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三体0 球状閃電 の商品レビュー

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75件のお客様レビュー

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2024/09/15

球電の理論はあまり理解できなくてもグイグイ惹きつけられる面白さ。犠牲になった羊や林雲は量子化されて存在しているのか。続きが気になる。

Posted byブクログ

2024/09/08

「球電」をめぐって、その謎を解き明かしたい科学者と最強の武器にしたい軍人のせめぎ合いというかー。 三体の丁儀が登場する(わたしの脳内ではドラマ版のあの顔しか思い浮かばん)。 球電は観察者がいないと「量子化」してしまう、というくだりで、一瞬だけ「シュレーディンガーの猫」ってそう...

「球電」をめぐって、その謎を解き明かしたい科学者と最強の武器にしたい軍人のせめぎ合いというかー。 三体の丁儀が登場する(わたしの脳内ではドラマ版のあの顔しか思い浮かばん)。 球電は観察者がいないと「量子化」してしまう、というくだりで、一瞬だけ「シュレーディンガーの猫」ってそういうことなのか!と分かった気になる。 ICチップとかが全て破壊されてしまって、原始的な生活を余儀なくされる、っていうのがいいなーと思った笑 私の中では、この著者にはなんかそういうシニカルさが常に感じられて好ましい。

Posted byブクログ

2024/08/26

「三体」の前日譚「三体0 球状閃電」。というものの、前日譚であることを意識しすぎてしまったせいであまり楽しめなかった気がします。 難しいね事前情報の有無。物語のネタバレは避けているのですが、帯に書かれていることはどうしても情報として入ってきてしまうし、その言葉の持つ力に囚われてし...

「三体」の前日譚「三体0 球状閃電」。というものの、前日譚であることを意識しすぎてしまったせいであまり楽しめなかった気がします。 難しいね事前情報の有無。物語のネタバレは避けているのですが、帯に書かれていることはどうしても情報として入ってきてしまうし、その言葉の持つ力に囚われてしまうこともある。広報や宣伝力なので、そういう言葉があるということは、目的は果たしているのでいいことなのだけど、こちらの勝手な読後感でしくじった、となってしまいます。わがままですみません。 球電に魅せられた陳と、兵器に魅せられた林雲。二人のラブロマンスであり、悲恋物語でありました。 球電の真実を追求してゆく中、ミクロとマクロの概念世界に物語は飛躍してゆき、自分が追い求めたもの、人生を賭けて追い求めたものをどこまで、本当にどこまで追いかけ続けられるか、の覚悟の差が悲恋になってしまったのかな。 何かを追い求める。他の全てを擲ってでも追いかけてしまう、というのは恋愛の衝動と似ている、というのは夢枕獏作品で精神にこびりついてしまった感覚で、林雲の精神もそこに行き着いてしまったのかなという思いです。陳は辿り着けなかった。 ただ、彼女が行き着いた先を知っている、観測はできないけども、そこにいるということは知っている、というのが、未練になってしまうのかな結果的には。 悲恋と思うのは、未練を感じたからです。 未練というには、からりとしているけども、決別はできていない。恋慕から思慕に変わったように思えます。

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2024/08/24

 文句無しの面白さ。自分は本書を読むまで寡聞にして知らなかったが、世の中には球電現象なる摩訶不思議な自然現象があるそうな。本書は此の"球電"をメインに取り扱うSF作品である。  『三体』シリーズ本編とはまた少し毛色が違うが、本編で示唆された意味深な台詞の意...

 文句無しの面白さ。自分は本書を読むまで寡聞にして知らなかったが、世の中には球電現象なる摩訶不思議な自然現象があるそうな。本書は此の"球電"をメインに取り扱うSF作品である。  『三体』シリーズ本編とはまた少し毛色が違うが、本編で示唆された意味深な台詞の意味が明らかになる。  これだけの傑作を書き上げて尚『三体』執筆に至る作者の想像力には畏敬の念すら禁じ得ない。脱帽である。SFと人間の創造力に乾杯。

Posted byブクログ

2024/08/10

 最初の一行から最後の句点まで面白すぎる。  仕事に行く前、序章だけ目を通すつもりが止まらず第一部まで読んでしまい、続きが気になるが休むわけにもいかないから泣く泣く仕事へ。  帰ってきてから第二章を読んで、なんかもうこんなに面白いものを一気に読んでしまうのが勿体無い気がして第三章...

 最初の一行から最後の句点まで面白すぎる。  仕事に行く前、序章だけ目を通すつもりが止まらず第一部まで読んでしまい、続きが気になるが休むわけにもいかないから泣く泣く仕事へ。  帰ってきてから第二章を読んで、なんかもうこんなに面白いものを一気に読んでしまうのが勿体無い気がして第三章は明日まで取っておこうと一旦本棚にしまったのだが我慢しきれずに結局全部読んでしまった。  『三体』と比べていい意味で軽く、主人公が一人のため読みやすい。『三体』でもぼんやり感じたが劉慈欣の作品にはオタクっぽいというかラノベっぽい感性があって、この作品にはそれがより強く出てるのでそこら辺好き嫌いは分かれるかも。私はこういうの大好き。  『オッペンハイマー』より前に書かれたものだがあの映画と呼応するものもある。ノーランには『オッペンハイマー』でなくこっちを映画化してほしかったなーとも思うが稀代のファムファタルである林雲を演じられる役者を見つけるのは大変だろう。

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2024/07/27

三体の前日譚。三体はいつも貸出中なのだが、これがたまたまあったので、手にとってみる。物理・素粒子論を下敷きにしたSF。Boy meets girlの単純なストーリーとも言えるかもしれないが、ヒロインの屈折した過去や兵器への異常な愛着など、上手に書けていると思う。 しかし、第二次世...

三体の前日譚。三体はいつも貸出中なのだが、これがたまたまあったので、手にとってみる。物理・素粒子論を下敷きにしたSF。Boy meets girlの単純なストーリーとも言えるかもしれないが、ヒロインの屈折した過去や兵器への異常な愛着など、上手に書けていると思う。 しかし、第二次世界対戦後の日本において、フィクションであっても具体的な国との戦争を描くことはできなくなっているというのが僕の理解だが、この小説では中国はアメリカと当然のように戦争をしている(少しぼやかされているが)。 その「当然さ」が強く印象に残った。

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2024/05/17

やっぱり三体シリーズは佳境に入ると最高に面白くて止まらなくなる。(ただ佳境に入るまでが結構長くて大変だけど…でもその分読んだ甲斐が有る!) 物理とかそう言う科学的な事にもっと詳しければより面白さを楽しめるだろうにと言う感覚は本編とは変わらず… 本編に出てきた天才科学者丁儀が出てき...

やっぱり三体シリーズは佳境に入ると最高に面白くて止まらなくなる。(ただ佳境に入るまでが結構長くて大変だけど…でもその分読んだ甲斐が有る!) 物理とかそう言う科学的な事にもっと詳しければより面白さを楽しめるだろうにと言う感覚は本編とは変わらず… 本編に出てきた天才科学者丁儀が出てきて、 中国では別に三体の前日譚として売り出してた訳ではないけど、日本で売り出す時にほぼ中国のファンの中でも前日譚と言われてるし、前日譚と言ってもほぼ間違いないからと日本で前日譚として売り出したのが興味深かった。 その国によって売り出し方は違うのね。 このシリーズを読むまでは球電と言う雷版火の玉があるなんて知らなかったし、世界中の科学者がその研究をしてるのとか知らなかったので面白かった。

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2024/05/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

三体とは全然関係ない本でした。最後は繋がるのか?と期待もしたけど。三体1巻目みたいに7割読み進めたら面白くなるかと思ったけど、全くそんな事なく時間を無駄にしました。あえて良かったのはこの本、買わないで図書館で借りた本だった事くらい

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2024/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルに三体とあるものの、三体人関連の話は出てこなかった。 ずっと何の話してんだ?と思ったら、2の原作(中国語版)で使われた技術の前日譚だったらしい。日本語訳版の2ではカットされているとのこと。 この本の内容よりも、中国語版と日本語版に違いがあったということに驚いた。

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2024/05/08

相変わらず読ませる力がすごい。結局一晩で読み切ってしまった。 三体シリーズを読んでからこちらを読むと、共通点はいくつかあるね。オカルトに見える現象を起こして、豪快なはったりSFでねじ伏せるとか、エピローグの感じとか。ストーリー自体は、(日本語版では)同じ時系列、というか丁儀が出...

相変わらず読ませる力がすごい。結局一晩で読み切ってしまった。 三体シリーズを読んでからこちらを読むと、共通点はいくつかあるね。オカルトに見える現象を起こして、豪快なはったりSFでねじ伏せるとか、エピローグの感じとか。ストーリー自体は、(日本語版では)同じ時系列、というか丁儀が出てくる以外はほぼ三体と関係ない。ちょっと気になったのはその丁儀がスーパーマン過ぎる感じがあったぐらいかな。 構成としては三体(の1冊目)に近いので、三体読んでない人はまずこれを読むのがいいかもしれない。これがだめだと多分三体もだめだろうし。 余談: 「原子は空間のしわ」と言われて「ちょっと分かるかも」と言うヘリコプターパイロット、ただ者じゃないよな…。

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