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華ざかりの三重奏 の商品レビュー

4

41件のお客様レビュー

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2024/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

装丁の派手さに惹かれて手に取り、帯の文を読んでますます気になった。 てっきり4つの短編が入っているかと思いきや、地続きなんだね。 桜井とか、詠人のおじいちゃんとか、胸くそ悪い時代錯誤のキャラもいる中お話が進んでいく。 少女漫画は正直わたしも恋愛ばっかりだと思ってた。舐めてた。 愛っていう大きなものを描いていたのね。 前半はずっと曇り空みたいな空気のまま亀の歩みだったけど、後半のあるページを境に一気におもしろくなっていく。 恋愛の話から愛まで、でっかいお話になりましたな。 でも恋愛って今の時代も主力みたいに捉えられてるけど、アセクシャルの方もいるように、その感覚って別に万人に共通してるわけじゃない。 私も好きな人が出来た、とか思ってても、それは別に恋愛ではないのかもしれない。そんなことを漠然と思って、なんか楽しいなと思った。 そして還暦付近のおば様方が楽しそうに同人活動をされていて、こんな未来があるなら60歳以降も生きてて楽しめそうだと感じた。

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2024/08/24

歳をとったら趣味が合う友だちとシェアハウス、なんてよく聞く言葉だが、この本はまさにそれが実現したかんじ。なんていい定年ライフなんだ!私もこういう生活をしてみたい。ただし、好きと言っても私には同人誌を作る熱量はないけど。長い定年後の人生、思いもしなかったことにチャレンジするのもアリ...

歳をとったら趣味が合う友だちとシェアハウス、なんてよく聞く言葉だが、この本はまさにそれが実現したかんじ。なんていい定年ライフなんだ!私もこういう生活をしてみたい。ただし、好きと言っても私には同人誌を作る熱量はないけど。長い定年後の人生、思いもしなかったことにチャレンジするのもアリだね。

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2024/08/17

こんなふうに還暦をすぎてから、生活できたらいいだろうなぁ。 趣味があって。 にしても桜井は本当にないな。

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2024/05/22

私も還暦を過ぎて、65歳以降の人生をいかに生きるべきか…という問題を突きつけられているので、他人の生き方がすごく気になるんです。こんな老後なら楽しそうだけど。私にはないよなぁ。

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2024/05/19

還暦を迎えた女性が友人とシェアハウスする話。いくつになっても青春は送れる。心温まる話。先行き不安な人に。

Posted byブクログ

2024/05/05

同僚と老後の話をすることがあります。 年金ちゃんと貰えないよね、老後の生活が心配とかなどなど。話をしてると暗くなります。 レビューでこの作品を知り、どんな老後なんだろうと思い読んでみました。 最初はこの設定は無理があるのでは?中学時代の親友といっても、全然会ってもない二人がいき...

同僚と老後の話をすることがあります。 年金ちゃんと貰えないよね、老後の生活が心配とかなどなど。話をしてると暗くなります。 レビューでこの作品を知り、どんな老後なんだろうと思い読んでみました。 最初はこの設定は無理があるのでは?中学時代の親友といっても、全然会ってもない二人がいきなり同居できるの?ヤギを飼っている親戚に話を聞いていたので、ヤギってこんなに人に懐くのかな?など、モヤモヤしながら読んでたけど、面白い、面白かったです。この三人がどうなるのか気になってどんどんページを捲ってた。 還暦を迎えようとしてる時に同窓会があり、そこで久しぶりに会った、よっさんとタケコの二人。タケコが退職して、一緒に住むことになり、好きな漫画を読んでダラダラ過ごす。そこへ中学二年生の詠人とヤギのユキ、そして三人目の還暦を迎えた漫画好きの香織が加わる。三人は漫画を読み、詠人は勉強、ユキは庭で草を食べる。このまったり感が私は好き。そんな生活が続いてたけど、ある目標ができ、その目標に向かって三人がパワフルに動く。そんな三人が羨ましかったし、読んでて微笑ましかった。 読み始めは、どうなんだろう?と思ってたのに面白いと思ったのは、三人の漫画好きがたぶん私の心を捉えたんだと思う。私も漫画が好きだから、共感できるところがいっぱいあった。好きな漫画を語り合いたいとかはまさにそうで、話をしたら止まらないかも。高校生になったらオタクと思われるからこっそり読んだとかは、ちょっと私の時代とは違うのかな?私の高校時代は、好きな子は堂々と漫画を読んでた。ただ、女子は女子の漫画、男子は男子の漫画を読む雰囲気だったから、女子が男子の漫画を読むとオタクと思われてたかもしれない。私はジャンプの漫画は大人になってから堂々と読めるようになったかな。『NARUTO』を大人買いした時はドキドキしたな。 私より上の世代の方々が読んでた漫画や漫画家さんが出てきたので、私はよく分からない方が多かったけど、それでも気になるのが"テオ"。三人を魅了してる"テオ"って一体何者?と気になる。『時の旅人』という漫画の登場人物らしいけど、還暦を迎えてもキャーとなる"テオ"を見てみたいかも。 面白かったけど、現実は甘くないぞと肝に銘じておこうと思いました。

Posted byブクログ

2024/04/21

アラカン女性3人の共同生活のお話。 読んでいて幸せな気持ちになれるストーリーでした。 自分も定年後にこんな生活ができたらなぁと憧れてしまいます。 漫画『マダムたちのルームシェア』とも似た感じ。 これまでの5、60代の女性達の「普通」の生き方だけではなく、もっと自由な生き方だって...

アラカン女性3人の共同生活のお話。 読んでいて幸せな気持ちになれるストーリーでした。 自分も定年後にこんな生活ができたらなぁと憧れてしまいます。 漫画『マダムたちのルームシェア』とも似た感じ。 これまでの5、60代の女性達の「普通」の生き方だけではなく、もっと自由な生き方だってアリだよね、というメッセージが、40代の私にとって響くというか、嬉しいものでした。

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2024/04/19

久しぶりに、すがすがしい「青春小説」を読んだ気持ちだ。 定年過ぎてからの青春、いいじゃない。 恋ではない絆、友愛、そして趣味。これが人生と心を豊かにするのだ。 東京でアパレルの広報として働いている可南子(たけこ)は、中学の同窓会で、中学時代一番仲の良かった芳美(よっさん)と再会...

久しぶりに、すがすがしい「青春小説」を読んだ気持ちだ。 定年過ぎてからの青春、いいじゃない。 恋ではない絆、友愛、そして趣味。これが人生と心を豊かにするのだ。 東京でアパレルの広報として働いている可南子(たけこ)は、中学の同窓会で、中学時代一番仲の良かった芳美(よっさん)と再会する。 定年退職後、東京を離れてよっさんの家で同居することになる。 ふたりの共通の趣味は昔の少女漫画だ。 私も40で、家族揃って漫画好きだったので、年齢の割に古い漫画を知っている方だとは思う。 萩尾望都先生大好き!動物のお医者さん大好き!ガラスの仮面大好き! 私はあしべゆうほ先生の「悪魔の花嫁」も大好きなんだけど、よっさんはデイモスは好きでしょうか。二人と語り合いたいくらい、昔好きだった漫画のことをぶわーっと思い出した。 ヤギの散歩をしている中学生のえいと少年、ひとりぽつんと庭の花を眺めていた香織さんも訪れるようになり、よっさんの家は楽しい場所になっていく。 そしてラスト、まさかまさかの、同人即売会に参戦。 同人サークルさんとの交流もできて、よっさんとタケコのオタクライフはこれからもっと楽しいものになりそうな予感。 漫画小説お笑い音楽など共通の好きなものを思う存分友だちと語り合えた日々。それは私にとっては高校時代だった。 高校時代の友達に、この本を勧めたい。 60過ぎたら一緒に暮らそうねっていうメッセージに受け取られてしまうだろうか。考えすぎか。 年々、新しいことにチャレンジするのが億劫になり、惰性で生活を続けているところがある。 タケコが東京を離れて、田舎のよっさんの家に移り住んだことは、さらりと書かれているものの、実際にはすごくエネルギーのいる所業だ。 だけど、それを選択していなければこの本に書かれているような経験は全くなかったのだ。 よっさんは引きこもりのまま、タケコは東京で仕事をせずになんとなく日々を過ごしていただろう。 もちろん、えいと少年にも香織さんにものすたるじあさんにも出会うことはなかったわけだ。 よっさんとタケコに出会ったことで、えいとの生活も、香織さんの人生も豊かになったと、私は思う。 そう考えると、なにかをエイヤっと始めることってとてもエネルギーがいるけど、その分の効果も大きいんだなと思った。 そして、「時の旅人」という実在しない漫画作品の「テオ」という不老不死主人公(金髪碧眼の美少年)を通して、不老不死の悲しみのようなものを追体験した。 時の旅人、深い漫画だよ。 山下和美の不思議な少年も、様々時代に転生しながら不老不死だけど、あの漫画の少年は「人間って不思議だ」と言いながら人間を観察して客観視していた。テオは、人間との絆、心の交流を持ちたい、魂のパートナーを探しているようだから、よけい切ない。 本当、漫画って語れるよね。

Posted byブクログ

2024/04/13

ネット記事で見かけたのか、美容院で読んだ雑誌の新刊で紹介されていたのかでメモがてら登録したまま放置していた本書が図書館に在庫があったので、やっと借りて読んでみました。初めて読む作者さんですが、私と同年代ってことで興味を持ったのもあります。(還暦女性の物語=作者さんも還暦前後だと思...

ネット記事で見かけたのか、美容院で読んだ雑誌の新刊で紹介されていたのかでメモがてら登録したまま放置していた本書が図書館に在庫があったので、やっと借りて読んでみました。初めて読む作者さんですが、私と同年代ってことで興味を持ったのもあります。(還暦女性の物語=作者さんも還暦前後だと思っていたので) 小説を読んで、久しぶり?に幸せな気分になったというか、暖かい気持ちになりました。一言で言うと「還暦女性のおとぎ話」みたいな感じでしょうか。還暦女性3人(可南子、芳美、香織)に詠人、桜井それぞれに光がある終わり方で良かったです。 個人的には、芳美の少女漫画論がなかなかぶっ飛んでいるというか、その考え方はなかったなぁと思いましたw これは作者さんの少女漫画における哲学でもあるのでしょうか?だとすると、『夏目友人帳』も少女漫画に当たるわな…と思いました。 そして、可南子と芳美が同居するきっかけになった中学の同窓会について、可南子が芳美に何で出席したのかの問いに対して「可南子にだけ会ってみたかった」というのが良かったです。還暦になってもそういう繋がりがあるのはいいなー。肩の可動域とか、腰のガタツキとか怖い部分もあるけど…w 文章自体も私には読みやすかったので、機会があったら別の作品も読んでみようかなぁ。(女性作家の方が読みやすいのかな?)

Posted byブクログ

2024/03/29

還暦後 人生の後半 こんな暮らしが理想だ。 ゆるーりと 気のおけない友と 過ごしたい。 桜井という男は まさに嫌な奴たわ。

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