極楽征夷大将軍 の商品レビュー
大変読み応えがあった。室町幕府の初代征夷大将軍である足利尊氏が、怠惰で優柔不断な、およそ武士の棟梁のイメージとはかけ離れた人物だったとは。その反面、愛嬌があり、弟思いで優しい性格は憎めないなぁと思った。史実と言えども、尊氏抜きで室町幕府を作り上げた足利直義、高師直が対立していく過...
大変読み応えがあった。室町幕府の初代征夷大将軍である足利尊氏が、怠惰で優柔不断な、およそ武士の棟梁のイメージとはかけ離れた人物だったとは。その反面、愛嬌があり、弟思いで優しい性格は憎めないなぁと思った。史実と言えども、尊氏抜きで室町幕府を作り上げた足利直義、高師直が対立していく過程は、読んでいてやるせ無かった。ページを読み進めても一向に室町幕府は安定せず、最後の見開きまで反乱の鎮圧が続いていて、尊氏の人生はまさに波乱に満ちていたんだなと思った。
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室町幕府を開いた足利尊氏、教科書の中で名前を知っていただけの武士であった。 鎌倉幕府後に240年に渡り東山文化と共に栄華を誇った室町幕府はいかに築かれたのか。 幼い時から又太郎、次三郎と2歳違いの兄弟として尊氏と共に成長していった弟、直義から見た物語。 彼に言わせると、尊氏は「野...
室町幕府を開いた足利尊氏、教科書の中で名前を知っていただけの武士であった。 鎌倉幕府後に240年に渡り東山文化と共に栄華を誇った室町幕府はいかに築かれたのか。 幼い時から又太郎、次三郎と2歳違いの兄弟として尊氏と共に成長していった弟、直義から見た物語。 彼に言わせると、尊氏は「野心は薄く、定見は無く、精神面は脆弱。多少ともあったのは薄ぼんやりとした愛嬌と、それに伴う他者への度量だけ」 その彼を支え続ける直義と、足利家の執事を務めてきた高家の師直は、その極楽征夷大将軍の人柄に魅了されて生涯を尽くしていく。 なぜ人々がそれほどまでに足利尊氏を慕ったのか!? どんな「人たらし」の魅力を持っていたのかが歴史の中で語られていく。 それにしても昔の武士たちの日和見さには呆れる。
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足利尊氏の人物観が180度変わる作品。 原稿1,448枚の超大作。 兎に角作家垣根涼介さんの知識量が凄い。 この室町幕府の成立って学校の教科書で読んでも、なんでこうなるの?という感じで理解しにくい。 この辺りの詳細が非常にわかりやすく理解できた。 ある意味日本史を勉強してる高校生...
足利尊氏の人物観が180度変わる作品。 原稿1,448枚の超大作。 兎に角作家垣根涼介さんの知識量が凄い。 この室町幕府の成立って学校の教科書で読んでも、なんでこうなるの?という感じで理解しにくい。 この辺りの詳細が非常にわかりやすく理解できた。 ある意味日本史を勉強してる高校生に読んでもらいたい作品。
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足利尊氏と足利直義を軸とした、室町幕府創世記。 お人好しだが滅法、戦に強いが政治的センスが乏しい尊氏と戦には弱いが政治的策略に長けた直義。直義を初め高師直などの側近が尊氏に対して苛々や不満を募らせながら武家政権の復活と確立に動いた様子が、よく描かれていた。 足利直冬が尊氏の子とし...
足利尊氏と足利直義を軸とした、室町幕府創世記。 お人好しだが滅法、戦に強いが政治的センスが乏しい尊氏と戦には弱いが政治的策略に長けた直義。直義を初め高師直などの側近が尊氏に対して苛々や不満を募らせながら武家政権の復活と確立に動いた様子が、よく描かれていた。 足利直冬が尊氏の子としてありながら、直義に似ているという描写で尊氏も直義も双方ともその「素質」があり、それが「いつ」のタイミングで色濃く現れたかとい視点でも面白かった。室町時代という、「不思議な」時代。この兄弟の性格と時代風潮からだったのだなと思った。
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足利尊氏が足利直義と高師直に担ぎ上げられて室町幕府を作っていく話。 流されるままに動きつつも、戦だけはめちゃくちゃ上手な軍神っぷりが爽快だった。なろうっぽい。 一方で、あれだけ一緒に頑張ってたのに晩年には仲違いしたり酒に溺れたりで、関係性が瓦解していくのは物悲しかった。 足利...
足利尊氏が足利直義と高師直に担ぎ上げられて室町幕府を作っていく話。 流されるままに動きつつも、戦だけはめちゃくちゃ上手な軍神っぷりが爽快だった。なろうっぽい。 一方で、あれだけ一緒に頑張ってたのに晩年には仲違いしたり酒に溺れたりで、関係性が瓦解していくのは物悲しかった。 足利尊氏はおろか、南北朝も、そもそも日本史自体あんまり良くわかってなかったので、めちゃくちゃ面白く読めた。 ところどころの地の文で、後年でいうところの何々と解説してくれるのも分かりやすかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
膨大な文章量と膨大な人物が登場する足利尊氏とその弟足利直義の物語。 直義は兄のポンコツぶりにいつも怒りを抱えつつも世話をし続けるも、兄の弟を大切にする行動にたびたび感涙する。 武士の世の繁栄を望み続けるもの、ひたすら調停に付き従うもの。いろいろな生きざまがある。 教科書に出てきた人物や出来事を深く知ることができる。 必死に戦えば、道は拓ける! 後醍醐天皇は悪役すぎる。
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鎌倉幕府滅亡から建武の新政を経て室町時代。この辺りの歴史って、朝廷が南北二つ並立したり、同族同士が争ったり、解りにくい。本書で少しイメージできるようになって、うれしい。
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歴史小説は戦国物ばかり読んでいたが、一つ二つ前の時代の小説は初めて。鎌倉時代から室町時代の初めまでである。 まずハードカバー開くと、上下段に別れて字がビッチリ。物凄い意欲作とみる。 歴史が身に染みている面々ならなんて事ないのだろうが、歴史赤ちゃんのワタクシは出てくるメンバーの...
歴史小説は戦国物ばかり読んでいたが、一つ二つ前の時代の小説は初めて。鎌倉時代から室町時代の初めまでである。 まずハードカバー開くと、上下段に別れて字がビッチリ。物凄い意欲作とみる。 歴史が身に染みている面々ならなんて事ないのだろうが、歴史赤ちゃんのワタクシは出てくるメンバーの多いことに滝汗である。 話の内容よりなにより、この時代の背景が物凄く良くわかったというのが第一感想。読後、一度読んだら絶対に忘れられない日本史で確認。 鎌倉市の浄妙寺に尊氏がチマチマ書いたという菩薩像たちの絵図(絶対みたい) 昔は自分の好きなようには生きられない。家の存続に命をかける。血脈が大事だがそれを守るためには身内とて敵。嫁も好きにはとれない。などいやはや大変である。いまの世の中でそれを強いられているのは天皇家くらいか。 尊氏を支えた実弟直義、足利家の執事高師直の二人の語りで尊氏の群像を浮かび上がらせている。前半は極楽で楽しい、後半は苦しい展開です。後醍醐天皇がしつこくて死んだ。このアクの強すぎるおじさん何とかならんかったかね(不敬)
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松恋・マライ直木賞本から。テレビにせよ本にせよ、太平記に触れたことが全くないから、歴史教科書以外で足利尊氏に触れるのはほぼ初めて。まあ今は”逃げ上手”も読んでるから、厳密にはそこにも尊氏は出るんだけど。そういえば、逃げ上手の君、本作でもチラッとだけ登場はしました。諏訪氏とともに。...
松恋・マライ直木賞本から。テレビにせよ本にせよ、太平記に触れたことが全くないから、歴史教科書以外で足利尊氏に触れるのはほぼ初めて。まあ今は”逃げ上手”も読んでるから、厳密にはそこにも尊氏は出るんだけど。そういえば、逃げ上手の君、本作でもチラッとだけ登場はしました。諏訪氏とともに。さらに、どうしても同作との比較で見ちゃうけど、尊氏のカリスマ性は共通していたけど、こっちでは、数段ヘタレに描かれていますね。なんとなく、こっちが実像に近いのかな。そして、本当にすごいのは弟の方、っていうパターンでした。
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2段組の小説を久々に読んだ! なかなかのボリューム。 ちょっと大河ドラマ見たような読後感。 この時代を描いた『太平記』を ちゃんと読んだり見たりしてなかったから ある意味、先入観なくキャラクターに 入り込むことができたかも。 というのも、作中で著者が語っているように 主役の三人...
2段組の小説を久々に読んだ! なかなかのボリューム。 ちょっと大河ドラマ見たような読後感。 この時代を描いた『太平記』を ちゃんと読んだり見たりしてなかったから ある意味、先入観なくキャラクターに 入り込むことができたかも。 というのも、作中で著者が語っているように 主役の三人柱のうちのひとり、高師直が 今日わりと悪役的に伝わっているそうですが この物語の中では足利兄弟を補佐して 一緒にのし上がっていく同胞なんですよ〜。 典型的な人たらしの尊氏に頭脳の直義 手足の師直ってところ。推せます! 田舎の庶子の地位から 南北朝の争いの波に呑まれつつ 室町幕府を立ち上げるまでの 出世街道の部分がグイグイ読めたけど 後半、三人の関係性が ギクシャクしていくところは 世の常とはいえ辛かったわ(T_T)
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