時計泥棒と悪人たち の商品レビュー
蓮野の、やる気がないけれど紛れもない探偵役になってしまって、やるしかないので仕方なく推理をして解決していく感じがすごく良い。まだまだ続きを読んでいたい。
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ホームズとワトソンを連想してしまうであろう、 蓮野と井口のコンビ!また相見えるとは… そして常に登場している晴海社長、 今回もしっかり存在感がありました! いくつかの短編が掲載されているようで、 思ったよりも太くて驚いた。 さて、個人的なお気に入りとしては、 1番エンドが印象に強く残っている 『光川丸の妖しい晩餐』である。 いやぁ〜〜〜好き!!!!! 常人では理解し難いであろう動機と行為。 逆に清々しさを覚えては眩暈がするような連続… どんでん返されまくる展開にはいとまがない。 夕木春央先生の描く世界観や、 キャラクターの会話に呼吸、 文の構想や構図から香り立つ雰囲気は大変に心地良く、浸っていたい作品たちばかりである。 読み耽り読み終わる毎に、 もうあと何冊かで著者の作品を 全て読み終えてしまうのか…と なんだか寂しくも思うのであるが、 それと同時に「面白過ぎてとまらん」 とワクワクが止められないのだ! 何人も止めることはできぬのだ…!!! 多分あと2冊ほどで現時点での 出版物は読み終えるかもしれないが、 今からまだ読んでいない夕木春央先生の作品を 楽しみにしているのであった…♬
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夕木さんのデビュー作『絞首商会』の続編となる連作短編ミステリ。登場するのも前作と同じく元泥棒の蓮野と画家の井口のコンビ。この二人が中心となって事件を解決していく6編のミステリになっています。 まず分厚さにちょっと慄き…読もう読もうと思いながら後回しにしていたのですが、一旦読んで...
夕木さんのデビュー作『絞首商会』の続編となる連作短編ミステリ。登場するのも前作と同じく元泥棒の蓮野と画家の井口のコンビ。この二人が中心となって事件を解決していく6編のミステリになっています。 まず分厚さにちょっと慄き…読もう読もうと思いながら後回しにしていたのですが、一旦読んでみると短編集ということもあり読みやすくてあっという間の読めてしまいました。話がバリエーションに富んでいてとても面白かったです。前作は正直少し間延びしていると感じる部分もあったのですが、今作は短編集ということで、謎の重さと物語の長さのバランスがちょうど良く感じました。 一番好きな話は『光川丸の怪しい晩餐』です。 故障して沖に停泊中の光川丸という大型貨物船で成金の広川が友人知人を集めて怪しげな会を開くのですが、広川の元で掃除婦として働く照江は船上で死体を発見します。しかし、人を呼びにいっている間に死体は忽然と姿を消してしまいます。照江は、偶然乗り合わせた蓮野と井口に助けを求め、なんとか犯人を探そうとするのですが、どうやら犯人はこれまで猟奇的な連続殺人を行ってきた殺人鬼らしい───という物語。 犯人には捜査していることがバレないようにしながら、なんとか犯人を突き止めなければいけないというスリリングな展開で面白かったです。ホワイダニットものとしても秀逸。
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お馴染みの蓮野・井口シリーズ。 時計を巡る(前後が繋がる)連作短編集。 結構、卑猥でグロテスクな内容もあるにも関わらず、大正という背景からかあまり気にならない?から不思議。 謎解きを単純に楽しみたい人向けのミステリー。
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連作短篇集という大好きなスタイルなのに、こちらの期待とは異なる作品でしたね。各短編がどうにも絡まっていない。何よりやっぱりキャラの設定が受け入れられない。特にワトソン役である画家・井口さんがいけません。それでも第5作の「晴海氏の外国手紙」は面白かったな。
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主人公と蓮野の書き分けがわかりにくいのと各エピソードの終わり方は狙い過ぎな感じがして、惜しい作品でした。蓮野のキャラクタは好きですが、元泥棒が真っ当な扱いを受けている設定がしっくりきませんでした。それで泥棒的な要素は鍵開けぐらい?謎解きはよかったです。
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『方舟』が面白かったので、買い漁ったうちの一冊です。 蓮野のキャラクターがいい。 どうみても探偵の立ち位置にいるのに「なるべく推理はしたくない」「はずれてたら困る」「この状況で望ましいのは、逃げることと警察を呼ぶこと」「犯人なんかみつけなくていい」ときっぱり言うところが面白い。 そりゃそうだ、と思ってしまった。 最初の美術館のお話や誘拐事件はとても楽しくて夢中で読んだけど、正直徐々に失速した印象。 特に最後の連続盗難事件のお話は又聞きの又聞きで、ひたすら事件の詳細を聞かされるだけの時間が退屈に感じてしまった。 でも蓮野のキャラが本当に魅力的だし、井口との関係性も面白いのでぜひシリーズ化してほしい。
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元泥棒の蓮野と画家の井口コンビの連作短篇集。一作目からミステリならではと言いますか、人間心理の逆説と「物語」ならではのスケールがあって面白い。 また、連作ではありがちなストーリーパターンに陥る事なく、毎話、シチュエーションを変えた舞台設定と謎の提示が良くできている。かれらは「職業...
元泥棒の蓮野と画家の井口コンビの連作短篇集。一作目からミステリならではと言いますか、人間心理の逆説と「物語」ならではのスケールがあって面白い。 また、連作ではありがちなストーリーパターンに陥る事なく、毎話、シチュエーションを変えた舞台設定と謎の提示が良くできている。かれらは「職業探偵」ではないため無闇矢鱈とアカの他人から事件を持ち込まれる筈はないので、事件のとっかかりが井口の周辺の人物が絡みながら展開していくわけですが、そこが逆にこの「連作」として意味がある布石になっていてそこも良い。 厭世気味のキャラ好きなので、この蓮野のシリーズは続きがでると嬉しいなぁ。
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【収録作品】加右衛門氏の美術館/悪人一家の密室/誘拐と大雪 誘拐の章/誘拐と大雪 大雪の章/晴海氏の外国手紙/光川丸の妖しい晩餐/宝石泥棒と置時計 画家の井口は、病床にいる父親が加右衛門氏に売った時計が偽物だと知り、友人で元泥棒の蓮野に相談。気乗り薄の蓮野を連れ出して時計のすり替えを画策する。 大正時代を舞台とした連作ミステリ。活劇めいたところもあるが、全体として暗い感じを受ける。
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面白かった。短編集。 事件が予想外なところに展開していくところが面白い。たくさんの人物がでてきてどうなることかと思うがすんなり解決していく。
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