本屋で待つ の商品レビュー
感想 家でもない職場でもない居場所。それは心地よく優しい。本を扱う人は多くの人生に触れる。だからこそ目の前の人に優しくできるのだろうか。
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ゆるく人と人が繋がっていく感じがとても温かい気持ちになれました。近所の人が頼りにする佐藤さんのお人柄だからこそ、なのかなぁ。 わたしが暮らしているところは高齢化が進んでいて、でも田舎なので交通の便が悪く、なかなかひょいっとでかけるのが難しい土地柄です。地域にこんなふうに頼れると...
ゆるく人と人が繋がっていく感じがとても温かい気持ちになれました。近所の人が頼りにする佐藤さんのお人柄だからこそ、なのかなぁ。 わたしが暮らしているところは高齢化が進んでいて、でも田舎なので交通の便が悪く、なかなかひょいっとでかけるのが難しい土地柄です。地域にこんなふうに頼れるところがあったらいいなと思いました。
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不思議な本だと思う 本屋本ともすこし違う 本大好きセレクトすごいみたいな本屋さんではない とはいえ経営すごい 成功しましたともちょっと違う 不登校のこどもが元気になっていったりする 独立系本屋さんが増えているけど 地方の本屋さんのひとつのあり方のような気がする ライバルはコ...
不思議な本だと思う 本屋本ともすこし違う 本大好きセレクトすごいみたいな本屋さんではない とはいえ経営すごい 成功しましたともちょっと違う 不登校のこどもが元気になっていったりする 独立系本屋さんが増えているけど 地方の本屋さんのひとつのあり方のような気がする ライバルはコンビニ 独立系本屋さんのように遠くから行く本屋さんではないかもしれないけど面白そう(接客とか)と思った こんなところで自分も働いてみたい
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こんな本屋があったら居心地良いだろうな、同じような田舎だからあったら嬉しいな、欲しいなって思った。奇抜なことや特別なことじゃなくて、人と向かい合って話を聞くということの大切さを改めて考えた。
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今やっていることが無駄に思える人にも希望を与えてくれる一冊。人を信じて待つということ。人の話に耳を傾け、一緒によりよくなろうとすること。そんな場所を私も作っていきたい。 私が今働いているのは図書館だけれど、来館される方々との関わりにも通じるものがあった。 何度も読み直したい本だ。
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書店好きなので色々な土地で根付いている本屋に寄るのが好きです。 これは本好き書店好きあるあるだと思います。でないと書店を特集する雑誌なんて売っているわけありませんし。 そしてこの本は経緯も知らずにジャケ買いだったのですが、広島の小さな町にある「ウイー東城店」を任された書店の息子が...
書店好きなので色々な土地で根付いている本屋に寄るのが好きです。 これは本好き書店好きあるあるだと思います。でないと書店を特集する雑誌なんて売っているわけありませんし。 そしてこの本は経緯も知らずにジャケ買いだったのですが、広島の小さな町にある「ウイー東城店」を任された書店の息子が、奮闘して店を立て直して地域の不可欠なインフラの一つとして根付かせた経緯の描かれた本です。 どちらかというと人と同じように出来なくて、大学に行ってもほとんど通わず麻雀とパチンコに明け暮れるような人物なので、何か珍奇な事でも思いついて一発当てた話なのかなと思いましたが、愚直に店に棚に手を入れ続け、人を育て、本屋に併設する施設を増やすという誠にコツコツとした話で意外でした。 てっきり他所からも人が来るような主張のある店かと思いきや、本当に普通の本屋さん件よろずやさんというイメージです。町の人々に信用されて頼られることの大事さを考えさせられる本です。 こういう本は大好きなので自分自身よく買いますが、周りで読んでいる人見たことがありません。どこに需要があるのか分かりませんが、同行の士がいるんだろうと思うと嬉しくなります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夏葉社の新作で本屋の話なら読むでしょ、ってことで読んだ。広島にある本屋の経営者が語る本屋再生物語で興味深かった。著者の実家が本屋を営んでおり、その支店として出店したウィー東城店をいかに再建してきたかが綴られている。本屋としてのストラグルの歴史が詳細に記録されておりサービス、経営と主に2つの観点があり両方ともかなり読み応えがあった。 サービスの観点では本屋が街の中で担う機能に関する考察と実践が興味深かった。お客さんの需要を起点としてビジネスを考えるのは基本だと思うが、ここまでお客さんと向き合って需要を見定めていく作業を今行っているところはあるのだろうか?データをこねくり回しても出てこない、目の前のお客さんがいるからビジネスが成立するという当たり前の事実に気付かされること山の如し。本の低い原価率から利益を出すため、集客するために他のビジネスを兼ねていく、というのは近年のトレンドだが著者はその先がけで実績を出しており、その具体的な過程を知れてオモシロかった。兼業できるのが本屋の強みだと書かれていて、その視点はなかったので興味深かった。 経営の観点では従業員のマネジメントの話が一番オモシロかった。不登校だった学生たちが徐々に社会に適合していく過程を本屋が担う。本著内で終盤に著者が言及しているとおり実績至上主義的な社会において、すぐに結果が出せない、もしくは適合できない場合に社会が切り捨てていく風潮が強くなっている。その中において待つこと、聞くことの必要性を著者が説いており、とても響いた。言うだけなら誰でもできるけど実際にそれをお店を経営しながら実践しているのがかっこいいと思う。本や本屋をテーマにした書籍は近年増えているが、読んだことのない角度だし特別なようで特別ではない、そんな街の本屋の話はまだまだ読みたい。
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広島県の山村の本屋、ウィー東城店の歴史。 多店舗化、行き詰まる経営、積み重ねた信頼、地域の人たちとの交流、そして今。 ひたむきに「寄り添う事」を続ける姿、そしてそれに触れた人たちが少しずつ変容していく姿は感動的。 まさに小さな本屋がたどった感動の軌跡。
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