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真珠とダイヤモンド(下) の商品レビュー

4.1

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2023/06/15

p.42 「高いから、集め甲斐があるんじゃん。この世は見栄だよ、見栄でできてる。エルメス持ったら、みんなが尊敬の目で見るよ」 p.59 「先生、じゃぁ、私は水の人じゃなくて、何の人なんですか?」「あなたは風の人」「風ですか?」「そうよ。風のように自由にあちこち行くの。そのか...

p.42 「高いから、集め甲斐があるんじゃん。この世は見栄だよ、見栄でできてる。エルメス持ったら、みんなが尊敬の目で見るよ」 p.59 「先生、じゃぁ、私は水の人じゃなくて、何の人なんですか?」「あなたは風の人」「風ですか?」「そうよ。風のように自由にあちこち行くの。そのかわり、孤独かもしれない。でも、1番かっこいいのよ。私は好き」「じゃあ、水の人は?」「水の人は、水の上を常にみんなと一緒の船に乗るの。だから、人間関係がうまくいくしたよ」「ちなみに、先生は何の人なんですか?」「私は土の人なの。だから、何かを育てると良いのよね」「風の人は何も育てないんですか」「そうよ、何も持たないし、持ちたくないの。そうでしょ?」そうだろうか。水矢子は違和感を覚えた。というのも、自分が所有したくてたまらなかったからだ。金も学歴も佳那との友情も自由も全て。

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2023/06/14

かなり面白くて上下巻一気読みしてしまった。。安定。 登場人物の行動の仕方により、最初は福岡の同じ会社員だったのに全然異なる人生を歩んでいくのが面白かった。バブルの時代に金融に翻弄されていく様子も経験してない身としては新鮮だった。最後は悲惨。

Posted byブクログ

2023/06/09

バブルに踊らされた挙げ句に破滅する人々。 人物造型が浮薄なのは時代ゆえなのか。 登場人物たちがみな破滅していくのは作者らしい。 初期の作品にあった渇望感は感じられない。 桐野夏生はいつの間にか日本ペンクラブの会長なのか。。

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2023/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

展開の速さと嫌な予感の先を知りたくて、一気読みしてしまいました。 プロローグ的に希望を持っていたのですが、案の定な結末でしたね…それでも夫婦が最後、取り乱したりせず二人で割り切って運命を背負った形だったのは、その有り様としては綺麗に感じました。 こんな狂乱の時がたった数十年前にあったんだな…と思うと恐ろしいですね。 「運がどこまで保つか、あんたが見届けてやんなさい」 「この世は見栄だよ、見栄で出来てる」 なんとも清々しい言様をする女性陣の台詞が印象に残ってます。 せめて水矢子が最後佳那に会えてよかった。

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2023/05/23

結末は予想通り。 ジェットコースターのような話で一気読み。 バブル期ってなんだったんだろう。その時期に大金は得ても、結局泡となり悲惨な結末。 大金を手にすると人は変わるのね。身の丈に合った暮らしを心がけよう。 これは小説だけど、実際に三人のような人生を送った人は多かったのかな...

結末は予想通り。 ジェットコースターのような話で一気読み。 バブル期ってなんだったんだろう。その時期に大金は得ても、結局泡となり悲惨な結末。 大金を手にすると人は変わるのね。身の丈に合った暮らしを心がけよう。 これは小説だけど、実際に三人のような人生を送った人は多かったのかな? とにかく恐ろしい小説でした。

Posted byブクログ

2023/05/20

桐野夏生の真珠とダイヤモンドの下巻を読み終わりました。 東京に出てきた3人ですが、バブルがはじけて転落が始まります。 想像したような最後になりました。 私はバブルの恩恵を受けませんでしたが、一体何だったんでしょうね。

Posted byブクログ

2023/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これぞエンタメ小説!という感じのジェットコースターな展開にぐいぐいと引き込まれて、あっという間に読了。バブル期は知らないけれど、そこかしこにこんな話はあったのかもな、と。登場人物たちの、金の流れに溺れて抗えなくなっていく姿がなんとも物悲しい。人間、欲の前ではこんなにも簡単に理性を失えるんだね。 自分も時代が違えばこうなっていたかも…と、そういった意味でもゾクゾクするお話でした。 ちなみに証券会社で前場が始まり、喧騒の中で電話をかけまくるシーン、ウルフオブウォール・ストリートの場面が浮かんできた。

Posted byブクログ

2023/05/16

佳那と水矢子の行く末を案じながらの一気読み。好景気に踊った金と夢は儚く散る。真珠とダイヤモンド、二人の最期を描くプロローグとエピローグの哀しき余韻に浸った。

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2023/05/09

金の切れ目が縁の切れ目や!!!というわけでバブルは崩壊。これは周知の事実であり、主人公たちの末路も想像がつく。上京し贅沢三昧の生活を送っていた望月と佳那。紆余曲折しながらもそれなりの生活を送っていた水矢子。3人のジ・エンド。望月は自業自得的、致し方ない部分はあるだろう。それより佳...

金の切れ目が縁の切れ目や!!!というわけでバブルは崩壊。これは周知の事実であり、主人公たちの末路も想像がつく。上京し贅沢三昧の生活を送っていた望月と佳那。紆余曲折しながらもそれなりの生活を送っていた水矢子。3人のジ・エンド。望月は自業自得的、致し方ない部分はあるだろう。それより佳那が作中であまり活躍できてないのが残念。佳那も水矢子も上巻ではポテンシャルの高さを見せつけていただけに下巻の生き様は物足りなかった。それが狙いだとしても『真珠とダイヤモンド』とは皮肉すぎる。とはいえやっぱりリーダビリティは抜群だ。

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2023/05/07

バブル時代の熱気と狂気が良く描かれていて、とても面白かったです。あの時代、この手の話は珍しくなかったのでは? ノンフィクションに近い作品だと思います。お金は怖いです…

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