三体0 球状閃電 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
三体の前日譚というので、何か三体星人の話が少しくらい出るのかと思いきや、実はそうではない。それを期待していると少々肩透かしをくらう。 また、三体を読んだ時のようなワクワク感をあまり感じられなかったです。 ただ、個人的にはソ連の地下の球電実験を懐古するシーンがかなり好きでした。劉慈欣は、相変わらず『絶望感』の描写が上手い!笑
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三体シリーズは次から次へとすんごいキテレツアイディアが出てきて、発想の幅広さに圧倒され続ける。地政学的に最悪な自体の中で1番ロマンティックなシナリオ、というのが三体本編も球状閃電にも共通していて、没頭してしまう。
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久しぶりの劉慈欣さんの SF長編でしたが、もう抜群に面白い! タイトルが「三体0」となってしまっているので、三体シリーズ未読者にとって手にとり辛いかもしれませんが、一部繋がりがあるというだけで単体で完結した作品なので、気になっている方はまずはここから手にとってみるのもいいかもし...
久しぶりの劉慈欣さんの SF長編でしたが、もう抜群に面白い! タイトルが「三体0」となってしまっているので、三体シリーズ未読者にとって手にとり辛いかもしれませんが、一部繋がりがあるというだけで単体で完結した作品なので、気になっている方はまずはここから手にとってみるのもいいかもしれません。 球電に対する科学検証がすさまじかったのですが、これほとんどフィクションなんですよね?主人公と林雲、丁儀の3人が球電の謎を解明していく過程、「球電の影響を受けた物体は量子状態(生と死が同時にある不確定)で存在している」と説明する際の説得力などは唸らされるものばかりで、本当にワクワクしました。劉慈欣さんの想像力はいったいどうなっているのか。
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『三体0』というタイトル付けの経緯だけは事前情報として知りつつあらすじも知らぬまま読み始めたのだが、役者あとがきまで読み終えて『三体』の該当箇所を読み返してみると丁儀の人物像が少し膨らんだように感じた。 化学的な部分や謎の自然現象、兵器開発、戦争など大掛かりな物語だが、それらに...
『三体0』というタイトル付けの経緯だけは事前情報として知りつつあらすじも知らぬまま読み始めたのだが、役者あとがきまで読み終えて『三体』の該当箇所を読み返してみると丁儀の人物像が少し膨らんだように感じた。 化学的な部分や謎の自然現象、兵器開発、戦争など大掛かりな物語だが、それらに人生を捧げながらも心の傷や拠り所を抱える人の物語のようで『三体』とは違う満足感があった。『三体』のストーリーとの直接的な繋がりではないが、丁儀の関わりにちょっと物語の本筋以外の楽しみがあった。個人的に主人公の陳より丁儀のほうが気になったのは『三体』を読んだ後だから仕方ないのだろうか?『三体』未読の方のほうが純粋に物語を楽しめるのかもしれない。
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訳者あとがきに書かれていた「まあ前日譚には違いないしね」というコメントに同意です。いや面白かったのだけれども
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