真珠とダイヤモンド(下) の商品レビュー
すごかった。桐野夏生やっぱりすごい。 上下巻一気読みです。 そして読み終えてから、なんとも言えない気持ちがもやもやしている。 上巻では、望月がどうにもこうにも好きになれず、なのに佳那がなんの抵抗もなく望月に取り入れられてしまうのをイライラしながら読みましたわ。 最初の頃の佳那の...
すごかった。桐野夏生やっぱりすごい。 上下巻一気読みです。 そして読み終えてから、なんとも言えない気持ちがもやもやしている。 上巻では、望月がどうにもこうにも好きになれず、なのに佳那がなんの抵抗もなく望月に取り入れられてしまうのをイライラしながら読みましたわ。 最初の頃の佳那の勢いで、望月に見切りをつけてほしかったよ・・・ 自分は少し年下だけれど、バブルの時代の空気感は分かる。 でも、実際に株取引をかしてないし、家族や親戚も株とは無縁だったので、こんな壮絶だったとは!と衝撃。 水矢子とか、頭もよくて堅実そうだったのに、すごく哀れな最後で悲しい。
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弾けて飛んじゃったバプルの話。 水矢子は自分の2つほど年上。 だから割りと時代の匂いを思い出しながら読むことができた。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本当の意味で弾けてしまうとは…。 お金の魔力って本当に怖い。煌びやかで派手な遊び、美味しい食べ物、持ち上げてくる周囲の大人、見たことのない世界はそりゃあ楽しい。望月と佳那が根性出して頑張っていたのは虚構じゃないし、若くして死んでしまったのはやるせなかった。清廉潔白ではないけれど、あんな最期を迎える程のことをしたのかな、と思ってしまうよ。分相応ってなんか嫌な言葉でもある。須藤とか山鼻みたいな傲慢な奴が生き残るのかあ。時代に乗って駆け上がりすぎた分、お金=それ以外は無価値、という単純な価値観に浸かりすぎて、思考停止してしまって、札束に酔っていた。 水矢子に関しては、可哀想としか…最後に求めていた佳那の幻を見て誘われたのか、ベンチで夢から醒めるのか。借金ダメ絶対、と強く戒めてくれる本。面白かった。
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ザ・バブルのお話。 福岡の証券会社の新入社員、水矢子、佳那、望月の三人。 高学歴ではないというコンプレックスがある三人は、周りにバカにされながらもがむしゃらに働いて自分の未来を切り拓こうとしている。 決して裕福ではない三人の生活の描写が、もう昭和感満載で笑えるほどwアジフライにソ...
ザ・バブルのお話。 福岡の証券会社の新入社員、水矢子、佳那、望月の三人。 高学歴ではないというコンプレックスがある三人は、周りにバカにされながらもがむしゃらに働いて自分の未来を切り拓こうとしている。 決して裕福ではない三人の生活の描写が、もう昭和感満載で笑えるほどwアジフライにソースをじゃぶじゃぶかけて食べるとか、もう昭和w この頃は三高とか言われていて、高学歴、高収入、高身長の男性がモテていましたよね。 女性も真っ赤な口紅で高級バッグを持って香水かけまくって遊び歩いていたものです。 そういうものを持っていない三人は、なんとか自分の力で上り詰めて幸せになろうとしていたのです。 ちょうどバブルに突入して、誰もが金儲けに興味を持ち、簡単に金を手にできることを知ると、どんどんのめり込んでいき、もう元の生活レベルには戻れなくなってゆく。 令和の時代を生きている読者はバブルが崩壊することを知っているので、読んでいてヒヤヒヤが止まりません。 それもこの三人は社会人になったばかり。こんなバブルの時代でなくても、新しい大人の世界で背伸びをするのは当たり前。 でも、必要以上の金を持った時、人はやはり金に踊らされてしまうのだな、と感じました。金さえあれば何でもできる、誰のことも動かせる、と思ってしまうのですね。それは結局、金がなくなれば全てを失うということとイコールなのだけれど。 グイグイ引き込ませる展開であっという間にページが進んでいきました。でも、ほんっとに怖い話でした。
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上巻からの続きが気になって一気読み。まさに栄枯盛衰。総じて面白かったが、後半以降は予想どおりに淡々と物語が進んだなとの印象。
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下巻から読む。一気に読めてしまった。 最後は、必死で生きてきた人々が死んで、やくざや仕手屋がら生き残るのか。 暇で金が有ると人間やること変わんないな。 でも佳奈さんは上巻読んでいなくても魅力的な人だと。東京で仕事してたらまた変わった結末だったのかもしれない。
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#読了 #真珠とダイヤモンド #桐野夏生 安定の真夜中の読書会で紹介されて手に。バブル時代の証券会社がリアルなのかは分からないけど働きづらい時代だったんだろけど総じて出てくる男たちが気分悪い。上り詰めてから落ちていくまでが見えてたはずなのにエピローグのミスリードに最後まで気付かず...
#読了 #真珠とダイヤモンド #桐野夏生 安定の真夜中の読書会で紹介されて手に。バブル時代の証券会社がリアルなのかは分からないけど働きづらい時代だったんだろけど総じて出てくる男たちが気分悪い。上り詰めてから落ちていくまでが見えてたはずなのにエピローグのミスリードに最後まで気付かず上下巻をすごいスピードで読了。
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金を追い求め金に追われるものの栄華と転落。金に取り憑かれ金が目的となった時から転落が始まる。80年代後半のバブルほどではないにせよ、ITバブルやビットコインブームの時も多かれ少なかれ似たような状態。何十年に一度、忘れた頃にバブルはやってくる。戒め戒め。投資は余剰資金で。
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休日一気読み!自分は大学行ってる間にバブル弾けて仕事探そうにも無くなってた。バブルの恩恵受けてたらこんなことも身近にあったかもと思うとぞっとしたりして。
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一気に読んでしまいました。あの頃、まさにこんな感じでした。ただ、私はまだ若過ぎて渦中に入ることはできませんでした。あの頃から30年以上過ぎたのに未だに国民の生活が下降線一途ってどんな国なんでしょうね。きっとバカしか住んでない国なんでしょうね。
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