文身 の商品レビュー
長編ってことでもないんですけど、 もしかして本当は??って何回も考察してました。笑 「最後の文士になる準備はできたか」 このセリフ…最後まで読んだ人にはかなり効く…
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今の自分に必要なのは、演じることだと思う。いつでも1番だった時は過ぎ、なんとなくロールモデルを想定しながら生きてきた。憧れは転々としてきたけれど、現実の理想を目の当たりにして失望したあの瞬間から、誰のことも追い求めなくなった。俺にはできなかった。学ぶとは真似ぶに由来しているらしい...
今の自分に必要なのは、演じることだと思う。いつでも1番だった時は過ぎ、なんとなくロールモデルを想定しながら生きてきた。憧れは転々としてきたけれど、現実の理想を目の当たりにして失望したあの瞬間から、誰のことも追い求めなくなった。俺にはできなかった。学ぶとは真似ぶに由来しているらしい。そうして明確ではない誰かを真似ることが、自分の理想を着飾ることが、俺にとっては確かな原動力だったのだと思う。それが通用しなかった。気がつけば着ていたのは泥だらけのボロ切れだった。新調される前にやめたのは正解だったか。わからないけれど、今は少し恐ろしく思う。1年も経てば、忘れているかな。
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衝撃。言葉が出ない。初めてこんな感情を抱かされた。なんと形容すればいいのか分からないけど、今まで小説を読んだ時に漠然と感じてた感情がすんごい大きくなってぶつかってきた、みたいな。やもう、凄いな、としか言えん。 元々ミステリー系とかどんでん返し系が好きだったけど、この作品は(もち...
衝撃。言葉が出ない。初めてこんな感情を抱かされた。なんと形容すればいいのか分からないけど、今まで小説を読んだ時に漠然と感じてた感情がすんごい大きくなってぶつかってきた、みたいな。やもう、凄いな、としか言えん。 元々ミステリー系とかどんでん返し系が好きだったけど、この作品は(もちろんその要素はあるけど)その次元じゃない気がする。普段解説はあまり読まないけど、今回ばかりはこの気持ちを代弁して欲しくて読んじゃった笑 ラストはもう、なんの感情か分からない涙が流れてました。今すぐ初めから読み直したいけど、気づいたら5時だったから一旦寝ますおやすみ
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序章から、ぐんぐんひきこまれて一気読み。 ただ、庸一の妻である詠子の選択は、それは娘を愛する母親としてあり得ないでしょ……、と強い異違和感があって、現実に戻されそうになってしまった。 後から振り返ると、その部分も虚構であってもおかしくないわけだけど。 文章の力、物語の力が強いの...
序章から、ぐんぐんひきこまれて一気読み。 ただ、庸一の妻である詠子の選択は、それは娘を愛する母親としてあり得ないでしょ……、と強い異違和感があって、現実に戻されそうになってしまった。 後から振り返ると、その部分も虚構であってもおかしくないわけだけど。 文章の力、物語の力が強いので、ぐんぐん読み進めてしまう。兄弟の絆が少しずつ歪んでいき、それぞれが虚構を紡いでいくことに取り憑かれ、絡め取られていく過程がリアル。 ラストも虚構と現実の境目でぐらぐらして、余韻が残った。面白かった!
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弟が執筆した小説を私小説にするために、後から実体験していく兄。 どこまでが虚構で、どこからが現実なのか、、 あまりにも信じ切ってたから、えっ!!てなったかと思えば、んんっ?! 岩井さんにうまい具合に踊らされました。
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これだけ破滅的な人生を送り続けた原動力が、わからない。兄は親への復讐だとしても、弟は?小説にするための暴力や殺人。。あり得ない
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や、、、 ヤバいです。゚(゚´ω`゚)゚。 ひま師匠とはお友達になれないみたいです(ToT) 悲しい。゚(゚´ω`゚)゚。 えーーー!? これ、めっちゃ高評価なのに、私には一ミリも刺さらなかったです。 高評価だから、何処かで絶対面白くなるはずだ!と思って読んでいたのに、最...
や、、、 ヤバいです。゚(゚´ω`゚)゚。 ひま師匠とはお友達になれないみたいです(ToT) 悲しい。゚(゚´ω`゚)゚。 えーーー!? これ、めっちゃ高評価なのに、私には一ミリも刺さらなかったです。 高評価だから、何処かで絶対面白くなるはずだ!と思って読んでいたのに、最後の最後までつまんな、、、いえ、合わなかったです(ToT) 他の方々はみなさん高評価なので、私の頭が悪過ぎるんだと思います。 暴力嫌い。横柄な人嫌い、不真面目な人嫌いな私にとって、この主人公は嫌悪感しか感じなかったです(-。-; 誰にも感情移入出来ず、どう読んでいいのかさっぱりわかりませんでした。 ほんと、申し訳ない感じですm(_ _)m
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作品の世界観は、昭和風(淡々としたような) 兄弟の話しから始まる白昼夢(現実の非現実の行き来) な作品。 その人は、どっちなんだろう? と ラストに展開の切り替えがあり、そうなるのね、 と言った作品。 まどろむ感じの一冊でした。
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読み終えて茫然…頭の中の整理がつかないままに余韻が残る感じです。この作品はヤバいです! 最後の文士と異名をもつ作家須賀庸一、彼の描く小説はみな私小説に分類されるもので、自ら経験してきた内容を作品に…ということではなくて、実は作品が先にあってそれを須賀庸一が経験してから発表す...
読み終えて茫然…頭の中の整理がつかないままに余韻が残る感じです。この作品はヤバいです! 最後の文士と異名をもつ作家須賀庸一、彼の描く小説はみな私小説に分類されるもので、自ら経験してきた内容を作品に…ということではなくて、実は作品が先にあってそれを須賀庸一が経験してから発表するというもの…。えっ?そんなことできるの?したの??って…??須賀庸一の主人公は菅洋市…実際には亡くなったことになっている庸一の弟、堅次が執筆し、庸一はその通りの人生を歩む…。庸一は元々は小心者で気の弱い性格だったが、女と酒が好きで暴力癖のある洋市を演じるが…。 えっ??どういうこと??と思いながらも読む手が止まりませんでした。先が気になって仕方がないんですよねぇ…ありえない展開でしょ?と思って自己評価が低くなる作品もあれば、それでも面白いっ…!!と思える作品もさって、この作品はもちろん後者です。惑わされますし、ドキドキして、ザワザワするエンディング…。読まれた皆さんと同じ、ラスト一文にやられました!!どこまで虚構、どこまで現実??
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これまでに読んだ様々な私小説作家の作品を思い出しながら読んだ。私小説作家に思うあれこれを小説にしている。何が真実で何が虚構なのかを考えること自体がばかばかしくなるように読者を仕向ける、作者の企みを楽しむことができた。
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