文身 の商品レビュー
なかなかダークな物語でした。最後の最後まで、一体本当はどうなってるんだ…?!と思いながら読み進められました。それにしても岩井さん、作品ごとに全然カラーが違っててそれはそれで凄い。
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小説家の須賀庸一の葬儀の場面から始まる。文壇の大御所で過激な生き方を描いた私小説を発表し続けた庸一。だけど死後に小説は全て弟が書いていたことが明かされる。弟が書いた内容を庸一が現実に実行していくというもの。虚構の世界と現実の狭間がどんどんなくなって取り憑かれ、破滅に向かっていく庸...
小説家の須賀庸一の葬儀の場面から始まる。文壇の大御所で過激な生き方を描いた私小説を発表し続けた庸一。だけど死後に小説は全て弟が書いていたことが明かされる。弟が書いた内容を庸一が現実に実行していくというもの。虚構の世界と現実の狭間がどんどんなくなって取り憑かれ、破滅に向かっていく庸一の人生。なぜそこまでするのか。書くことに、書かれることに取り憑かれた二人の生に圧倒されてしまう。
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