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イスラエル 人類史上最もやっかいな問題 の商品レビュー

4.3

36件のお客様レビュー

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2024/07/31

イスラエルとアメリカのユダヤ人との関係の変化など、知らなかった事も多く、イスラエルの成り立ち、そしてユダヤ人についての理解を深める事ができる一冊。 特に自身もユダヤ人である著者の、フラットな視点が素晴らしい。

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2024/07/26

歴史と現時点での問題を探る。日本とイスラエルとはあまりなじみがないが、この本によればアメリカにおけるユダヤ人はかなり重量らしい。それでイスラエルが間接的に日本にも無視できないという話になる。この本には日本には言及はもちろんないが、その歴史を知るだけでもタメになる本だった。

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2024/06/25

入門書としては少々長い気もするが、イスラエルのことを丁寧に知りたい人には良い本だと思う。話もそんなにだれることなく、まあ物語というわけではないので山場みたいなものは無いが普通に面白かった。 イスラエル人の気持ちもわかるが、今やっていることはあなたたちがやられてきたことと似通っては...

入門書としては少々長い気もするが、イスラエルのことを丁寧に知りたい人には良い本だと思う。話もそんなにだれることなく、まあ物語というわけではないので山場みたいなものは無いが普通に面白かった。 イスラエル人の気持ちもわかるが、今やっていることはあなたたちがやられてきたことと似通ってはいませんか?と口に出したくなる。そんな単純な話ではないんだけどね。自分は日本人のため、国を失う苦しみというのを頭では理解できても、心の底から感じるというのは難しい。 いつかイスラエルもパレスチナも報われてほしい。そう思わずにはいられない。

Posted byブクログ

2024/08/28

オーディブルを聴いて、紙でも読んだほうがいいと思ったので買った。 イスラエルの人口は920万人なんだ。1千万人すらいないとは。小国だと思っていた韓国すら五千万人いるのに。北朝鮮は2500万人。 ちなみにパレスチナ人は500万人未満。フィンランドは約555万人だそうなので、人口の...

オーディブルを聴いて、紙でも読んだほうがいいと思ったので買った。 イスラエルの人口は920万人なんだ。1千万人すらいないとは。小国だと思っていた韓国すら五千万人いるのに。北朝鮮は2500万人。 ちなみにパレスチナ人は500万人未満。フィンランドは約555万人だそうなので、人口の面で言えばパレスチナはフィンランドと同じくらい。幸福度で言えば月とスッポン。天国と地獄かな。言葉通りの意味で。 今回の戦争が始まる前からネタリヤフは独裁者スレスレのヤバい奴だと思っていたけど、この本でネタリヤフがイスラエルの民主主義をどう損なってきたかを読んで、より一層嫌悪感が増した。 イスラエル・ガザ紛争でイスラエルがハマス殲滅を詠いながら一般市民を攻撃する姿を見て、イスラエルはパレスチナ人の街からパレスチナ人を追い出して、一度更地にしたうえで事実上の占有をする気だとしか思えなかった。 ネタリヤフが国際社会の合意や法を無視してきた実績を読むと、実際にその通りのことを狙っているとしか思えない。 イスラエルは地球上に必要な国だし存在し続けて欲しいと思っているけれど、イスラエルの人々はもっと国際社会の一員として責任感ある行動をとってほしい。そうしなければ、イスラエル人自身がイスラエルを滅ぼすことになりかねない。 ネタニヤフ氏が首相復帰、第37代内閣が正式に発足 2023年01月12日 https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/01/194a49bb032e66de.html 分離壁によって、ガザが天井のない監獄のような状態になったという話はよく聞く。 でも、同じ分離壁によってイスラエルでは実際にテロが減少したというのは初めて知った。 イスラエルがパレスチナ自治区に対して行っていることは度を超えていて、どうやっても正当化できない。でもテロに怯えなくて良い日常がほしいと願うことを間違っているとは言えない。

Posted byブクログ

2024/06/23

イスラエルに暮らしていたこともある、リベラルなユダヤ系アメリカ人の著者が、イスラエルの歴史と現状を解説する本。現在のガザで起きていることを理解する一助になるかと思い手に取る。 ジョークは多々交えられるも、読後感は重苦しい。イスラエルは、ユダヤ人にとっての希望の地であり、ヨーロッパ...

イスラエルに暮らしていたこともある、リベラルなユダヤ系アメリカ人の著者が、イスラエルの歴史と現状を解説する本。現在のガザで起きていることを理解する一助になるかと思い手に取る。 ジョークは多々交えられるも、読後感は重苦しい。イスラエルは、ユダヤ人にとっての希望の地であり、ヨーロッパが中東に押し付けた尻拭いの末路であり、アメリカの恋人であり、パレスチナ人を苦しめる厄災とも言えるかもしれない。イスラエルは(少なくともユダヤ人にとって)必要だったが、現状の有り様が満足できるものとは言い難い。 ヨーロッパにおけるユダヤ人の迫害、イスラエル建国とナクバ、アラブ諸国とイスラエルの相次ぐ戦争、右派政権の台頭によるパレスチナ人の苦境、アメリカの福音派とユダヤ教原理主義の奇妙な共闘など、本書の大半は著者の実体験も含めどれも暗澹たる内容だが、ラビン時代に見えた希望やアラブ系政党の伸長など、まだイスラエルとパレスチナのどちらかが消えなければならない時は来ていないように感じる箇所もある。

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2024/05/13

中東戦争、イスラエルパレスチナ問題はニュースで長年流れていますが、お恥ずかしながらどことどこが戦って、敵で、味方で、そもそもなんでこんな争いになっているのか、よく聞く人名や組織名がなんなのかが理解できず…。 そんなイスラエルパレスチ問題をユダヤ系アメリカ人で、イスラエルを真の民主...

中東戦争、イスラエルパレスチナ問題はニュースで長年流れていますが、お恥ずかしながらどことどこが戦って、敵で、味方で、そもそもなんでこんな争いになっているのか、よく聞く人名や組織名がなんなのかが理解できず…。 そんなイスラエルパレスチ問題をユダヤ系アメリカ人で、イスラエルを真の民主主義国家達成を目指すNGO代表でもある著者が語る。 こちらの本は聖書時代に遡る歴史問題に、周辺諸国や欧米各国の思惑が絡み合い手出し口出しされ、「人類史上最も厄介な問題」になっているイスラエル・パレスチナのことをわかりやすく書かれている。…のだが、込み入りすぎている上に、それぞれの国や組織がその都度方針を変えるのでややこしすぎてやっぱり理解できず(ーー;) この本は2021年までに纏めたことを2023年に刊行した。しかしさらにこのレビューを書いている2024年ですでに情況が変わりまくってるし(ー_ー;) (本書現在では、ネタニヤフは議席を減らし、トランプ大統領も退陣した。しかし2023年10月にハマスのイスラエル攻撃、2024年現在はネタニヤフが政権に復権、アメリカ大統領選の結果により情勢はまた変わるだろう(-_-;)) 2023年のハマスに襲撃されたイスラエルだが、その後の「反撃やり過ぎ」感もあり見通しは不安定だ。1920年代から50年代初頭にかけては世界中で大量強制追放と人口移動が起こっていた。多くの民族や人々が「正しい国」に行くことを強いられた。そんな中でもユダヤ人は世界中で差別され攻撃されてきたユダヤ人には「世界には自分たちが安寧できる場所がないのだから作るしか無い」という切実な思いがあった。さらにイスラエル建国後も「譲歩」したらその分攻撃されて奪われるという実体験もある、そこで引くことできないのだ。 それでも、イスラエルでは政権が変わるとアラブ系との対し方もガラリと変わる。お互いの譲歩による戦争回避を目指す首相たちもいたのだ。 イスラエル以外で力のあるユダヤコミュニティはアメリカにある。アメリカの大統領(元大統領)がイスラエルとアラブを握手させたこともある。だがドナルド・トランプとネタニヤフの組み合わせは非常に悪い意味で皮肉的な意味で合致してしまった。 もうすぐアメリカ大統領選だよ、どうすんのこれ…。 そしてアメリカのユダヤ人コミュニティと、イスラエルのユダヤ人の目指す方向もズレが生じている。 イスラエルにおけるアラブ系民族の非道な差別は「今、現在」のこととは思われないほどだ。だがイスラエルのユダヤ人たちも一枚岩ではない。東欧を中心としたヨーロッパ出身ユダヤ人のアシュケナージ系、スペインに滞在していたアジア出身ユダヤ人のスファラディ系、アラブ・イスラム圏出身のミズラヒ系などの系統がある。アシュケナージ系が世界的にも人数が多く、イスラエルでも重要な地位を占めているということだ。それでもともに暮らし交じるうちに、ユダヤ人とアラブ人の混じった料理や文化を生み出してもいる。 歴史、宗教、戦争、あらゆることが絡み合い、情況が次々に変わる「人類史上最も厄介」となってしまったイスラエル・パレスチナ問題。著者はユダヤ系だが実に冷静に問題を語る。 終盤には用語集もあるので、それだけでもわかりやすい。

Posted byブクログ

2024/04/03

大変よくわかりました。まだ途中なんだけど、和平と戦争を繰り返し。イスラエルも建国当時から左派だったけど、今は右派。だから、その前政権のアンチテーゼのために戦争をする。誰と、第四次中東戦争後はエジプトと和解。ヨルダンと交渉。でもそもそもパレスチナ側は国にもなってないし、イスラエルは...

大変よくわかりました。まだ途中なんだけど、和平と戦争を繰り返し。イスラエルも建国当時から左派だったけど、今は右派。だから、その前政権のアンチテーゼのために戦争をする。誰と、第四次中東戦争後はエジプトと和解。ヨルダンと交渉。でもそもそもパレスチナ側は国にもなってないし、イスラエルは認めるわけにはいかない。だから戦争継続、パレスチナもそもそもPLOの後は、ヒズボラだハマスだといろいろ権力闘争して、その時にチカラのあるやつをイスラエルは叩くだけ、根本解決出来ない。読んでるだけで、疲れて来た。ここに住む人はたまったもんじゃないね。

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2024/03/23

イスラエルというか歴史を振り返るのに役立つ一冊…分かり易い解説だけど難しい…『現状はあまりにひどい』…

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2024/03/22

かなり詳細なイスラエルとパレスチナの歴史が書かれている。 それぞれの歴史的な事件がどのような背景にあり、どのような了解可能な流れがあったのかについてひとつずつ触れられている。またその中でシオニズムやイスラエル人の中での多様性や格差についても触れている。読むことで、作者の意図通り、...

かなり詳細なイスラエルとパレスチナの歴史が書かれている。 それぞれの歴史的な事件がどのような背景にあり、どのような了解可能な流れがあったのかについてひとつずつ触れられている。またその中でシオニズムやイスラエル人の中での多様性や格差についても触れている。読むことで、作者の意図通り、複雑さを知ることができる(あまりに複雑なので一読ですべてを頭に入れることは難しいが)。 アメリカのユダヤ人とイスラエルのユダヤ人の関係についても紙面をさいて説明されている。また福音派がなぜイスラエルを支援するのかについても記述がある。この点についても、単純な「イスラエルロビーが政治的圧力をかけている」といった理解から一歩踏み込んだ複雑さに触れることができる。 2020年頃までの記述しかなく、ネタニヤフが政権の座をおりたことに筆者が希望を見出しているのが切ない。その後2023年までにどのような流れがあったのかについての記述は、発行年度的に当然ないので、その部分については補完したい。 作者はなるべく一方的に糾弾したり理解不能だとしてどちらかの行動を異化することなく、歴史的な事実をすべて了解可能なものとして説明しようとする。そういった点で、ある程度の中立性という筆者の目標は果たされているように感じた。 一方で、リベラルなユダヤ系のアメリカ人で、幼少期まではイスラエルに憧れを抱いていたという筆者の来歴をそのまま写し取るかのような、「迷い」が文章のあちこちに顔を出すこともあり、パレスチナの惨状を記すことを否認しようとする傾向や、平和や共生についての筆者の感情的な部分が伝わってくることも(そしてアメリカの若いリベラルなユダヤ人についてはもしかすると理想化しすぎているところがあるのかもしれない)ある。しかし本の中で冒頭から、そして至るところで、そういった筆者の来歴について、そして現在のスタンスについて語られており、そういった点でも非常に誠実な書き方であると感じた。

Posted byブクログ

2024/03/21

Can we talk about ISRAEL? https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819332023.html

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