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真珠とダイヤモンド(下) の商品レビュー

4.1

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2024/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バブル期の物語。 下巻はバブル末期から崩壊までが描かれています。 ヤクザと関係したことで望月夫婦の末路は決定されていましたね。 みやこの方は母親の謝金の保証人にさせられていたことで転落していくのですが、53才まで生きられたということは生命力が強いのでしょうね。 その割に最後はあっさりという感じですが。 汚れた真珠と輝かないダイヤモンドということでタイトル回収でした。 プロローグもエピローグで回収されますが、プロローグで望月夫のことを訪ねるのはミスリードにしてもずるいと思いました。

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2024/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めちゃくちゃおもしろかった... 望月さんはまあそうなるよな...とも思わなくはないけど、佳那さんについては、悲しいというか寂しいというか、こんなのやりきれないよ〜みたいな気持ち。 非常に救いがない。救いがない話好きなのかも。

Posted byブクログ

2024/10/22

反社と付き合うと最後はこうなる、と言った教訓と呼ぶのはあまりにも寂しい幕切れです。バブルとはよく言ったもんだ。

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2024/10/18

バブルの後半を知っている世代なので、面白くあっという間に読めた。娯楽作品としては満足。でも、桐野夏生さんなら、もっと深みがあって読み応えのあるものが書けるのではないかと思ってマイナス1。

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2024/10/14

※ お金は人を狂わす。 マネーゲームの苛烈な渦に飲み込まれていく 人生の乱降下と、破綻していく様が生々しい。 上巻と比べて勢いが段違いに増していく 下巻はあっという間に読切りました。

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2024/08/14

自分はバブル崩壊と共に生まれたような世代。 私は上の世代の人達がバブルを謳歌した黄金時代の話を聞くのが好きだ。 嘘みたいにエネルギッシュで、豪華で、それでいて馬鹿げていて。 バブルを語る人達は皆「おかしな時代だった」とは言うけれど、その顔は青春時代を懐かしむように、はにかんだ表情...

自分はバブル崩壊と共に生まれたような世代。 私は上の世代の人達がバブルを謳歌した黄金時代の話を聞くのが好きだ。 嘘みたいにエネルギッシュで、豪華で、それでいて馬鹿げていて。 バブルを語る人達は皆「おかしな時代だった」とは言うけれど、その顔は青春時代を懐かしむように、はにかんだ表情をしている。 我を忘れてはしゃいで、浪費して、がむしゃらに生きて、大の大人が皆で馬鹿やって楽しそうだなぁと純粋に羨ましい気持ちも持っていた。 この本ではバブルの光と闇が描かれているけれど、闇の印象の方が強く残る。 もがいてももがいても強い引力に引っ張られてしまうような生活。 自分で居場所を勝ち取ったと思っていたのに大人たちに踊らされて搾取されていただけ。 自分の人生をそんな風にしか表せられなくなってしまう若者達の悲劇を思うと、バブルって、お金って、こういうことなんだよなぁとしみじみしてしまった。

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2024/08/10

バブルに魅了された男女の行く末。それは成功か、それとも・・・。 時は1986年、博多。萬三証券同期入社の望月、佳那、水矢子。 「持たざる者」である彼らは、それぞれ金に対して、ひとかたならぬ強い願いを抱いていた。 金を掴み、成功することだけを考え...

バブルに魅了された男女の行く末。それは成功か、それとも・・・。 時は1986年、博多。萬三証券同期入社の望月、佳那、水矢子。 「持たざる者」である彼らは、それぞれ金に対して、ひとかたならぬ強い願いを抱いていた。 金を掴み、成功することだけを考える望月は、佳那や水矢子を巻き込みながら、バブルのど真ん中にその身を投じていく。 清濁合わせ飲み、一気に駆け抜けたその先に待つ運命は? いまを生きる私達はバブルの結末を知っている。 だからこそ、読む前から嫌な予感を抱くだろう。 そしてプロローグで、いきなりこの物語の結末に近い部分が仄めかされ、その「不穏さ」に胸が騒ぐ。嫌な予感はやはり当たるのか? その構成がうまく、一気に引き込まれる。 しかし、読み進めるうちに、やがてその結末部分の「おかしさ」に気づき、さらに面白くなっていく。 なぜ●●が●●なのだ?と。 それはまさに作者の狙いどおりであり、答えはエピローグで示される。 3人のうち、ひとりの行動にやや疑問が残ったが、案外そんなものなのかも、という思いも同時にある。 一気に咲いて散った美しい花を見たような、寂しさを感じる物語だった。

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2024/07/19

上下巻ものだが、あっという間に読み終わってしまった。 時代に乗り分不相応な生活を送っていた若夫婦。妻の方はこの夫と出会わなければ、キャリアウーマンとして地道で幸せな人生だったのかもしれない。 バブルの頃、金銭感覚も麻痺して、この主人公たちのような目に遭っていた人も数多くいたのかも...

上下巻ものだが、あっという間に読み終わってしまった。 時代に乗り分不相応な生活を送っていた若夫婦。妻の方はこの夫と出会わなければ、キャリアウーマンとして地道で幸せな人生だったのかもしれない。 バブルの頃、金銭感覚も麻痺して、この主人公たちのような目に遭っていた人も数多くいたのかもと思うと、人生ゲームは終わるまでほんとに誰が勝ち組で誰が負け組なのかわからない。 死ぬことで楽になれるというのはあまりにも悲しすぎる。

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2024/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野心金金酒金金暴力。 ヤクザ屋さんがおしまいあたりは持っていきました。 大ラストは3人の主人公のうち生き残ったみやこが(失われた)30年後井の頭公園で疲れたよパトラッシュでも会えたから、ってまだ53歳じゃないかあの頭を使って自分一人で生き抜こうとしていたみやこはどこへ?!というか死んだ親の借金って引き継がなくていいんじゃなかった?!それだけ故郷と上京を共にした2人の悲惨な最期がダメージだったということか。 私は個人的に川村の存在がショッキングでしたねそんな複雑な生き死にあるのかと。 読み応え読みやすさの見事な両立があり上下巻4時間くらいで読めた。すごい速さで複数の誰かの人生を体感するというフィクション小説の娯楽はやはりいい。音楽と一緒で35歳以下までに気に入った作家しかもう読む気がなくて桐野夏生は私にとってその一人。 「ダーク」で感化されて私も自分の力で生きたいと家出したクチなので、今作では何もここまで不幸にしなくていいんじゃないか命だけは助けて欲しかったとも思うがあんな狂騒の中ではこうなるしかなかったのだという説得力はあった。 「ダーク」のように私は子孫は残せませんでしたが公園のみやこが私の数年後、とならないように気を引き締めていきたいものだとリアルにまた感化をされた。

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2024/07/15

⁡一気読み! ⁡ 1986年、のちにバブルと呼ばれる好景気に差しかかった頃に、証券会社に入社した水矢子と佳那、そして望月の男女3人。 貧しい家庭で生まれ育った水矢子と佳那は、いつか上京するという夢を温め、やがて野心家の望月とともにマネーゲームの渦へと身を投じていく。 ⁡ この時...

⁡一気読み! ⁡ 1986年、のちにバブルと呼ばれる好景気に差しかかった頃に、証券会社に入社した水矢子と佳那、そして望月の男女3人。 貧しい家庭で生まれ育った水矢子と佳那は、いつか上京するという夢を温め、やがて野心家の望月とともにマネーゲームの渦へと身を投じていく。 ⁡ この時代をひと言で表すなら、まさに"狂騒"。 そんな空気感がひしひしと伝わってくる様なストーリーだった。 株式投資なんて無知でお金もない私には縁遠いものだけど、景気のいいこの時代ではこんなにも身近なものだったのか〜。 だけど、お金、お金の世の中って、やはり欲にまみれ、人を狂わせていくから怖い。 ⁡ 今から35年ほど前のお話だけど、完全な男社会だったり、まだポケベルだったり、、たった?35年でこんなにも世の中変わるのかというのも驚きだった。 ⁡ 成り上がりのなれの果て。 まさにジェットコースターの様な人生。 物語の結末は分かっていたけど、虚しい(TT) ⁡ めっちゃ読み応えあって面白かった〜 ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡

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