いのちの十字路 の商品レビュー
医師には医師にしかできないことがある。 看護師には看護師にしかできないことがある。 ケアマネにはケアマネにしかできないことがある。 介護士には介護士にしかできないことがある。 医師にもいろんな人がいると思う。 特に訪問する医師は、家族関係、生活環境など深くひとりひとりを知ることに...
医師には医師にしかできないことがある。 看護師には看護師にしかできないことがある。 ケアマネにはケアマネにしかできないことがある。 介護士には介護士にしかできないことがある。 医師にもいろんな人がいると思う。 特に訪問する医師は、家族関係、生活環境など深くひとりひとりを知ることになる。仕事の内容は診察、薬の処方などが基本になると思う。 同行する看護師がバイタル測定、服薬確認、健康チェックを医師の指示のもと行うのかなと思う。 ケアマネが入ると、ケアマネは、細かく身体、生活の困り事を把握し、必要なケアを見つけ出し、介護の計画を立てていくものだと思う。 介護士、特に訪問介護は、決められた業務を決められた時間にこなす仕事。やっぱり訪問は、ひとりひとりと向き合う時間があるので、一番に変化に気づけるのはヘルパーさんかなと思う。 「いつもと違う」に気づけることががその人を救えることになると思う。 高齢者を救うことも大事。高齢者を介護する家族を助けるも大事。考えさせられる1冊だった。勉強になりました。
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さてさてさんや他のブク友さんのレビューから図書館予約 すっごい待ちました 〈 吉永小百合主演映画『いのちの停車場』原作続編!老老介護、ヤングケアラー、8050問題……。介護の現場で奮闘する若き医師とその仲間たち。愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように――。〉 介...
さてさてさんや他のブク友さんのレビューから図書館予約 すっごい待ちました 〈 吉永小百合主演映画『いのちの停車場』原作続編!老老介護、ヤングケアラー、8050問題……。介護の現場で奮闘する若き医師とその仲間たち。愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように――。〉 介護の現場 うんざりするほど問題山積 される人になりつつある 今 明るい未来を想像できない 今 「まほろば診療所」 ないかしら? 移り行く四季の描写と共に じっくりと読ませていただきました ≪ 立ち止まる 命の十字路 悔いはなし ≫
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野呂くん頑張ってます ! たとえ物語のなかでも、 いえ、たくさんの人の 目に触れる物語のなか だからこそ、 あなたみたいな医師が いることが大きな希望 なんです。 ヤングケアラーや老老 介護といったこの国が 抱える深刻な社会問題。 その影に隠れた当事者 たちの声なき声を...
野呂くん頑張ってます ! たとえ物語のなかでも、 いえ、たくさんの人の 目に触れる物語のなか だからこそ、 あなたみたいな医師が いることが大きな希望 なんです。 ヤングケアラーや老老 介護といったこの国が 抱える深刻な社会問題。 その影に隠れた当事者 たちの声なき声を聴く 者たちよ。 まほろば診療所に集う 現代のヒーローたちに 敬意を表して、 キラキラ輝く星五つを 捧げたいと思います♪ そして野呂くんにもう 一言・・・ あなたが多くの人々を 助ける姿を、 天国のおばあちゃんは どんなときも見守って ますよ。 あなたのことをこの世 のだれより誇りに思い ながら。
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『いのちの停車場』の続編。在宅医療を行うまほろば診療所。いろんな背景のある人が利用する。 ・施設利用や娘との同居を断り、一人で自分のしたいことをして生きたい女性、 ・認知症のある母親の介護と仕事の両立に悪戦苦闘する息子、 ・末期癌に罹患したベトナムからの技能実習生、 ・妻の認知症...
『いのちの停車場』の続編。在宅医療を行うまほろば診療所。いろんな背景のある人が利用する。 ・施設利用や娘との同居を断り、一人で自分のしたいことをして生きたい女性、 ・認知症のある母親の介護と仕事の両立に悪戦苦闘する息子、 ・末期癌に罹患したベトナムからの技能実習生、 ・妻の認知症を受け入れられないけれど、深く妻を愛している夫、 ・体が不自由な母親の世話をする、弟のいる中学生、 ・夫はパーキンソン病、妻は慢性心不全を患う高齢夫婦の老老介護 決して他人事ではないことがテーマとなっている。認知症の初期段階にある母と同居しているだけに、考えさせられた。 誰かを介護する、というのは一人では無理。助け手が絶対に必要。でも、本人はなかなか「助けて」とは言えない。そんな余裕もないか、あるいは知らないか。 第6章で夫は妻と無理心中を図る。妻は助かったけれど・・・。その事件を受けて、「いつまでこんな悲惨なことが続くのでしょうか。悲しい決断をする前に、ご本人からも、どうかSOSの声を上げて下さい」と言うレポーターに、まほろば診療所の看護師が言う。 「いつまで続くのでしょうかって嘆くばかりじゃ、ダメなんじゃないの? 本人からのSOSを待つなんて理想論を言っても仕方がないってこと! 当事者はSOSなんて出せないんだから。こっちから助けようとしないと、介護の悲劇はなくならない!」 動ける者が働きかけてみる。他人事では問題は解決しない。 本の紹介の一文に、 「愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように――。」 とある。誰もがそうありたいと思うのではないでしょうか。だから、そのために何が自分はできるのか。
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「いのちの停車場」の続編。あれから3年後、無事医師になった野呂先生を主人公にした一冊。全編通して「介護」が大きなテーマとなっており、重いテーマだけに色々と考えさせられる本だった。
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04月-05。3.5点。 金沢の在宅医療クリニック、第二弾。前作の主人公は大学区病院の救急へ。前作の助手が医者となり主人公へ。 介護問題が中心。面白かった。
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それならば!私も声の限りを尽くして叫びたい。 「誰かにとっての『いい子』でも、自分にとっての『いい子』かどうか、考えなきゃ。」 『いい子』とは大人にとってのいい子であって、それは『都合のいい子』と同義だと思っている。 ヤングケアラー、きょうだい児のみんな、こんなの読んでなんかいな...
それならば!私も声の限りを尽くして叫びたい。 「誰かにとっての『いい子』でも、自分にとっての『いい子』かどうか、考えなきゃ。」 『いい子』とは大人にとってのいい子であって、それは『都合のいい子』と同義だと思っている。 ヤングケアラー、きょうだい児のみんな、こんなの読んでなんかいないかもしれないけど、もしも気付いたら考えてみてほしい。 「自分の気持ち大事にできてる?」 どんな気持ちだって大切なあなたの気持ちでどれも全部正しいんだ。 いい子でいる必要なんてどこにもない! 最近政府が打ち出したヤングケアラーのキャンプ、あれには心底絶望した。 そこじゃない。それはもっと先の話なんだ。 あの子達が困っているのは今!なんだよ。 福祉がまだまだ間に合ってないんだよ。 キャンプじゃなくてケアラーにならないで済む制度を作ってよ。 何のための介護保険?子どものいる家庭なのに、介護を必要とする人間だけ!の食事に洗濯。 確かにそれだけでも助かるかもしれない。 大人ならまだしもよ? 子どもなのよ!ごはんは?洗濯は?掃除は?子供がやらなきゃならないのよ! 子供には子供らしくいる権利があるの! それを大人の都合で子供らしくいられる時間を奪って無理矢理大人にしていいはずがないの。 介護保険だってもう少しだけ柔軟にしようよ。 せめてヤングケアラーになりそうな家庭にはさ。 読んでいて胸が苦しくて苦しくて息ができなかった。 私はね、いつかきょうだい児の子たちの逃げ場を作りたくてね。 でもそれにはまだまだ考えも知識も繋がりも全てが足りない。 時間もまだない。自分の生活だけで精一杯だ。 この本すごい。すごいものを読んだ。 物凄い切り込んでる。 前作の続きだと思って読み始めたらとんでもない方向に吹っ飛ばされた。
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コロナ禍というマスク越しに語られる令和版・訪問診療所の物語。在宅介護、老老介護、ヤングケアラー、技能実習生、どれも生々しく切実な問題ばかり。 劇場版『いのちの停車場』の吉永小百合さんのように、南杏子さんらしいさらさらした美しい文章の流れが、逆にスーッと心の内側まで入ってくることが...
コロナ禍というマスク越しに語られる令和版・訪問診療所の物語。在宅介護、老老介護、ヤングケアラー、技能実習生、どれも生々しく切実な問題ばかり。 劇場版『いのちの停車場』の吉永小百合さんのように、南杏子さんらしいさらさらした美しい文章の流れが、逆にスーッと心の内側まで入ってくることがあって怖い。マスクが役に立ってない。 中でも老老介護の話は、心中を図るほど仲睦まじい夫婦のひとつの形を見て、複雑極まる心境にさせられた。いや、羨ましいとかだけじゃなくて。ホント。(羨ましい) 人に下の世話をしてもらうくらい体裁の悪いこと。そのために無理をすること。無理を止められないこと。 他方で、それは誇りをもつとも考えられないだろうか。自分だったらと悩む。誰もが当てはまるわけではないが、何度も何度も試練を乗り越えてきた夫婦だからこそ認知症を患ってなお愛し合う姿に心が動く。 それは生きるための響き合い。 なんと美しい言葉だろう。 東洋経済によれば介護現場の崩壊は異次元に突入したという。この作品で導き出されている結論のような、介護者を一般サラリーマンにする。人間性に頼らない一段高いレベルまで介護社会を引き上げられるか。 介護に頼るという決断を私もいつか迎える。まだ現役だからこそ考えなければならないことは多い。 まずは夫婦関係から考え直(こらっ!
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『いのちの停車場』の続編。 前作で運転手兼雑用係だった野呂君が、医師国家試験に合格し、金沢にある〈まほろば診療所〉に戻ってきました。 そんな新米医師・野呂先生の視点でお送りする連作六章の構成となっております。 実は、前作のラストにちょっとモヤっていた私ですが、咲和子先生がお元...
『いのちの停車場』の続編。 前作で運転手兼雑用係だった野呂君が、医師国家試験に合格し、金沢にある〈まほろば診療所〉に戻ってきました。 そんな新米医師・野呂先生の視点でお送りする連作六章の構成となっております。 実は、前作のラストにちょっとモヤっていた私ですが、咲和子先生がお元気そうでホッとしました。 今回の主役は野呂先生なので、咲和子先生は大学病院との兼務という事もあり時々しか登場しないのですが、抜群の安定感は健在で何よりです。 さて、本書の内容としては、コロナ禍での訪問診療と、“介護”について・・とりわけ“介護者(ケアラー)”の問題にスポットを当てた話が多く、“老老介護”“ヤングケアラー”など、この国が現在抱えている問題が浮き彫りになっております。 特に第五章「レトルトカレーの頃」は、脳梗塞で身体が不自由な母親の介護と小学生の弟の世話を一人で負担している中学生の女の子の話なのですが、周りも本人も“家族だから(介護負担は)当然”という認識なのがその深刻さを物語っているな、と思いました。 そして、野呂先生自身もヤングケアラーだった辛い過去があり、その時の後悔の念をぬぐい切れない彼の心情も絡めて展開します。 因みに、本文中で挙げられていたのが 「介護受ける権利」 「介護を行う権利」 「介護を受けるのを強制されない権利」 「介護を行うのを強制されない権利」 という“介護の権利”(義務ではなく)なのですが、 さらに、第六章で提唱されていた 「介護を休む権利」 が、介護者と被介護者が“共倒れ”にならない為にも大切だと思いました。 “愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように・・” そう、一人で抱え込んだ結果、大切な家族を嫌いになってしまう、なんて哀しいですものね。 ところで、第三章“末期癌になった外国人技能実習生”の話も印象的だったのですが、途中まで心温まるええ話だな・・と思って読んでいたら、話の終盤で“保険金”の件がぶっこまれてきて、一気に水を差されたよう気持ちになりました。 まぁ、単なるいい話で終わらせず、問題提起をするというのが著者の方の狙いだったのかもですけどね・・。 という感じで、本作も色々考えさせられる内容だったのですが、ただ重いだけではなく金沢の情緒ある情景描写や郷土料理のネタが所々に挟まれるので、緩急のバランス良く読むことができました。 勿論、野呂君の健闘ぶりと看護師の麻世ちゃんのサポートもナイスで、フレッシュな二人の頑張る姿が清々しくて良かったです~。
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命の停車場の続編だということ。先にこちらをよんでしまった。 ヤングケアラーや老老介護など、さまざまな介護にまつわるストーリー。 今、まさにそんな状況に入りつつあるので、いろいろ考えさせられた。 介護を受ける権利、介護を行う権利、受けるのを強制されない権利、そして介護を行うのを強制...
命の停車場の続編だということ。先にこちらをよんでしまった。 ヤングケアラーや老老介護など、さまざまな介護にまつわるストーリー。 今、まさにそんな状況に入りつつあるので、いろいろ考えさせられた。 介護を受ける権利、介護を行う権利、受けるのを強制されない権利、そして介護を行うのを強制されない権利も。 死はいつどのような形で訪れるか分からない。誰にも迷惑はかけたくないし、親の介護を負担に思うのも避けたい。でも、何年も円満に介護する自信もない。
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