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Row&Row の商品レビュー

3.8

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2023/05/07

途中から官能小説みたいになってきて、ドギマギしながら読んだが、男女の心の機微を的確に表現されていて、読みやすかった。言い添えると、孝之には、今後も絶対に不幸になってほしい。

Posted byブクログ

2023/05/14

分かりやすい設定で、出だしはこんなものかと思って読み進めたところ、中盤からはさすがの心理描写に唸りながら最後までイッキ読み。 ドロドロの話なのに、結末は爽快感さえ! 強い女性がたくさん出てきて、それぞれが個性的。どの登場人物も主役級の魅力があって、それぞれの物語を、このドロドロの...

分かりやすい設定で、出だしはこんなものかと思って読み進めたところ、中盤からはさすがの心理描写に唸りながら最後までイッキ読み。 ドロドロの話なのに、結末は爽快感さえ! 強い女性がたくさん出てきて、それぞれが個性的。どの登場人物も主役級の魅力があって、それぞれの物語を、このドロドロの中に紡いでいるところも、お見事。

Posted byブクログ

2023/05/03

結婚して相手と上手くいくのか否かは誰にも分からない。本人たちでさえも。当たり前のことだが、そう思った。じゃあ結婚なんてしなければよいのだろうか?と言われるとそうでもないと思う。本書でこれだけ既婚者たちの間で起こるトラブルを見せつけられても、だ。 本書の登場人物たちは皆、愚かで、...

結婚して相手と上手くいくのか否かは誰にも分からない。本人たちでさえも。当たり前のことだが、そう思った。じゃあ結婚なんてしなければよいのだろうか?と言われるとそうでもないと思う。本書でこれだけ既婚者たちの間で起こるトラブルを見せつけられても、だ。 本書の登場人物たちは皆、愚かで、でも人間らしい。 涼子と孝之を軸に、涼子の昔の恋人(当時も妻帯者)矢島や夫婦共通の知り合いである野々村等が取り巻き、ありそうだなぁこういう展開という感じで楽しめた。 ただ、バリバリのキャリアウーマンな涼子がいまいちセックスに受動的というか、矢島や野々村に組み伏せられてイカされる的な描写が何となく気になった。彼女ならもっと自分から性を貪欲に愉しめそうなのに。 美登利に関しては、こいつを可愛いと思えるか疎ましいと思うかハッキリしたいところだが、涼子に不倫がバレた後も決して意志を曲げない辺りは凄いと思う。(盗っ人猛々しいとも言える。)まあ、孝之と似合いの夫婦になれるのではないだろうか。 ちなみに孝之はハッキリと嫌いである。こいつは本当に何でもかんでも自分の思い通りにしたがって駄々をこねる子どもと一緒だ。 涼子の行く末を応援したくなった。彼女だって過ちを犯したし、善良な人間とは言えないが、明るい未来が待っているように思えてならない。これからはもっと自分に素直になって生きていってほしい。

Posted byブクログ

2023/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初から最後まで面白かった。 キャリアウーマンと、『見る人が見れば素敵な男性』との生活はうまく行くのか。人の価値観(何を大切に想うか)は、人によって違う事に気付かされる。最後の2ページにこの本の本質が書いてある気がする。 涼子には頑張って欲しいが、最後に選んだ人が不満…

Posted byブクログ

2023/05/03

おもしろかったー! こんな結婚生活悲しいなと思いながら読んだ。 夫が、最初ほんわかした性格かと思っていたら、徐々にガツガツした感じになってきてイライラ笑

Posted byブクログ

2023/04/28

男と女のあいだには深くて暗い河がある。 野坂昭如氏の「黒の舟唄」から引用したタイトル『Row&Row』がドンピシャ。 凪のような日々を送っていた夫婦が、一人の女性の出現で深く暗い河の中に呑みこまれていく。 したたかな女にいとも簡単に心を許し、妻の目の届く距離で不貞行為...

男と女のあいだには深くて暗い河がある。 野坂昭如氏の「黒の舟唄」から引用したタイトル『Row&Row』がドンピシャ。 凪のような日々を送っていた夫婦が、一人の女性の出現で深く暗い河の中に呑みこまれていく。 したたかな女にいとも簡単に心を許し、妻の目の届く距離で不貞行為を繰り返す夫。 当初、好印象だった夫に対し嫌悪感が加速していく。 妻に向けた薄っぺらい言葉に(馬鹿なのか)と何度も心の中で呟いた。 自分の想いが妻の想いとシンクロし、妻の言葉で代弁される瞬間のカタルシスが堪らない。 秀逸な心理描写で描かれた圧巻の夫婦小説。

Posted byブクログ

2023/04/25

あらゆる屈辱に耐えられたのは涼子を支えていた仕事や仲間がいたからだろう。最終的には美登利にも捨てられる孝之を想像していた。各々が良い形で収まり読後感も良い。

Posted byブクログ

2023/04/24

村山さんの作品は幾つか読んだけれど、性描写がこんなに多いのは初めてで少し驚いた。簡単に言えば子どもなしセックスレス夫婦の不倫話。涼子はスタイリッシュで仕事も出来て素敵なのに、甲斐性なしで卑屈でひとつも良いところのないような旦那のどこを好きになって結婚したのか。挙句、若い女と浮気し...

村山さんの作品は幾つか読んだけれど、性描写がこんなに多いのは初めてで少し驚いた。簡単に言えば子どもなしセックスレス夫婦の不倫話。涼子はスタイリッシュで仕事も出来て素敵なのに、甲斐性なしで卑屈でひとつも良いところのないような旦那のどこを好きになって結婚したのか。挙句、若い女と浮気してその後も酷い。何だかんだ言っても一気読み。

Posted byブクログ

2023/04/22

久しぶりにこっち系の村山さんの作品を読んだ気がする。思ってたよりもエロさは少ないので読みやすい。わたしは女性なのでどうしても妻側の方に感情移入してしまうけど、美登利みたいな女だけは許せないし嫌いだな。

Posted byブクログ

2023/04/20

村山さん、Wファンタジー以来の性愛小説?恋愛文学?今やこの分野の書き手としては第一人者。本領発揮だけど、もう付いていけないのは歳かなぁ。それにしても、旦那のおバカさんぶり、よくここまで書き込める。「最初から自分サイズで正直に生きていくのが楽っていうだけ」それが一番だけど、なかなか...

村山さん、Wファンタジー以来の性愛小説?恋愛文学?今やこの分野の書き手としては第一人者。本領発揮だけど、もう付いていけないのは歳かなぁ。それにしても、旦那のおバカさんぶり、よくここまで書き込める。「最初から自分サイズで正直に生きていくのが楽っていうだけ」それが一番だけど、なかなか難しい…。

Posted byブクログ