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まずはこれ食べて の商品レビュー

3.4

115件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

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2024/04/11

終わり方がスッキリしなかったけど、話中の違和感は支配されていたのかという納得感があって読みごたえは私にはありました。 料理については全て美味しそうで、想像しちゃいました。だし巻き卵食べたいです。

Posted byブクログ

2024/04/10

学生時代からの繋がりで立ち上げたベンチャー企業を、1人の家政婦が食事を通して暖かく変えていく物語、かと思っていたら、それだけではない。 連作短編の形で、後半怒涛の繋がりを見せていき、引き込まれました。 この小説の中で、キーワードになっているのは、自分がいかに恵まれているかを、認...

学生時代からの繋がりで立ち上げたベンチャー企業を、1人の家政婦が食事を通して暖かく変えていく物語、かと思っていたら、それだけではない。 連作短編の形で、後半怒涛の繋がりを見せていき、引き込まれました。 この小説の中で、キーワードになっているのは、自分がいかに恵まれているかを、認識できているかどうかということかなと、私は思いました。 つい、目先の不幸に目がいって、大局を見失ってしまう。よくあること。よくあることなんだけど、いかにそこに感謝の気持ちを持つかで変わっていくのかなと思いました。 個人的に、そこを見失ってしまったのが柿枝なのかなと。生活に困らず、素敵な仲間に囲まれていたのに、その事に感謝の気持ちを持たず、ずぶずぶと自惚れてしまった。でも、そのことには本人は気付けないのだから、悲惨だ。

Posted byブクログ

2024/04/10

学生時代の仲間と作ったベンチャー企業「グランマ」。軌道にのりかかったこの会社が、ギクシャクとした雰囲気になった頃、筧みのりという訳ありの家政婦がやってきた。 彼女の作る料理はシンプルだが丁寧で温かい。 知らず知らず皆、彼女に心を許していく。 そんな彼女のいつもの口癖が「まずはこれ...

学生時代の仲間と作ったベンチャー企業「グランマ」。軌道にのりかかったこの会社が、ギクシャクとした雰囲気になった頃、筧みのりという訳ありの家政婦がやってきた。 彼女の作る料理はシンプルだが丁寧で温かい。 知らず知らず皆、彼女に心を許していく。 そんな彼女のいつもの口癖が「まずはこれ食べて」 。 気持ちのこもった美味しい料理は、人の心をも温かくする。料理の底力を改めて思い知らされた。

Posted byブクログ

2024/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「家政婦」という制度を通じて、本来なら出会わない世界の人たちがまるで家族のように食卓を囲むことが可能になる、という不思議を描いた物語なのかなと思いました。 数十億の売却価格がつくベンチャー企業を、学生気分のままわちゃわちゃやってる会社員たち(まあ彼らにも当人なりの葛藤はあるのだが)と、無戸籍者の若者と十代で家を出た元少女。持つ者と持たざる者。第二章がちょっぴり異質なんだけど、マイカは両グループを横断する者として描かれているのかな。 田中たちは筧さんに経済援助をすることを偽善、でもそれでいいじゃないと言っていたけど、そうやって世の中の格差が是正されるのも悪くないと思う。それを可能にしたのは間違いなく筧さんの温かい手料理であり、そう考えるとカバーのおいしそうな装画やタイトルにも納得感があるなと。 筧さんはこんなふうに家族友人と食卓を囲みたかったって思いながら、日々ぐらんま社員たちのごはんを作っていたのかな。みんなで取り分ける大皿料理が多いものね。 柿枝は、登場人物を持つ者と持たざる者に分けるとしたら前者なんだけど、そこには属そうとしない。筧さんを支配しようとしたけど、持つ者たち(ぐらんま社員たち)のようにコントロールできなかったのは、筧さんが持たざる者のグループに属していたからかな。柿枝が今まで出会うことのなかった部類の人間だから、コンプレックスを刺激したり求めるものを与えたりして掌握することができなかったのかなと。 エンタメ要素にあふれているけど、社会階層にまで思いが及ぶ作品でした。

Posted byブクログ

2024/03/24

面白かった!単話でも面白かったけど、後半に行くにつれてどんどん話が思わぬ方向に行って、ドキドキした。出てくるご飯も美味しそうで、出汁ちゃんと昆布から取りたくなった。

Posted byブクログ

2024/03/23

友人同士で起業した「ぐらんま」に派遣された家政婦筧さん。それぞれ悩みを抱える社員達とそれを癒す筧さんの料理と彼女の包容力。どの料理も本当に美味しそう!姿は無いけれど「ぐらんま」を支配する柿枝。魅力的な人物である一方他人を振り回す暴君・・・、ん?もしや柿枝はサイコパス?この前に読ん...

友人同士で起業した「ぐらんま」に派遣された家政婦筧さん。それぞれ悩みを抱える社員達とそれを癒す筧さんの料理と彼女の包容力。どの料理も本当に美味しそう!姿は無いけれど「ぐらんま」を支配する柿枝。魅力的な人物である一方他人を振り回す暴君・・・、ん?もしや柿枝はサイコパス?この前に読んだ本で解説された人物像に当てはまる。最後に現れた柿枝、この支配から逃れられて良かった。

Posted byブクログ

2024/03/21

とても読みやすくて、原田ひ香さんの小説の中で食べ物の描写が美味しそう。家政婦の筧さんが作る料理を食べて皆いろいろなことを思い出したり考えたりする短編連作小説。人物描写が凄くてこういう人いるよねと思わせる。最後の人物はこんなに歪んじゃったのはなぜ?と残念で悲しい。

Posted byブクログ

2024/03/20

筧さんの料理が美味しそう。簡単にできそうなので試したいなと思った。 複数の視点から描かれていて、共感できるところもできないところもあった。人間はいろんな矛盾を抱えて生きているなぁと感じた。 ご飯を通じて信頼関係が築かれる様子はほっこりとしたけど、ストーリーが思ったより重くてびっく...

筧さんの料理が美味しそう。簡単にできそうなので試したいなと思った。 複数の視点から描かれていて、共感できるところもできないところもあった。人間はいろんな矛盾を抱えて生きているなぁと感じた。 ご飯を通じて信頼関係が築かれる様子はほっこりとしたけど、ストーリーが思ったより重くてびっくりした。

Posted byブクログ

2024/03/18

あれ? これってそういう話しなの? おなか空いちゃうようなお料理の数々。 誰にもいえない心の暗がり。 ぶっきらぼうな家政婦さんがふいにかけてくれる優しい言葉。 ほっこりいい話だなぁ なんか作りたくなっちゃうなぁ なんて油断して読んでたのに、後半からあれよあれよとばかり...

あれ? これってそういう話しなの? おなか空いちゃうようなお料理の数々。 誰にもいえない心の暗がり。 ぶっきらぼうな家政婦さんがふいにかけてくれる優しい言葉。 ほっこりいい話だなぁ なんか作りたくなっちゃうなぁ なんて油断して読んでたのに、後半からあれよあれよとばかりに物語はまったく違った装いに。 その兆しに気づいた時にはもう遅い。 戸惑いつつも、次へ次へと先へ進みたくなる。 最後まで読んで、表紙を見て、ひとこと。 ねぇ、これって、 そういう話しなの? 笑

Posted byブクログ

2024/03/13

作ってみたいご飯多かった。 主人公たちの気持ちわかるなぁ。色んなキャラがいるから、誰かにハマりそう。

Posted byブクログ