私雨邸の殺人に関する各人の視点 の商品レビュー
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久しぶりに本格ミステリを読んだ気がした。最近はこう言う推理小説にお目にかかれないので、ワクワクしながら謎解きをした。 総論としてはすごく楽しめた。 各論としては、犯人の動機が弱いかなと思った。 あとキーマンかなと期待させるサクラの存在や、梗介の思わせぶりな心の葛藤など、ストーリー展開に必要を感じなかった。(ミスリード的には必要だったのかな) クローズドサークルが好きな読者は多いので、また大学生コンビで新しいミステリを描いて欲しいなと思う。
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最初、ポップな印象を受けつつ、読み進めたのだけれど、最後にまさかこんな気持ちになるなんて。犯人の動機、不思議と共感できた。登場人物の気持ち、後から思い返すと、とても深く描かれていて、すごいなと。今もまだ何人かの人たちの心情を想像して、ぼんやりとしている。
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良い意味で期待を裏切る本格ミステリという印象。 本格ミステリの素材はこれでもかというほど集まったにも関わらず、名探偵も名推理もなく、なんとなく犯人が明らかになってしまった感じだった。 素人たちの推理合戦は少々くどいように感じたが、それ自体も推理のために必要なプロセスなのであればしかたないか。 情報はフェアに散りばめられており、推理自体は可能だった。 動機のネジが飛んだ感じや結末は本格らしくて好み。 文体も読みやすく、一気に読んでしまった。
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山の中の洋館、私雨邸に灯りがともる。持ち主の老人、雨目石昭吉やその孫たち、昭吉の友人のミステリー好きの大学生たち、取材で訪れた記者、ひょんなことから洋館に滞在することになった身元不明のものたち。彼らが夕飯を終えた頃、一つの殺人事件が起こる。そして、探偵のいない洋館殺人事件が幕を開...
山の中の洋館、私雨邸に灯りがともる。持ち主の老人、雨目石昭吉やその孫たち、昭吉の友人のミステリー好きの大学生たち、取材で訪れた記者、ひょんなことから洋館に滞在することになった身元不明のものたち。彼らが夕飯を終えた頃、一つの殺人事件が起こる。そして、探偵のいない洋館殺人事件が幕を開けたのだ。 なるほど、探偵ってみんなそれなりにまともな人格なんだな……。基本的に滞在者3人+X(メタ?)の視点で物語が進行していくのでややまだるっこしさはあるものの、楽しく読んだ。まあ探偵薬も含めてみんなざまぁされた感あるのでよかったのではなかろうか。ね。
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私雨邸に取り残された面々を襲う殺人事件の話。クローズドサークルで3者視点で面白いんやけど、探偵の人間性の大事さをめちゃくちゃ感じる、二ノ宮はちょっと……。けど私もこんな感じで読んでるのかもしれないと人の振り見て我が振り直せ状態になってた。
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一緒に推理したい人にオススメ。 私は犯人当ては苦手で、当てられる事も少ない。今回もかなーり最後の方でわかった。 話はそんなにビックリするような目新しさとかはなく、ごく普通の推理小説かと。 話を読んで楽しむより、読者が犯人当てを楽しむ本ではと感じた。
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1/3に満たないところで犯人がわかった と思ったら全く違った。二重人格ではなかったってこと。 で、最後まで謎のまま進むお話は、あっけなく終わってしまう。スッキリとしたエンディング?ではなかったと感じる。 密室ものが、あまり好きではないからかなぁ?少し残念かな。
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まずまず。ラストの各人の視点の推理場面は、なんか作品が失速した感が私視点では感じた。犯人の動機が私個人的には弱く、殺人まで犯すとは本当に稚拙かなって思いました。
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三人の視点+神の視点からなるクローズドサークル。意外な人物が謎を解くということに驚いた。二ノ宮、お前はもう一度小学校で道徳を学び直せ。コナンくんだったらブチぎれてるぞ。
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シチュエーションなどクラシカルで好きな感じだったのだが、ミステリー研究会の学生の「クローズド・サークルだ!」というはしゃぎ方を見て、私もそういう読み方をしているのを揶揄されているような気がして、なんとなく気持ちが冷めてしまった。 探偵不在のミステリー、ということだが『そして誰もいなくなった』もそうかなぁ…と思ってしまい。 そして、あるクリスティー作品へのあの言及は、ネタバレなのでは…。
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