私雨邸の殺人に関する各人の視点 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カラスは言った…の渡辺優さんのミステリー。 途中で「ここまでで全員一回嘘をついている」とか、「ここまでの情報で解ける」とか出てきて面白かった。 そしてポンコツ探偵しかいなくて、面白かった。 犯人は牧という記者。お祖父様の前にいる元同級生が、無知な振る舞いをするのが嫌でお祖父様を殺し、死にたがっていたシェフを殺し、自身も死のうとした。
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「事件を解決するはずの名探偵が…いない!!」 え、クローズドサークルで名探偵がいないって、どうなるの??という疑問と好奇心に惹かれて読ませていただきました。 ある館に集まった人々。そして起こる殺人。名探偵はいないけれど、探偵役を名乗り出るのは、大学のミステリ文学サークルに所属する...
「事件を解決するはずの名探偵が…いない!!」 え、クローズドサークルで名探偵がいないって、どうなるの??という疑問と好奇心に惹かれて読ませていただきました。 ある館に集まった人々。そして起こる殺人。名探偵はいないけれど、探偵役を名乗り出るのは、大学のミステリ文学サークルに所属するミステリ大好き二ノ宮くん。でもどうにも頼りない…。いかにも怪しい動きをする人、二ノ宮くんとは別に調査や考察を始めていく人… 緊迫した状況のはずなのに、みんなの正直な気持ちがダダ漏れていて思わず笑ってしまう。 特に推理お披露目の段になって、みんなが持論を語るけれど、どれも決定打にかける。迷走しまくり。こんなんで本当に解決できるの?とソワソワしながら、徹夜で読み切りました。 登場人物たちが個性的で、最終的にヤバいやつ選手権みたいな様相を呈してきて、目が離せなかった。 今までまともだと思っていた人が、最後の最後の独白で、一番ヤバいんじゃないか…と衝撃を受けた。 読者への挑戦もあり、ミステリ好きにはたまらない作品。
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