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法廷遊戯 の商品レビュー

3.9

227件のお客様レビュー

  1. 5つ

    54

  2. 4つ

    105

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    7

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2024/04/19

面白かった!! 法律の専門用語がたくさん出てくるけど、1つ1つにしっかり解説があって、法学初心者の私でも読めました! 3人の主な登場人物の中でも私は馨がすごく好きでした。3人は意図せず辛い環境に身を置くことになった社会の、そして司法の犠牲者だなと感じました。また、ひとつの選択で、...

面白かった!! 法律の専門用語がたくさん出てくるけど、1つ1つにしっかり解説があって、法学初心者の私でも読めました! 3人の主な登場人物の中でも私は馨がすごく好きでした。3人は意図せず辛い環境に身を置くことになった社会の、そして司法の犠牲者だなと感じました。また、ひとつの選択で、大きく人生が変わる残酷さに胸が痛くなりました。 ラストは人によって感想が色々と分かれる気がします。私は納得のすっきりした終わり方だなと思いました。 何度も驚かされる展開があって飽きずに読むことができました!裁判ってこんなに面白いんだ!と思える本です!

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2024/04/19

事件自体はかなりシンプルですが、真相を解き明かす場である法廷に至るまで登場人物たちの人生が複雑に絡み合っており、それが次々と解き明かされていく様が読んでいて爽快でした。 無罪判決を勝ち取るための証拠集め、証人探し…などまさに逆転裁判をプレイしているような感覚で読み進めておりました...

事件自体はかなりシンプルですが、真相を解き明かす場である法廷に至るまで登場人物たちの人生が複雑に絡み合っており、それが次々と解き明かされていく様が読んでいて爽快でした。 無罪判決を勝ち取るための証拠集め、証人探し…などまさに逆転裁判をプレイしているような感覚で読み進めておりました。 結果的に、全ての罪が隠蔽される事なく等しく法の下に暴かれ、裁かれていくのは法廷モノらしい終わり方だと思いました。

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2024/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルに一目惚れして購入。第62回メフィスト賞受賞作。 専門用語が多いにもかかわらずスラスラ読み進められ、映画化もしたそうで展開も面白い。冤罪、復讐、贖罪、貧困などについて考えさせられた。 今更ながら、法学部時代に模擬裁判をするゼミに入ればよかったとか、もっと授業に出て法律を勉強したかった、などと思ってしまった。 あとはハンムラビ法典の同害報復が寛容の論理、という一説も興味深かった。 作者の他の作品も読んでいきたい。 余談だが第1回メフィスト賞受賞の森博嗣氏とのステイホーム対談(夢があってクールで面白かった)で、五十嵐氏が語った弁護士の仕事とAIの関係は考えたことがなかったので勉強になった。 『現在は法律事務所で修習中なのですが、弁護士に求められる技能のうち傾聴が占める割合の大きさに驚いています。なので、完璧な相槌を打つ聞き上手なAIが発明されない限り、弁護士は生き残れるはずです。とはいえ、法的な評価が求められる作業(養育費や慰謝料の算定、懲役や罰金の認定等)は、既に大量のデータが集積されており、いずれはAIの独壇場になる気がしています。』(森 博嗣 × 五十嵐律人  往復書簡 より抜粋)

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2024/04/08

無罪の美鈴を清義がどう弁護するかみたいな話か思ったら最後にどんでん返し。これ、清義、美鈴、馨の誰に肩入れするかでラストの重さが変わる気がする。

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2024/04/05

段々読む手が止まらなくなった 最初は人物にイライラしたけど(笑) 裁判が始まるとこちらまでドキドキしたし、 自分が傍聴席にいるような感覚になった! セイギは使命感で美鈴を守ってて、 美鈴は恋だったのかな?と、最後の美鈴の叫び?で感じた…切ない…実際はわからないけど…

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2024/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冤罪の罪深さと再審の難しさについて言及された物語。 主人公と幼馴染の過去、その被害者の父を持つ結城馨がうまく入り交じっていて、謎も二重三重となっていて飽きることがない。 主人公と幼馴染のお互いを想い合う美しさ、過去に犯した罪に対する贖罪意識のどちらを優先するかの2人の言い合いはとてもよかった。

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2024/04/02

Amazonオーディブルで聴いた。 映画は見てない。 公判前整理手続きや公判の流れがリアルな感じで、法学部生やロースクール生向けの教材になりそうな話だった(笑)。 出だしのロースクール時代はつまらなかったけど、主人公が弁護士になってからは面白かった。 レビュー読んでて、最後に...

Amazonオーディブルで聴いた。 映画は見てない。 公判前整理手続きや公判の流れがリアルな感じで、法学部生やロースクール生向けの教材になりそうな話だった(笑)。 出だしのロースクール時代はつまらなかったけど、主人公が弁護士になってからは面白かった。 レビュー読んでて、最後にもっとすごいことがあるのかと思ったけど、そういうわけではなかった。 登場人物みんな感情移入を拒む感じだけど、最後の最後、美鈴の告白に泣きそうになってしまった。 美鈴、ずっとなんか偉そうでイヤだったけど。 主人公も美鈴も、育ちに気の毒な部分はあれど、やってきたことはかなりひどい。

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2024/03/31

裁判結果が有罪なのか無罪なのかだけではない奥の深いストーリーだった。 一気読みだった。 作者が弁護士なので、刑事裁判の描写も正確で、法廷の緊張感を感じることができた。

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2024/03/27

1章の大学時代の無辜ゲームの描写は卒業後の実際の裁判の進め方というかに関わってくると思ったけど、まさか事件の下準備の部分になってるとは思わなかった。 また、無罪で解決、終了となるかと思ったらまだ隠れた事実があるのにも驚いた。 そして時効があるとはいえ、罪への向き合い方が2人で異な...

1章の大学時代の無辜ゲームの描写は卒業後の実際の裁判の進め方というかに関わってくると思ったけど、まさか事件の下準備の部分になってるとは思わなかった。 また、無罪で解決、終了となるかと思ったらまだ隠れた事実があるのにも驚いた。 そして時効があるとはいえ、罪への向き合い方が2人で異なるのも今後その先の歩みにどんな違いを産むんだろうと思った。 法律を扱っているということで専門用語が多い本だったけど、難しすぎて理解不能とはならない程度の説明になっていて助かった。

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2024/03/26

発売当初から装丁が好みでやっと読了。 読み進めるほど「これは学生のお遊びじゃない…」という感じ。 3人の人生が様々な所で交差して、心の深淵を覗いている気分になりました。 一体だれが無辜なのでしょう… 法での正しさと心(感情)は必ずしも同じ天秤で釣り合わないんだな、と。

Posted byブクログ