真珠とダイヤモンド(下) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2023/02/02リクエスト 3 上巻下巻合わせてかなりのスピードで読了。 下巻は、上巻に比べて、展開が早い。面白い場面なのだから、もう少しゆっくり読みたかった。 下巻はバブルが弾けた後のお決まりのパターン。 望月、佳那夫婦は、仕方ない。 望月はやっぱり最後まで嫌な感じで安定。 どうして佳那は結婚してしまったのだろう。後の祭りだけど。結婚しないで、証券会社を生き抜いていけそうだったのに。さっさと外務員まで取ったのに。男の社会かもしれないけど、女ならではの証券会社で生きていく方法もあっただろうな…と。 夫のことを信頼できない新婚生活は、つまらなかっただろう。せめて仕事してたら。 この夫婦より、水矢子のほうが意外な人生を歩んでいくように思った。 母親のようになりたくない、その一心で東京に出て大学に入り頑張ってきたのに、最後は同じ顛末。 バブル時代はとにかくお金お金!だったのだろう。 経験したことがないので、羨ましいと思いながら読んだ。 水矢子は、硬度が高く自分を曲げない、変わらない。つまらないから輝かないダイヤモンド。 佳那は、薄汚れた真珠。 水矢子の例えは的を得ていたが、佳那は他にもっといい例えがありそう。 吉祥寺の公園の夜中の会話が身に沁みる…
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久しぶりに桐野夏生ワールド全開のイヤミスを読んでしまいました。全編に渡って緊張して読んでしまった。バブル全盛の證券会社の熾烈な戦いを描きお金の額のすごさに驚嘆しました。ラストのこんなにも悲しい結末があるとは想像だにしませんでした。あなたも読んで驚愕して下さい。涙して下さい。
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