満天のゴール の商品レビュー
読み始めてしばらくして、これNHKドラマで観たことある!と思いましたが、そのまま続行。ドラマが良かった記憶で、活字で読むとまた良さが増しました。ストーリーは覚えていたけどまた深みが増すというか。胸に響きました。 医療過疎地である田舎に、離婚で戻ってきたシングルマザーの奈緒、息子...
読み始めてしばらくして、これNHKドラマで観たことある!と思いましたが、そのまま続行。ドラマが良かった記憶で、活字で読むとまた良さが増しました。ストーリーは覚えていたけどまた深みが増すというか。胸に響きました。 医療過疎地である田舎に、離婚で戻ってきたシングルマザーの奈緒、息子の涼介、そこで出会う医者の三上先生、早川さんというおばあさん。それぞれの過去の繋がりが明かされて、救われていく展開に胸がいっぱいになりました。 満天の星と、星のシールがリンクして。満天ゴールという考え方が素敵だと思った。死ぬことはゴールであるということ。素敵な自分らしいゴールを迎えられるように生きよう。死に対する考え方をちょっと変えてくれる。 読み終わって、なんとも言えない温かい気持ちに満たされました。
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『このままの人生で良いのだろうか』と考える事が多々ありますが、こちらの本を読んでみんな一回は考えるよなーと思いました。 ふとした時に『何で生きてるんだっけ⁇』と一生考えても出ない答えを探したり。 世の中は考えても考えても答えが出ない事ばかりなので、転んでも躓いてもとりあえず起き上...
『このままの人生で良いのだろうか』と考える事が多々ありますが、こちらの本を読んでみんな一回は考えるよなーと思いました。 ふとした時に『何で生きてるんだっけ⁇』と一生考えても出ない答えを探したり。 世の中は考えても考えても答えが出ない事ばかりなので、転んでも躓いてもとりあえず起き上がって、ゴールに迎えって一生懸命走ろうと思いました。
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この作者の作品、私はすごい好きだな。 死ぬことへの考え方が変わったし、自分で頑張ったと思った日は私もシール貼っていこうかな。
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泣かせるシーンが多い! 死への恐れが畏れになり、死も最後の生き方の一つと思わせてくれるいいお話でしたよ
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夫に裏切られ、10歳の息子を連れて実家に戻った 奈緒は 地元の病院で働き初める そこで出会った医師や、患者を通して 生とは何か、死とは何かを考え 生きる勇気を得ていくのだった 思わず涙があふれる とてもいい小説でした
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「手のひらの音符」が良かったので 藤岡作品を読みたくなって。 過疎地、最期の迎え方等 考えさせられる問題も入っている。 前回の作品もそうだったが、 親からの虐待等の暗い部分も含まれており 読むのが辛い部分もあった。 主人公は夫の不倫を機に 「ペーパーナース」を卒業して ナースとして成長していくという 前向きな終わり方で良かった。
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シングルマザーの主人公とその4年生の息子涼介が過疎化する故郷に住む人達のゴールを見届けながら一歩一歩成長する物語ではあるものの、故郷を離れず満天のゴールを目指す人達の姿は穏やかながらも神聖ですらある。物語もグイグイと凄い力で引き込んでくる。 ここにも素晴らしい作家さんがいたんだと...
シングルマザーの主人公とその4年生の息子涼介が過疎化する故郷に住む人達のゴールを見届けながら一歩一歩成長する物語ではあるものの、故郷を離れず満天のゴールを目指す人達の姿は穏やかながらも神聖ですらある。物語もグイグイと凄い力で引き込んでくる。 ここにも素晴らしい作家さんがいたんだと、とっておきのものを見つけた感がたまりません。
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どん底の人生にどう生きるか迷い避けて実家に戻った奈緒 子供の頃の後悔に自らをせめ続けている三上医師 自分の人生を諦めてしまっている老人早川さん。 3人が出会い、お互いがお互いを少しづつ 温め合いながら、前に進んでいくその姿は 人生とは、生きるとは、後悔とはと たくさん考えさせられ...
どん底の人生にどう生きるか迷い避けて実家に戻った奈緒 子供の頃の後悔に自らをせめ続けている三上医師 自分の人生を諦めてしまっている老人早川さん。 3人が出会い、お互いがお互いを少しづつ 温め合いながら、前に進んでいくその姿は 人生とは、生きるとは、後悔とはと たくさん考えさせられました。 長い人生の中で出会いや別れを繰り返して 人は深い厚みのある人間になるのだろうと思います。 ですが、その道中は山あり谷ありで 苦しい事もたくさんあるのだと思います。 最後まで 人間味あふれるお話に感動と涙がとまらず 明日から私も頑張ろう。 毎日毎日を大切に過ごそうと思いました。
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ジイの第一人者に現役の看護師に、この時点で引き込まれる予感しかない。実際にそうなりました。出だしの弱い現実を受け入れられない社会に放り出された奈緒、浅はかな、どうしようもない人間の厚かましい旦那に愛人、愛人なのに立場が対等と抜かしやがる愛人ってあなたはただの愛人でしょうと一声かけ...
ジイの第一人者に現役の看護師に、この時点で引き込まれる予感しかない。実際にそうなりました。出だしの弱い現実を受け入れられない社会に放り出された奈緒、浅はかな、どうしようもない人間の厚かましい旦那に愛人、愛人なのに立場が対等と抜かしやがる愛人ってあなたはただの愛人でしょうと一声かけてあげたい。まあ数年で同じ運命を辿るであろう、妻になったのが命とり、あーまた管を巻いたよう。三上先生の事ホント知らなかったんだ早川さん、でも最後にゴールが このゴールって石野先生が使っている言葉なのかな、死が怖くないと言わせる先生
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藤岡陽子『満天のゴール』 2023年 小学館文庫 NHKで今週9/19と26にドラマ版が放送されるのを見て、映像を見る前にと、積読からこちらをセレクト。ドラマは3月にNHK 4Kドラマとして放送されたものの再編集版だそうです。 さて、本物語は僻地医療、医療過疎という現代社会の...
藤岡陽子『満天のゴール』 2023年 小学館文庫 NHKで今週9/19と26にドラマ版が放送されるのを見て、映像を見る前にと、積読からこちらをセレクト。ドラマは3月にNHK 4Kドラマとして放送されたものの再編集版だそうです。 さて、本物語は僻地医療、医療過疎という現代社会の問題をベースにした様々な〝愛〟の物語。 生と死を誇張してドラマティックに演出するのではなく、身近なものとして見事に表現されてるため、素直に心に染み入ってきました。 「死は生きたことの証」 僕も満天のゴールを目指して日々を大切に歩んでいきたいと思いました。 感涙とともに何とも穏やかな読了感漂う、素晴らしい作品でした。 #藤岡陽子 #満天のゴール #小学館文庫 #読了
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