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パワハラ上司を科学する の商品レビュー

4.3

30件のお客様レビュー

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2024/08/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

パワハラについて科学的に考察されていた。パワハラを引き起こす上司の特性やパワハラ上司にならないためにはどうしたらよいかがかかれていたが、パワハラ上司にどう対応したらよいかはあまり記述がなかった。 印象に残った点は以下。 ・人は優越性を得ると横柄になる。 ・邪悪な性格特性をダークトライアドという。マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズムの3つの特性からなる。 ・個人的パワハラの発生要因 ①自尊心が不安的に高い ②感情知能が低い ③自分の言動が他者にどのように影響するか認識できていない ④他者に対する期待水準が高い →仕事の期日に遅れる。上司「信じられない!」怒り。怒鳴った結果、部下が謝り、理由を説明しようとしても上司は怒りに支配されているので部下の言い分に聞く耳をもたず、真の理由がわからないまま。 怒鳴ってしまうと部下はそれ以上怒られるのを恐れて、本当のことをいわなくなる。もう一度同じことが起きる。 自分に厳しい人、努力してきた人、〜すべきという価値観を多く持っている人はパワハラのポテンシャルが高い。 ⑤厳格な親タイプ ・パワハラしやすいタイミング ①新しくパワーを得た時 ②ストレスが高い時

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2024/08/25

パワハラを心理学的なアプローチで解析。 類型化、フォーマットへの落とし込みへの比重がやや大きく、対処も心構えが大半。実務的・構造的な対処にはもう一歩必要。基礎知識として。

Posted byブクログ

2024/08/01

パワハラが発生するメカニズムを個人と組織の特性から解き明かした上で、どうしたらパワハラをしない上司になれるかを解説した本。会社がマネジメント層改革に力を入れ始めた矢先、タイトルに惹かれて読み始めた。 著者は学生時代のバイト先で女性部長の部下が次々と離職するさまを見てパワハラ研究を...

パワハラが発生するメカニズムを個人と組織の特性から解き明かした上で、どうしたらパワハラをしない上司になれるかを解説した本。会社がマネジメント層改革に力を入れ始めた矢先、タイトルに惹かれて読み始めた。 著者は学生時代のバイト先で女性部長の部下が次々と離職するさまを見てパワハラ研究を志したという。自身の研究成果に加え、国内外の200本強の文献を駆使した論説は説得力があった。 パワハラは国内外を問わず存在するが、日本は海外に比べて専制型上司は少なく、放任型の上司が多いという。リーダーシップに欠けマネジメントにも消極的なため、仕事の成果は上がらず組織内にパワハラが横行するリスクが高い。思い当たる人は多いのではないだろうか。 パワハラ上司にならないためのアドバイスが具体的なのもよかった。部下を対等な同僚だと思うこと、運動で自尊心を高めること、などできることから実践していきたい。

Posted byブクログ

2024/07/24

和歌山医大で助教授を務める著者による、「パワハラ」を科学的に考察した本。 「パワハラの定義・分類」 「どんな人がパワハラをするのか」 「なぜパワハラが起きるのか」 「パワハラを防ぐにはどうすれば良いのか」 といった切り口から分析される。 データドリブルかつサイエンスに則った内容...

和歌山医大で助教授を務める著者による、「パワハラ」を科学的に考察した本。 「パワハラの定義・分類」 「どんな人がパワハラをするのか」 「なぜパワハラが起きるのか」 「パワハラを防ぐにはどうすれば良いのか」 といった切り口から分析される。 データドリブルかつサイエンスに則った内容であり、妥当性が高いと感じた。 精神医学分野からの知見も盛り込まれており、参考になった。 特に、「どのような人がパワハラをしやすいか」という内容は示唆に富んだテーマだった。 パワハラをしやすい人は、「感情知能が低い(怒りのコントロールができない)」「相手の気持ちを考えられない」といった想像通りの内容の他にも、「他者に対する期待水準が高い」「自分にも人にも厳しい」タイプが当てはまるという。 つまり、業務遂行能力が高く、自らは努力を怠らない人は、自分の水準を部下にも求めてしまうため、その期待が裏切られた時にパワハラ的行為をしやすくなる。 このあたりは個人的にも気をつけなければならないと思った。 パワハラは、自分がマネージャーとしてキャリアを積む上で大きなリスクの一つになり得る。 その他、「パワハラがどのように進行するか?」という話も知識として頭に入れておくべきだと思う。 パワハラを防ぐことは、自組織のコントロール、ひいてはリーダーシップの追求とニアリーイコールである。 その点を考える意味でも、本書は示唆に富んだ本であると言える。

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2024/07/21

エビデンスを用いた説明と、きちんと体系化された内容。大学教授が自身の研究を分かりやすく一般書にしている。網羅性もあり、非常に良かった。 内容としては、 ・パワハラの定義 ・誰がしているのか ・どのような職場で起きやすいのか ・パワハラになりやすいリーダーシップの類型 ・パワハラ...

エビデンスを用いた説明と、きちんと体系化された内容。大学教授が自身の研究を分かりやすく一般書にしている。網羅性もあり、非常に良かった。 内容としては、 ・パワハラの定義 ・誰がしているのか ・どのような職場で起きやすいのか ・パワハラになりやすいリーダーシップの類型 ・パワハラを起こさないための方策 これらを様々な調査の結果を用いて説明している。 個人的に気づきがあった点を挙げると、 放任型・消極型上司がいる職場でパワハラが発生しやすい、という指摘。最近では、管理職研修などでパワハラ防止を強く意識させられることにより、上司サイドが萎縮する。それにより放置された部下側が、メンタルヘルスを低下させるみたいなメカニズム。 そして、最も危険なのは「専制型のリーダーの上に、放任型のマネージャーがいる職場」、、、そうだと思います。

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2024/05/09

タイトル通り、研究成果を元に、パワハラの実態とその原因分析、対案までコンパクトに読めてとても良い。「何もしない・パワハラと言われるのを怖がりすぎて部下と接触しない」放置型上司が結局組織に害になるのは面白かった。 ひとつひとつのトピックに、明確で現実的な対案・防止策が載っているの...

タイトル通り、研究成果を元に、パワハラの実態とその原因分析、対案までコンパクトに読めてとても良い。「何もしない・パワハラと言われるのを怖がりすぎて部下と接触しない」放置型上司が結局組織に害になるのは面白かった。 ひとつひとつのトピックに、明確で現実的な対案・防止策が載っているのがすごい。

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2024/04/29

パワハラされて困っている人向けでも、プラス思考を教わる本でもないけど、自分を守るお守りになるかも。いや、これちょっとおかしいでしょ?ということも言語化できていないとストレスにつながる。自己防衛という意味でも知識をつけてデータで証明することが大切なのではないか。 環境要因 負荷が...

パワハラされて困っている人向けでも、プラス思考を教わる本でもないけど、自分を守るお守りになるかも。いや、これちょっとおかしいでしょ?ということも言語化できていないとストレスにつながる。自己防衛という意味でも知識をつけてデータで証明することが大切なのではないか。 環境要因 負荷が高い、自由度が低い 人的要因 マネジメントとリーダーシップのバランス 役割葛藤、役割の曖昧さ 矛盾を感じる、何を求められているのかわからない パワハラが発生しやすい場面は決まっており、それぞれに対処法が存在する。これまで管理職に向いている人は実績と経験があることだけなのかなと思っていたが、それだと絶対人選ミスる。ダークサイドがないと認定され、個別配慮型になれるかが鍵。 褒める時もあらかじめ基準を明確にすることと、行動を起こした直後に褒めるようにする。 褒める、理由を書き加える、行動を示すという形で注意する。 「相手の関心」に興味を示すようにする。本当はこんなこと考えているのかな?という想像は難しいけど、適宜話を聞いていければ。 放任型も好き勝手にやる温床になるから、ちゃんと管理しないとダメだよといわれていると感じた。基準があいまいだと好き放題になるし不満にもつながるため、しっかりと示さないとな。管理的には、どう困っているか、リーダー的にはどういうモチベーションでそれを伝えているのかはっきりすると良いかも。

Posted byブクログ

2024/04/24

よくあるパワハラ上司への対応とか、ハラスメント研修の内容とは一線を画す内容。世界における科学的なリサーチに基づきパワハラが生じる状況やパワハラしやすい人をわかりやすく記述。さらに珠玉なのが、パワハラ傾向にある人がどうやってパワハラをしないようにするか、方法論を具体的に記述している...

よくあるパワハラ上司への対応とか、ハラスメント研修の内容とは一線を画す内容。世界における科学的なリサーチに基づきパワハラが生じる状況やパワハラしやすい人をわかりやすく記述。さらに珠玉なのが、パワハラ傾向にある人がどうやってパワハラをしないようにするか、方法論を具体的に記述しているところ。しかもアンガーログの付け方や、続けるための知恵まで書いていて痒いところまで手が届く。 私も自戒を込めてやってみようと思いました。

Posted byブクログ

2024/04/21

パワハラに関して客観的なデータをもとに分析しており非常に読みやすく勉強になる。後半は人事関連の本でよく書かれているような心理学について網羅的に記述しており、読みやすい。手元に置いておきたくなるような一冊。

Posted byブクログ

2024/02/27

パワハラ案件が発生したため急遽買って読んだ。 読みやすく、分かりやすい。パワハラだけに限らず、人間関係で役に立つ情報が書かれていると思う。パワハラ研究が発展することを願います。

Posted byブクログ