トワイライライト の商品レビュー
福島から出てきて三軒茶屋で一人暮らしを始めた女子大生が主人公で、東京での生活、新型コロナの影響、東日本大震災の記憶などを絡めて物語が紡がれる。 主人公の気持ちがよく表現されているし、登場する他の人物や街の様子などもそれに彩を添えている。劇的ではないけど、心地よくよめる。ただ、結末...
福島から出てきて三軒茶屋で一人暮らしを始めた女子大生が主人公で、東京での生活、新型コロナの影響、東日本大震災の記憶などを絡めて物語が紡がれる。 主人公の気持ちがよく表現されているし、登場する他の人物や街の様子などもそれに彩を添えている。劇的ではないけど、心地よくよめる。ただ、結末は予想どおりで、もう少しどんでん返しが欲しかったようにも思う。まあ、自分も畑野作品を多数読んでいるので、その意味では先が見えやすくなっているのかもしれないが。
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以前からコロナ禍の大学生って可哀想だな...と思っていたのでリアルな実態を知ることができて良かった。主人公は上京して大学に入学するものの、リモート授業ばかりでサークルにも入れず友人も出来ず。閉塞感のなか日々は過ぎていくが、それでも少しずつコロナ禍の過渡期により広がっていく交友の輪...
以前からコロナ禍の大学生って可哀想だな...と思っていたのでリアルな実態を知ることができて良かった。主人公は上京して大学に入学するものの、リモート授業ばかりでサークルにも入れず友人も出来ず。閉塞感のなか日々は過ぎていくが、それでも少しずつコロナ禍の過渡期により広がっていく交友の輪。ほのかな恋。どこまでも淡々とした文章や雰囲気は悪くはない。しかしながら「これは素うどんですか?」と言いたくなるほど物足りないのも事実。作者の過去作品の力量を知っているのでもっとガツンとした作品が読みたい。
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コロナ禍の暗闇から少し明かりが差してきて、朝を迎える。ネーミングはそんな感じなのかなと思いました。社会人は通勤しないわけじゃないし、まあまあ普通の生活ができていて、大学生は本当にかわいそうだなと思っていたので、少しほっとした感じの読後感でした。
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一冊の本としては少々物足りなさがありますが訳はあったのでしょう。良い話ではありますが、30分で2本の短編アニメの内の1本を観た感覚に近いです。
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コロナ下で大学生になった未明。福島から三軒茶屋でいとこの小説家を頼りに下宿生活を始める。友達作りやコンビニでのバイトなどの日常と恋愛模様を含めての物語。さらっと読めてこんな風景もあるなあという印象。
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コロナ禍に東京に上京し大学生となり、故郷の両親と東京にでてきている年上のいとこに、おんぶにだっこで、のほほんとお気楽気ままに恋愛とかもしちゃいますのお話。 コロナ禍を題材にした小説は全くもってオススメできない作品ばかりに感じる。 なんだかモヤっとする一冊。
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※このレビューにはネタバレを含みます
スッキリ読める、思い詰めなくて良い作品。20代前半の孤独に対する畏れをどうかにして紛らわしたい感情が、自分とは重なった。読む前、帯に書かれている「きっと誰もが、この物語の中にいる。」という一言、これに対してどこまで重なるか少し興味もあった。実際に読んでみたところ、この「誰もが」の対象となるのは自分自身のみに限らないことに気付いた。読者の学生時代の友人、あるいは元恋人も対象になり得る。あの時の彼女はこうゆう気持ちで過ごしていたのかもしれない、と考えたりするのも良いなと思った。 あと個人的には章を締めくくる文章が好みだった。「未明には星が流れる」これは完璧。 未明と彗が、交わったことをうまく表現している文だなと。
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感染症が蔓延していたときに大学生になり上京してきたものの必要以上に出歩くこともない生活。友達も出来ず…。やっと出来た友達とご飯しに行ってマスクとって『そんな顔してたんだね!』って、時々本当に聞く話しだな…って、思う。 震災、感染症…そんなことを盛り込んだ1人の女子大学生のお話し…...
感染症が蔓延していたときに大学生になり上京してきたものの必要以上に出歩くこともない生活。友達も出来ず…。やっと出来た友達とご飯しに行ってマスクとって『そんな顔してたんだね!』って、時々本当に聞く話しだな…って、思う。 震災、感染症…そんなことを盛り込んだ1人の女子大学生のお話し…なのかな?
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※このレビューにはネタバレを含みます
コロナ禍で東京の大学に入学した未明。コロナ禍でリモート授業ばかりの孤独な日々からようやく1年経ち、対面授業となった。少しずつ日常が戻りつつあるが、どこかまだ緊張感は抜けない。 そんな時、お気に入りのカフェでイケメンの男性と知り合って… 掴み所のない彗がふわふわしすぎて、周りが覚悟しろみたいな雰囲気だったのがとても良く判りました。3ヶ月も音信不通で急にバッタリ出会う事ができたけれど、この先どうなるのかは解らないですね。 全体的にふんわり優しい文体で、サラッと読む事が出来ました。
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物語の舞台は世田谷区三軒茶屋に実在するブックカフェ・twililight(トワイライライト)。 本作の出版元もtwililight。 主人公・森谷未明は福島県から上京し三軒茶屋で一人暮らしを始めた大学生。 いとこの信一が以前住んでいた部屋を引き継ぎ家具や家電もそのままに暮らして...
物語の舞台は世田谷区三軒茶屋に実在するブックカフェ・twililight(トワイライライト)。 本作の出版元もtwililight。 主人公・森谷未明は福島県から上京し三軒茶屋で一人暮らしを始めた大学生。 いとこの信一が以前住んでいた部屋を引き継ぎ家具や家電もそのままに暮らしている。 世の中はコロナ禍。 制限された中で友人を作り、素敵な出逢いを経験し恋に堕ちる。 シンプルな文章でリーダビリティも高いので、すぐ読み終えたが、全体にサラリとした印象であまり心に響かなかった。 若い世代の方には、甘酸っぱい雰囲気が刺さるかも。
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