テムズとともに の商品レビュー
2年間のイギリス留学について両親に感謝していて、徳仁様も普通のお方なんだなと思ってしまった。 パブに連れて行ってもらってパブのマスターから何だこいつはと思われてしまう徳仁様。なんかおちゃめ。 「自分が誰かを周囲の人がほとんど分からない中で、プライベートに、自分のペースで、自分の...
2年間のイギリス留学について両親に感謝していて、徳仁様も普通のお方なんだなと思ってしまった。 パブに連れて行ってもらってパブのマスターから何だこいつはと思われてしまう徳仁様。なんかおちゃめ。 「自分が誰かを周囲の人がほとんど分からない中で、プライベートに、自分のペースで、自分の好きなことを行える時間はたいへん貴重であり有益であった。」 留学中は響きの良さからヒロと呼んでもらっていた徳仁様。 お買い物事情も面白かった。ペンスポンドが聞き取れずに紙幣ばかり使っていたらお財布に重いコインがたまりすぎてしまって、ある時それらが財布からいっぺんにこぼれ落ちてしまった徳仁様。私は大いに慌てたが、警護官や周りの人が冷静に手分けして拾ってくれたのおもしろくて笑ってしまった。 お部屋にすきま風が入って寒い徳仁様。半分お湯をためたら止まってしまうお風呂で苦労される徳仁様。 「洗濯が出来上がると、後は乾燥機に入れればよい。このタイミングは微妙であり、使用する学生が多い時などはうっかり遅れると自分の入れた洗濯物が機械の上にてんじされることになる。」 お友達に私は「殿下」、天井のは「電気」と日本語を教えたところ、ふざけて電気呼ばわれする徳仁様。 オックスフォードを貫流するテムズ川を2年間の研究テーマとされた徳仁様。 いつもテレビで拝見している慈悲深い徳仁様とは少し違う、おちゃめな一面が見れて面白かった。
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※Kinoppyで読んだ(隙間時間で読んだので随分かかったが)。 二年間の刺激的な日々をこうして出版できることはまことにうらやましい。 大使や王室や大学側にも配慮を受けられたというは特別ぶりはたしかに窺えるが、他の学生らにとけこみ自然な生活をされようとしている姿は素敵だし、そ...
※Kinoppyで読んだ(隙間時間で読んだので随分かかったが)。 二年間の刺激的な日々をこうして出版できることはまことにうらやましい。 大使や王室や大学側にも配慮を受けられたというは特別ぶりはたしかに窺えるが、他の学生らにとけこみ自然な生活をされようとしている姿は素敵だし、それゆえの苦労もあったのでは。 しかしパーティや音楽等を通じて学生らとの交流を深められた様子は、まさに海外生活かくあるべしという感もある。 また、研究テーマの概略が示されているが、テムズ川で中世は交通より生活の場(漁業、水車用の席)だったが 13世紀にはフラッシュロック(船通し)、17-18世紀にはパウンドロック(閘門)が設けられ、石炭やモルト等の輸送がなされた・・・ しかし19世紀の鉄道時代に運河は閉鎖、しかしレジャー用あるいは地域交流に活路を見出そうとしている・・・ という流れは、木曽川(木材輸送vs発電…)をはじめとする日本の川のようでもあり、大変面白い。 離任前に先生に「残り時間は加速度的に少なくなっていき、最後は打ち上げ花火のように」と言われたという。 やり残したことはないかと考えたそうだが、本当に最後はあっという間だろう。言い聞かせ、大切に過ごそう。
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髭殿下のエッセイかと思いきや天皇陛下のエッセイで、一般庶民と同じような生活や初めての体験エピソードが知れて身近な存在として映ったがでもテレビで皇室の放送を観るとやはり遠い存在に感じてしまう。日本独自の感覚か自分だけなのかわからないが尊い存在である気がする。 失敗談も書かれているの...
髭殿下のエッセイかと思いきや天皇陛下のエッセイで、一般庶民と同じような生活や初めての体験エピソードが知れて身近な存在として映ったがでもテレビで皇室の放送を観るとやはり遠い存在に感じてしまう。日本独自の感覚か自分だけなのかわからないが尊い存在である気がする。 失敗談も書かれているのに。。。
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皇室の方がどのような感覚を持っていらっしゃるのか気になり図書館で借りました。大変親しみやすい内容で、天皇陛下もこんなことを思われるんだ!こんな失敗をされることもあるんだ!と驚きほっこりさせられる内容でした。ですが同時に、誰も悪く言わず日々色々なことに感謝されている事が分かり、改め...
皇室の方がどのような感覚を持っていらっしゃるのか気になり図書館で借りました。大変親しみやすい内容で、天皇陛下もこんなことを思われるんだ!こんな失敗をされることもあるんだ!と驚きほっこりさせられる内容でした。ですが同時に、誰も悪く言わず日々色々なことに感謝されている事が分かり、改めて(語彙が乏しくて適切な言葉が見つかりませんが)尊敬の念を抱きました。 返却日までに読み終われなかったので今度は最後まで拝読したいです。
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オクスフォード、観光で行ったことがあります。 キレイなところでした。 けど、観光では人々の生活まではわからない。 この本のおかげで、より深く知ることができました。 今度はゆっくり滞在したいな。
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地名や人名(匿名も多い)などなじみがないせいでややわかりにくかった。それでも今上陛下の青年時代の著書を読めるのは興味深い。 まだ古き良き英国が感じられる。というかプリンスだからかな。現代の諸問題山積みの英国(に限らず日本も含めた他国も同じか)だったらこういう留学はできないかも。今...
地名や人名(匿名も多い)などなじみがないせいでややわかりにくかった。それでも今上陛下の青年時代の著書を読めるのは興味深い。 まだ古き良き英国が感じられる。というかプリンスだからかな。現代の諸問題山積みの英国(に限らず日本も含めた他国も同じか)だったらこういう留学はできないかも。今オックスフォードの教育や学生たちの状況はどうなっているのだろう?
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約2年間のイギリス留学の生活ぶり、イギリスの文化、テムズ川の研究のことなどがまとめられていた。皇太子として扱われている時もあれば、一学生として苦労されたことや庶民のように楽しく過ごされている時もあり、飾らない姿が垣間見えた。家族のことも少しばかり書かれていて長男らしさも伺えた。巻...
約2年間のイギリス留学の生活ぶり、イギリスの文化、テムズ川の研究のことなどがまとめられていた。皇太子として扱われている時もあれば、一学生として苦労されたことや庶民のように楽しく過ごされている時もあり、飾らない姿が垣間見えた。家族のことも少しばかり書かれていて長男らしさも伺えた。巻末に「雅子と共に再訪したい」とあり、実現できたことは一国民として喜ばしく思えた。
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2年間とは思えないほどの内容でした。 20代ですでにお持ちの知見の広さと深さに、畏れ入るばかりでした。2度と過ごせないという気持ちも、ひしひしと感じ、素晴らしいお人柄だと思いました。 思い出は、周りの人たちが作ってくれるというものでもあるという一文に、全ての人への尊敬が感じられて...
2年間とは思えないほどの内容でした。 20代ですでにお持ちの知見の広さと深さに、畏れ入るばかりでした。2度と過ごせないという気持ちも、ひしひしと感じ、素晴らしいお人柄だと思いました。 思い出は、周りの人たちが作ってくれるというものでもあるという一文に、全ての人への尊敬が感じられてますますそのお人柄に惹かれました。
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30年をまたいだ復刊、ヒロ(そう呼ばれていたとのこと)のロンドンでの留学ダイアリー&エッセイ。 限りなく一般的な生活に近いものと思われるが(警護はあるとして)、体験したものを彼の目、言葉から語られると新鮮で特別に見えてきそう。 テニススコアのいきさつ、傘を盗難されたのに誰...
30年をまたいだ復刊、ヒロ(そう呼ばれていたとのこと)のロンドンでの留学ダイアリー&エッセイ。 限りなく一般的な生活に近いものと思われるが(警護はあるとして)、体験したものを彼の目、言葉から語られると新鮮で特別に見えてきそう。 テニススコアのいきさつ、傘を盗難されたのに誰かが濡れずに済んだ貢献と捉える感性、それにしてもよくずぶ濡れになってた様子、ドレスコードで断られたりディスコ体験など、いかにも楽しんでいて穏やかな気持ちになった。 252冊目読了。
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彬子女王の「赤と青のガウン」がとても面白かったので、こちらを手に取った。 皇族のオックスフォード留学という点では彬子女王と同じなのだが、なんだか生活ぶりが結構違う。たとえば天皇陛下は警護官は常にそばにいるが、彬子女王にはいなかったようだ。皇族の中でもこんなにご待遇に差がはっきり...
彬子女王の「赤と青のガウン」がとても面白かったので、こちらを手に取った。 皇族のオックスフォード留学という点では彬子女王と同じなのだが、なんだか生活ぶりが結構違う。たとえば天皇陛下は警護官は常にそばにいるが、彬子女王にはいなかったようだ。皇族の中でもこんなにご待遇に差がはっきり出ることにびっくり。 彬子女王の「赤と青のガウン」は「エッセイ」と言う感じだったが、本書は天皇陛下の日々のご活動がまとめて記された「報告書」のような感想をもった。 それでもところどころで天皇陛下の前向きなご性格を感じることができた。
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