Row&Row の商品レビュー
長いから分けて読もうと思ってたけど、一気読みしてしまった。夫婦間の埋まらない溝をどうしていくのか気になってしまって。 誰に共感できたかというと。 バリキャリの涼子に、私は思いを馳せてしまった。私も思う。かっこいいと。
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これはよかった。私も、キャリアに邁進している働く女性の端くれとして、かなり身につまされる思いが…。夫と妻のすれ違いとか、ちょっとした歪みの描写がめちゃくちゃリアルで、やや読んでてキツかったが、ストーリーとしても面白くて一気読み。不倫女が本当にウザいww
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♪男と女の間には~、深くて暗い川がある~ どんなに親しくなっても、やっぱり分かり合えるのは難しい。 久々の、長編もの。 久々の、村山由佳さん。 揺れ動く女性の心のうちを書かせたら、さすがだ! 不倫に疲れて、傷ついた心の隙間に入り込んだ孝之。 ごく普通の夫の姿だ。 姉さん女...
♪男と女の間には~、深くて暗い川がある~ どんなに親しくなっても、やっぱり分かり合えるのは難しい。 久々の、長編もの。 久々の、村山由佳さん。 揺れ動く女性の心のうちを書かせたら、さすがだ! 不倫に疲れて、傷ついた心の隙間に入り込んだ孝之。 ごく普通の夫の姿だ。 姉さん女房に、甘えと、嫉妬がドロドロにつまっていた。 妻にマウントを取りたい男のプライドがマックス! マイホームが夫の仕事場である場合、 妻としては、ゆっくりできる空間ではない。 定年退職親父が一日家にいるのと大差ない。 バリキャリの涼子なら、もっと早く決断しても良かったのでは? 「でっかい決断っていうものはな、 慣れた場所にいたんじゃ いつまでたってもできねえもんなのよ」 矢島の言う通り! 結婚、仕事、子育て、 女性が抱える問題は、いつの時代もたくさんある。 涼子のように仕事を生きがいにしていても、 病気や老いや、先々の不安はつきもの。 支えあう友人や仲間が必要だ。
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思っていた内容とちょっと違ったけど最後まで読んでしまった!40歳過ぎて読んだら涼子さんの気持ちに共感できるところがあるかも。 最後の1ページに集約されているかな。
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読んでいる間中、ずっといや〜な気分が続く本だった。それでも読んでしまう。この分厚い本を読んでしまった自分がいる。なんて下衆な話なんだろ、と思いつつ読んでしまった。嫌な思いに包まれながらも面白く… 村山由佳さん、人のことをよく見てるし、きっととてつもなく勘が働く人なんだろうなと思...
読んでいる間中、ずっといや〜な気分が続く本だった。それでも読んでしまう。この分厚い本を読んでしまった自分がいる。なんて下衆な話なんだろ、と思いつつ読んでしまった。嫌な思いに包まれながらも面白く… 村山由佳さん、人のことをよく見てるし、きっととてつもなく勘が働く人なんだろうなと思う。私も同類だ。 こういう人いる!そういう気持ち、自分の中にもある!と、次々と巧みに繰り広げられる感情と展開とに、ページをめぐる手が止まらなくなる。 そして、これととても似ている話を実話として知っている。孝之と似た人生を送っている男の人を。年下の女性の後輩からの、自尊心をくすぐるような言葉にほだされ、結婚を心に決めていた彼女を裏切って浮気をし、子供ができ、そこまでのつもりはなかったのだけれど…と思いつつ結婚して、そのうちまだ若いのになぜか性的に半ば不能になり、それでもまだ枯れつつある体で不倫までしている。物語の中だけの話ではないのだなぁ。 自分は旦那がいないので、そこまで強い不快感はなく、完全に他人事として読めたけれど、それでも、美登利はいただけない。男性に対して自尊心をくすぐることを言うと、効果的で容易に落ちるのは女性の多くが知っている。それを知っていて、そして、実際に頼り甲斐あるなと男性に感じたとしても、手を出してはいけない相手なら、それを口にするかしないかが、その女性の品性であり知性の違いではないだろうか。それを大いに真に受けて、のせられてしまう男性も情けないが…。 読んで何か得たか?というと、それは正直ないかもしれない。読まなければ良かったか?わからない。でもきっと、このような徒労感を味わうことになると知っていても、やはり手に取っただろうと思う。 (抜粋)****** ○一般的に女は、自分より若い男からの賞賛を、あんなに単純には喜ばない。露骨にすりよってこられたなら、まず下心を疑う。ろくに疑わずに受け入れる男たちは、自分をよほど高く見積もって色に違いない。幸せなのか間抜けなのかわからない。 ○彼女と一緒にいると、自分には値打ちがあるかのように思えてくる。そうした充実感や自己肯定感を、孝之はここ何年も見失っていた気がするのだった。
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3.6 君の時間を無駄にしてごめん。のあやまりは相手へのなんの思いやりにもならない。それは、自分が結婚においての傍観者であったと言ってるのと同じだから。他者に依存して生きるほど不幸なことはない。
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やばい、えぐられるわ~。 でも面白いわ~。 もう読む手が止まらなかった。 夫婦の本当の本当とは。 結婚ってなんだろうねぇ。
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当人達にとっては特別で純粋な関係に思えても側から見たら、ありきたりで俗な行いということはままあるなと。ついつい妻側に味方してしまうけれど、巡り巡ってどっちもどっちかもなと思わせるのは、作者の本意でよいのかな。 「なるほど、きみが好きそうなやつだね」 人間的に良質そうなタイプには堕...
当人達にとっては特別で純粋な関係に思えても側から見たら、ありきたりで俗な行いということはままあるなと。ついつい妻側に味方してしまうけれど、巡り巡ってどっちもどっちかもなと思わせるのは、作者の本意でよいのかな。 「なるほど、きみが好きそうなやつだね」 人間的に良質そうなタイプには堕ちない、優秀な女性のダメンズ好みが哀れだわ。
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自宅一階で美容院を開いてる、早瀬孝之。 3歳年上で、広告代理店で、バリキャリの妻、涼子夫婦。 年下妻に甘え、自分勝手な、孝之。 仕事に夢中になり過ぎて、夫婦関係にひびが入っても、それを補修する時間も無い。 自宅に自分の居場所がなく、挙句は、会社を避難先としてしまう、涼子。 そ...
自宅一階で美容院を開いてる、早瀬孝之。 3歳年上で、広告代理店で、バリキャリの妻、涼子夫婦。 年下妻に甘え、自分勝手な、孝之。 仕事に夢中になり過ぎて、夫婦関係にひびが入っても、それを補修する時間も無い。 自宅に自分の居場所がなく、挙句は、会社を避難先としてしまう、涼子。 そして、お定まりのW不倫。 小説とは言え、先が見えてしまう。 それにしても、かくも簡単に、不倫をしてしまうとは、時代なのか。 夫婦でいる意味って、一体、どこいらへんにあるのだろうか。
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読書備忘録776号。 ★★★★。 結婚して13年。 子供はいない。本来最も落ち着きたい場所であるはずの自宅や家庭。どこで間違ったのか、お互いが落ち着かない場所となってしまった・・・。 そんな夫婦が陥るべくしてハマったワナ?、そして行きつくべきゴールに至るまでの男女のものがたり・...
読書備忘録776号。 ★★★★。 結婚して13年。 子供はいない。本来最も落ち着きたい場所であるはずの自宅や家庭。どこで間違ったのか、お互いが落ち着かない場所となってしまった・・・。 そんな夫婦が陥るべくしてハマったワナ?、そして行きつくべきゴールに至るまでの男女のものがたり・・・。 この作品はあらすじ的備忘録より感想文の方が相応しいか。笑 主人公の早瀬夫妻。 妻の涼子。43歳。広告代理店で働き、数々の困難なプロジェクトをこなしてきた誰もが認めるバリバリのエリート!この時点でステキ過ぎる! 夫の孝之。40歳。独立して自宅兼店舗の美容室を営むが、自宅は都心から電車で1時間半も掛かる郊外の新興住宅地。しかしながら思うように地域開発が進まず人がなかなか増えないので、お世辞にも店が順調ではない。店舗兼自宅を建てる時の資金は妻に多くの負担を掛けている。う~んと唸らざるを得ない。 まずこのシチュエーション。 妻の職場は自宅の外。夫の職場は自宅の内。この状況だけとらえても上手くいくわけない!笑 百歩譲って妻が専業主婦で夫の美容室を手伝っているとかなら話は別だが。 夫の職場は自宅。言い換えれば夫の城。だけど自分の力で建てたとは言い難い。妻が出勤したら自分の城となり寛げる。妻が帰宅すると卑屈になり妻のご機嫌を伺う。 妻は職場でイキイキ。疲れた体で帰宅。しかし、そこは夫の職場。寛げない。どうしても自分の居場所と思うことが出来ない。遠慮してしまう自分。 ということで浮気、不倫ということになる。笑 孝之側は、孝之が所属する自転車サークルの可愛い女子、小島美登利(ミドリ)がアプローチする。どうやら妻子持ちの男が何より大好物という女子のようだ。 そして孝之は一言で言えば、頭の悪すぎる男。一瞬で陥落。そして、美登利は自分の存在を自宅兼店舗にマーキングしていく。それを涼子が気が付かないはずない。でも孝之はばれていないと心の底から信じている。笑 職場兼自宅ですよ!自宅!孝之さん。アホですね。 涼子側は出来る男が群がる。職場上司の黒田は息苦しそうな涼子を年上の男性として労わる。昔の彼氏矢島は、別れたにも関わらず、涼子はまだ自分に・・・と思い込み、執拗にアプローチ。昔孝之が働いていた美容室の同僚野々村は純粋に涼子が好きで好きで堪らない!積極的にアプローチ。涼子も必死で自制を働かせながらも、今の生活の息苦しさもあり、出来る男達からの巧妙なアプローチに嵌り一夜の・・・、というエラーを犯す。 というお互い様の状況なのだが、男女の恋愛に対する根本的なとらえ方というか、本能というかが違う。その描写が俊逸。さすがは由佳さんです。笑 ステレオタイプで捉えれば、女性にとっての恋愛は心が重要。気持ちが繋がった先に肉体関係がある。すなわち、心と肉体が同体の恋愛。なので涼子の一夜はエラー。 男性のとっての恋愛(恋愛というかどうかは別として)は、心と肉体(性欲)は別。なので、浮気を軽く考える。若い美登利に溺れても性欲処理。涼子と別れる気はない。それとこれとは別。 なので、女性の感覚からすれば涼子は、孝之と美登利の関係を許せるはずはない!更に、涼子の一夜の間違いで孝之としてはチャラだと考えること自体許せない! ということを孝之は頭が良ければ理解できるはず。 ストーリーは、後半に孝之に降り掛かる悲劇の連発と、ぎくしゃくした夫婦関係の再構築に向けた涼子への(ありえない笑)提案で、めでたしゴールに行きつく。笑 美登利も涼子も幸せ。 涼子を取り巻く男性陣も幸せ。 孝之は幸せ?になれるかどうかは成長できるかどうか次第ですね。笑 さあ、お互い自分の人生を漕げ(row)漕げ(row)! 堪能しました。村山恋愛小説を!
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