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少年と犬 の商品レビュー

4.1

290件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    115

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    0

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2025/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった。 不思議な力を持つ犬。 最初、関わりをもった人が亡くなっていく不幸な話かと退屈な展開が続いたが、最後は想像はしていたがやはり切なかった。 自分も震災を経験し、釜石から比較的そう遠くないところに住んでることや、登場人物がトレイルランをやっているなど自分との共通点も多く後半にかけて没入できた。

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2025/01/09

直木賞受賞作品とのことで気になっていた本が文庫化したのでついに読んでみました。 うーん、犬を飼ったことがないからか、いまいち感情移入ができなかった。犬を飼ったことがある人ならきっと刺さる話なんだろうが、ストーリーは普通すぎるし、特に目立って秀逸な文章表現があるわけでもなく。拍子...

直木賞受賞作品とのことで気になっていた本が文庫化したのでついに読んでみました。 うーん、犬を飼ったことがないからか、いまいち感情移入ができなかった。犬を飼ったことがある人ならきっと刺さる話なんだろうが、ストーリーは普通すぎるし、特に目立って秀逸な文章表現があるわけでもなく。拍子抜けしたのが正直なところ。 ※以下ネタバレ 東日本大震災によって飼主と別れてしまった犬が、その過程でいろんな人に飼われながら、南を目指して日本を横断する話。 仙台では守り神として飼われ始めたのだが、その後立て続けに悲劇が怒るので、守り神ではなく死神なのでは、と思った。犬が旅する過程で出会った人達はそれぞれの境遇を抱えていたが、その犬の存在が出会う人達に安らぎと希望を与えていく。読み進めていく中で、この犬は死神ではなく、死に際の人達の元を訪れて、最後に生きる意味を与える存在なのだ、と結論づけた。(誤解がないように言っておくと、出会った人達が皆死ぬわけではない) 犬の存在って大きいんだな、というのが素直な感想。

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2025/01/06

東日本大震災と熊本地震に交え、犬が転々といろんな人に出会い物語が進む。 犬と別れたその後の話が少しあるとよかったが、ないほうがいいのかもしれない。

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2025/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

有吉佐和子「青い壺」と同じ、何かを介在して人々の生活の一部を描いた小説。 なんでこれが直木賞を取ったんだろう。 読み取れなかった……

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2024/12/29

疫病犬と思われるようなわん公と 罪や疎ましさ、葛藤などを抱え持った老若男女の達の物語。 わん公が行きたがっている目的地へと 関わる全ての人間たちが、送り届けてやりたいと思いながらもまずは、自らのわん公と一緒に居たいという欲求を満たそうと生きていく。 それぞれがわん公にそれぞ...

疫病犬と思われるようなわん公と 罪や疎ましさ、葛藤などを抱え持った老若男女の達の物語。 わん公が行きたがっている目的地へと 関わる全ての人間たちが、送り届けてやりたいと思いながらもまずは、自らのわん公と一緒に居たいという欲求を満たそうと生きていく。 それぞれがわん公にそれぞれの想いをのせた「名」をつけるように、わたしもわん公と呼ぶ。 関わったものはほとんど死んだ。 それが意味のある死を選んだもの、 残されたものに意味がある死のもの、 わん公にとって意味のあるもの、 その生死は何かしらに意味があった。 読んでいて、辛いと感じることはなかった。 成すべくして成ったような、そんな印象を得た。 未来の結末は決まっていて、 ただその経緯をわん公を通じて、意味のあるものに変えていく。悩める人間たちの「生き方」を描いたストーリーであると感じた。 「生き方」について、悩んだ時は再読したい。

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2024/12/28

 一匹の犬「多聞」が、はじめはある男、そして夫婦と渡り歩き最終的にタイトルにある少年のところまでたどり着くまでの人とのふれあいを題材にした作品。東日本大震災で野良犬となった「多聞」は、悩みを抱える人のもとへ突如現れ寄り添い、その人が悩みから吹っ切れると姿を消し、次の人へと向かう。...

 一匹の犬「多聞」が、はじめはある男、そして夫婦と渡り歩き最終的にタイトルにある少年のところまでたどり着くまでの人とのふれあいを題材にした作品。東日本大震災で野良犬となった「多聞」は、悩みを抱える人のもとへ突如現れ寄り添い、その人が悩みから吹っ切れると姿を消し、次の人へと向かう。  正直に言うと、この作品の捉え方は人それぞれになると思う。私も途中まではあまり良いとは言い切れない感じの話だったが、最後の「少年と犬」の話ですべてが繋がり、心に残る作品となった。人の前に現れる際の「多聞」は、ガリガリで非常に深刻に描かれており、犬が好きな私からすると心が痛むときがあった。しかし、人との触れ合いが細かに描かれていて、実家で飼っている愛犬を思い出し心温まるシーンも多々あった。章ごとで区切られていて、非常に読みやすいと思うのでぜひ一度読んでみてください。

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2024/12/28

第122回アワヒニビブリオバトル テーマなしで紹介された本です。ハイブリッド開催。チャンプ本。 2024.12.28

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2024/12/27

傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬、多聞が様々な事情を抱えた人間達と関わり合いながら南を目指すお話。救いがない結末もあったけれど、多聞と関わった人間達の心には確かに温かい光が差したんだと思う。東日本大震災や熊本地震を背景にしつつ、人と犬の深い絆を描く素敵な作品だった。特にラス...

傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬、多聞が様々な事情を抱えた人間達と関わり合いながら南を目指すお話。救いがない結末もあったけれど、多聞と関わった人間達の心には確かに温かい光が差したんだと思う。東日本大震災や熊本地震を背景にしつつ、人と犬の深い絆を描く素敵な作品だった。特にラストの光君のお話に感動した。映画も楽しみ。

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2024/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犬が死にます。 て最初に書いておいて欲しい。 最初の人と、おじいちゃんが好きだった。 夫婦のは、え?そんなあっさり死ぬの?の気持ち。心の中では色々思ってたけど誰にも伝えてないから胸糞。 最初の人だけちょっと毛色違ったよね?出会いもコンビニだったし。途中から連載?になったのかな。

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2024/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

飼い主を亡くした犬「多聞」がかつて仲の良かった少年に会うため、岩手から熊本へ向かう話。直木賞を受賞した本作は映画化も決まっており、普段あまり読まないテイストではあるが手に取ってみた。本作は全6編で構成されており、熊本へ向かう道中の多聞と各登場人物の出会いによる物語で紡がれた作品。文章から情景が掴みやすいので、映像化は不要なのでは?とすら思えた。特に犬の描写は丁寧で、作者はおそらく犬が好きなのだろうということが推察される。犬が特に好きではない自分でも多聞は魅力的な存在に思えた。一方で物語自体は好みではなかった。塞いだ心持ちの人間を多聞が癒すというパターンが6回繰り返される点や、タイトルから少年と再会が想像出来てしまう点によって中盤以降は続きを読むのに体力を要した。

Posted byブクログ