真珠とダイヤモンド(下) の商品レビュー
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下巻も一気に読んでしまった。 私はどちらかといえばダイヤモンドのタイプで、地味に、堅実に、なんとか生きていたいなと思うのですが、他人から被せられることって実際あるんだよねえ…と、身にしみてしまった。
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★3.5 タイトルからは想像できない、まさかの超バットエンド。 やはり楽して稼ぐなんてことはないんだと痛感。 株はインデックス株で寝かしておくくらいが一番ですね。自分は証券会社には絶対就職できない。望月がいなかったら、誰もバットエンドにならなかったのでは…
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上下巻合わせた感想 バブルといえば、この流れ、結末よね 何度も読んだり、観たりしたお話で 意外性は無し ただ、読みだしたら、一気に読ませる 筆力は流石 ベタな内容で、 ★3か4で悩んだけど、 面白くて一気に読みしてしまったので、 ★3.5を四捨五入して★4
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ストーリとしては想像通りの内容。バブル勃興期から下降期に株という魔物に一番踊らされた人間群像が確り描かれていて、懐かしさとともに読了。個人的には佳那と水矢子をもっとくっきり対角線上に据えて、踊らされなかった水矢子の後半生を幸せなもので描いて欲しかった。
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やはり、こういう結末になったのね。 ヤクザの山鼻の正体はやはり極悪非道のものだった。 紳士にみえたのは利益が出てたからで、株で大損したとなたったら殺すことも厭わない。 堅実に生きた水矢子も母親の借金から抜け出せず、最期はホームレスとなって公園で息絶える。53歳の若さで。 でも、最...
やはり、こういう結末になったのね。 ヤクザの山鼻の正体はやはり極悪非道のものだった。 紳士にみえたのは利益が出てたからで、株で大損したとなたったら殺すことも厭わない。 堅実に生きた水矢子も母親の借金から抜け出せず、最期はホームレスとなって公園で息絶える。53歳の若さで。 でも、最期は大好きな(水矢子は同性愛者だったんだね)佳那の幻覚を見て会話もして幸せそうに逝ったのがせめてもの救い。 佳那は望月の(姉の電話番号を金儲けの為に須藤に売った) 品性のない人柄を見抜けなかったのが運の尽きだったね。 バブルという時代が後押ししたのかもしれないけど金儲けに目がくらみ、お金を湯水にように使い最期はお金が原因で命を落とす。実際こういう人がいたんだろうな。 せつないお話だった。 真珠とダイヤモンドのタイトルが意味が下巻で明らかに。 占いで”風に人”を言われた水矢子、水矢子に想いをよせる川村から「どちらかというと石、硬い石、輝かないダイヤモンド」と例えられ、佳那は汚れた真珠と自分で言ってた箇所があった。
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バブルに翻弄された望月、利用しているつもりがどんどん深みにハマっていく。儲けたいと群がる人々の欲望とじぶん勝手な損得感情に呆れ、結末へ転がり落ちる不幸が悲しい。 何とか自分を保っていた水矢子の母親の借金から転落していく顛末にやり切れない気持ちになる。 冒頭から続くラストの数ページ、これは水矢子と佳那の幸福な幻、美しかった。
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どうやって物語が終わるのか気になって、どんどん読み進めてしまった。 最後水矢子が会った佳那は幻だったのだと思うけれど、それでも再会できて良かったと思う。
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バブル全盛時代、望月と結婚した佳那は、ヤクザの山鼻の愛人・美蘭のてほどきで贅沢な暮らしに染まっていく。一方水矢子は、不首尾に終わった受験から流転の生活がスタートし…。 上巻のプロローグで暗示されていたので、結末に驚きはなかった。小説だからかなり誇張されて描かれているにせよ、バブ...
バブル全盛時代、望月と結婚した佳那は、ヤクザの山鼻の愛人・美蘭のてほどきで贅沢な暮らしに染まっていく。一方水矢子は、不首尾に終わった受験から流転の生活がスタートし…。 上巻のプロローグで暗示されていたので、結末に驚きはなかった。小説だからかなり誇張されて描かれているにせよ、バブル崩壊で似たような物語が現実にあったのかもしれないと思わせる作品だった。 (B)
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上巻と同じくめちゃくちゃ面白かった、 だれるところがなくてずっと面白い 桐野作品を初めて読んだけど、文章がシンプルだけどわかりやすくてさくさく読める 文章が上手い人ってこういう文章を書くんだろうなあと勝手に考えた バブルの時期は知らないけどこういう人たちも実際にいたのかなあと...
上巻と同じくめちゃくちゃ面白かった、 だれるところがなくてずっと面白い 桐野作品を初めて読んだけど、文章がシンプルだけどわかりやすくてさくさく読める 文章が上手い人ってこういう文章を書くんだろうなあと勝手に考えた バブルの時期は知らないけどこういう人たちも実際にいたのかなあとか思ったり思わなかったり 最後の方は一ページ一ページ恐る恐るめくりながら読んだ、、、しびれた
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バブル全盛期の東京。 望月と結婚した佳那、ずっと独身の水矢子。 正反対の生き方だが、どちらにも共感できない。 だけど気になって仕方ない。 なぜこんなに気になるのか。 この時代に生きた同世代のものには、わかりたくないのにわかりすぎるから怖い。 「生きる、生き切る、」凄さを感じた。...
バブル全盛期の東京。 望月と結婚した佳那、ずっと独身の水矢子。 正反対の生き方だが、どちらにも共感できない。 だけど気になって仕方ない。 なぜこんなに気になるのか。 この時代に生きた同世代のものには、わかりたくないのにわかりすぎるから怖い。 「生きる、生き切る、」凄さを感じた。 とにかく凄い世界である。
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