満天のゴール の商品レビュー
今 何のために生きるのか、 生きる意味と人とのつながりを考えさせる本 今ここで生きる意味はきっとあるんだって思う
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久しぶりに小説を読みました。 つらいエピソードがモチーフになっているのに、なぜか透き通った気持ちで優しい心を感じながら満点のゴールまで読み進めました。
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人と人が関わり続ける限り、相手を想う気持ちが生まれる。 人は強い生き物。 人生どんな苦しいことがあっても、人は死ぬ。 その苦しみを乗り越えて、ゴオル迎えられるならば幸せ。 乗り越えられる出来事しか起きないんだと想う。今私の前に起きている出来事も、乗り越えてみようと思えた!
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誰もが必ず通り、一度しか経験しない道。死について考えさせられる作品でした。三上と奈緒の進展を期待してしまいました。また不貞をした夫と不倫女はどうなったのかな。どうでもいいか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
僻地医療、訪問介護、独居老人などの社会問題に加え、親からの虐待とヤングケアラーという泣ける要素が盛りだくさんだが、程よく重すぎず薄っぺらくもなく、うまくまとまった印象。 「誰にも救われないのなら、自分が人を救えるようになりなさい」と言われて、素直にそうしようと思える人間がこの世にどれほどいるだろう。 今後、奈緒は三上先生と再婚する展開になるかと期待したが、さすがにそこまで都合よく描かなかったか。。 文庫版裏表紙の内容紹介、ちょっと書きすぎでは?? だいたいのあらすじが分かってしまう…笑
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不倫離婚、高齢化社会、限界集落、過疎医療問題、ヤングケアラー、児童虐待、そして人間の生と死。ハードな内容を扱いながらも、さほど陰鬱にならないのは作者の視線が温かく優しいからだろう。小学生の息子の真っ直ぐで前向きな気持ちにも救われる。タイトル『満点のゴール』の意味が物語の途中でわか...
不倫離婚、高齢化社会、限界集落、過疎医療問題、ヤングケアラー、児童虐待、そして人間の生と死。ハードな内容を扱いながらも、さほど陰鬱にならないのは作者の視線が温かく優しいからだろう。小学生の息子の真っ直ぐで前向きな気持ちにも救われる。タイトル『満点のゴール』の意味が物語の途中でわかる。幸せな考え方だし幸せな言葉だ。終盤は怒涛の展開になるがラストシーンが穏やかで良かった。静かに心に染み入り自然に涙が流れるような物語だった。
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藤岡陽子さんは初読みの作家さんだった。 長年看護師としても働かれているという。 『満天のゴール』 高評価も納得のとても素晴らしい作品だった。 僻地医療の問題を扱った医療小説ながら、死生観に強く訴えかけてくる。 舞台は京都丹後の過疎地域にある海生病院。 夫の不貞で一方的に離婚を...
藤岡陽子さんは初読みの作家さんだった。 長年看護師としても働かれているという。 『満天のゴール』 高評価も納得のとても素晴らしい作品だった。 僻地医療の問題を扱った医療小説ながら、死生観に強く訴えかけてくる。 舞台は京都丹後の過疎地域にある海生病院。 夫の不貞で一方的に離婚を要求されている奈緒は、息子の涼介を連れ、行くあて無く実家のある丹後地方に戻る。 一時帰省のつもりが涼介はこの地を気に入り、一方で離婚は現実的なものとなっていく。 母の死後、父 耕平との関係に確執がある奈緒だが、ある日耕平が交通事故に遭ったと連絡があり・・・ 前半は奈緒の離婚問題が中心で、夫婦間における奈緒の甘えと弱さが露呈していて、内心ムカムカが止まらない。 まぁ、こういう女性確かにいるよなぁと思う。 それとは対照的に、純粋でありながら強く逞しく育っている涼介には何度も励まされた。 こんな息子がいたら、不貞夫なんかとっとと捨てて全力で頑張れるだろ!と何度も突っ込みたくなった。 人生は自分の思い通りには行かない。 それでも生きていれば色々な選択を迫られ、その先に人と人との出会いがあり縁が繋がれていく。 目頭が何度も熱くなり涙が溢れる作品だったが、温かい涙は穏やかで爽やかな読後感をもたらしてくれた。 作者自身の看護師としての経験だけでなく、僻地医療に実際に向き合っている医師を取材した上で作られているので、とてもリアリティがあって学びが多い内容だった。 本作を通じて、死を主体的に受け入れようという気持ちが強くなった。エンディングノートも手元にあるが、まだ書けていない。私も満天のゴールで締めくくる為に、少しずつ用意をしていこうと改めて思った。 作中、心に残る台詞が沢山あったが、全て巻末の対談に網羅されていたのでここでは敢えて割愛。 また時期をみて再読するキッカケにしたい。 誰にでも手にとって欲しいオススメ本。 とても読みやすく、展開も分かりやすいので読書をあまりされない方にもぜひ読んで欲しい。 藤岡陽子さんの作品は他にも気になるものがあるので、本作を皮切りに色々読んでいきたい。
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小生初、藤岡陽子さん。生きること=死ぬことを上手に書かれており、号泣必至。現役の看護師さんとしても活躍されており、現場の実態に近いのだと思う。多くを学ばされます。
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生きることと死ぬことを考えさせられる本。今考える死は怖くない。 あとは母の愛情は何者にも代えられない。私も子どもたちにできる限りのことをしてあげたい。いつ無くなるかわからない生の間に、かけられるだけの愛情をかけたい。
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こちらはフォローしている方のレビューを読んでのチョイス。 夫に裏切られ10歳になる息子とともに逃げるように故郷に帰ってきた奈緒。かつて免許をとったものの仕事はしたことがなかった看護師として働き始めた病院で出会う人々の生と死。 最初の100頁あたりまで、自分を捨てた夫にあそこまで...
こちらはフォローしている方のレビューを読んでのチョイス。 夫に裏切られ10歳になる息子とともに逃げるように故郷に帰ってきた奈緒。かつて免許をとったものの仕事はしたことがなかった看護師として働き始めた病院で出会う人々の生と死。 最初の100頁あたりまで、自分を捨てた夫にあそこまでされて、それでもしがみつく奈緒の心情が理解できず、あまり興が乗らなかった。看護師として働き出してからも、経験がなくモタモタするのは仕方ないとして、自分がやるべきことにも手がつかない姿にはややげんなり。 親子を取り巻く人々、医療過疎地域で日々地域医療に奮闘する医師の三上、遠くない自分の死を覚悟しながら住み慣れた家で静かな時間を過ごすトクさん、74歳になっても訪問看護を続けている小森さん、過去の出来事を秘したまま静かに逝こうとしている早川さん、それぞれのしっかりした生き様はとても良いドラマだったように思うし、『世界有数の長寿国だというのに高齢者が増え続けた先のことまで考えるには及んでいなかった』この国の過疎地医療や在宅看取りについても考えさせられるところがあった。 母を一番近くで支える息子の涼介のしっかりぶりも頼もしく映った反面、いかにしっかりしていようとも10歳の子どもに夫婦の修羅場や続けざまの死、家庭内暴力などの世間の悲惨さを見せる展開はちょっと気になった。 この作者さん、私にはこれまでハズレがない方だったが、今回はちょっとフィットしませんでした。
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