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本屋で待つ の商品レビュー

4.2

48件のお客様レビュー

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2023/04/30

タイトルにもあるように、佐藤さんは「待つ」人だ。店に来てくれた人の話に耳を傾け、考え、環境を整え、そして待つ。自分から外に出て人を呼び込むのではなく、本屋という場所に根を張って、訪れた人を受け止める。能動的なコミュニケーションが重視されがちな現代において、そういう「待ち方」は新鮮...

タイトルにもあるように、佐藤さんは「待つ」人だ。店に来てくれた人の話に耳を傾け、考え、環境を整え、そして待つ。自分から外に出て人を呼び込むのではなく、本屋という場所に根を張って、訪れた人を受け止める。能動的なコミュニケーションが重視されがちな現代において、そういう「待ち方」は新鮮に映った。 読む前は本屋の経営の話がメインなのかなと思っていて、たとえばどんな本をどんなふうに陳列するかとか、そういう話を想像していたけど、どちらかというと本屋で働く"人"の話に重点が置かれていた。事業を展開するのも新しいことに挑戦するのも、人が幸せに働くためだった。お客様第一、というのとはちょっと違った考え方で、そういうところもおもしろい。たしかに人が幸せに働いている本屋って、すごく魅力的だ。 【読んだ目的・理由】本屋をつくっている人の話に興味があったから 【入手経路】買った(半分) 【詳細評価】☆3.9 【一番好きな表現】やろうと思えば、本屋は文具やCD、化粧品以外にも、なんでも販売することができる。(中略)それが可能なのは、本屋があらゆるジャンルの本を扱っているのと、六三ページに書いたとおり、本という商品が社会から信頼されているからだ。(本文から引用)

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2023/04/27

佐藤友則さんの話を2年にわたって聞き 島田潤一郎さんがまとめた。  父親がオープンした「ウィー東城店」 継いでほしいと言うその店は赤字だった。 店を立て直すため何をすればいいのか。 困ったことがあれば「ウィー東城店」に来るようになった高齢者の常連さん。 徐々に信頼関係が生まれそ...

佐藤友則さんの話を2年にわたって聞き 島田潤一郎さんがまとめた。  父親がオープンした「ウィー東城店」 継いでほしいと言うその店は赤字だった。 店を立て直すため何をすればいいのか。 困ったことがあれば「ウィー東城店」に来るようになった高齢者の常連さん。 徐々に信頼関係が生まれそこから利益に繋がる。 不登校の子どもたちが店で働くようになった。 次第に元気になっていく様子は 読んでいても嬉しいエピソード。 私も本屋で深呼吸をする。 好きな書店もある。 いつか「ウィー東城店」行ってみたいな。

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2023/04/23

大阪・本町の本屋、toi booksさんより転載 https://twitter.com/toibooks/status/1642015798398156800 人口約7000人の町にある「ウィー東城店」。老舗書店の長男だった著者は、町民の相談ごとに耳を傾け続けることで、赤字続...

大阪・本町の本屋、toi booksさんより転載 https://twitter.com/toibooks/status/1642015798398156800 人口約7000人の町にある「ウィー東城店」。老舗書店の長男だった著者は、町民の相談ごとに耳を傾け続けることで、赤字続きだった店を立て直してゆく。 ひとつの本屋をめぐる、貴重であたたかな記録。 『本屋で待つ』(夏葉社) 佐藤友則、島田潤一郎 http://toibooks.thebase.in/items/70782993

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2023/04/12

佐藤友則さんの自伝風エッセイであり、本屋さんの生き残り戦略であり、他人とうまくやっていけない人が自信を取り戻した記録でもある。人間変われるし成長するのだとしみじみ思いました。本屋さんだけではないコミュニティの核として頑張って欲しいです。 夏葉社はいい本を出しますね。本の装丁もいい...

佐藤友則さんの自伝風エッセイであり、本屋さんの生き残り戦略であり、他人とうまくやっていけない人が自信を取り戻した記録でもある。人間変われるし成長するのだとしみじみ思いました。本屋さんだけではないコミュニティの核として頑張って欲しいです。 夏葉社はいい本を出しますね。本の装丁もいい感じです。

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2023/04/10

読み終わって、じわーっと「あぁ、よかったなぁ」という気持ちが込み上げてくる本。 働くことに行き詰まった時、学校に行くのが嫌になった時、何か新しいことを始めたいのに勇気が出ない時。そういう時に手に取ってみるといいかもしれない本だった。 そして、やっぱり、本も本屋も好きだなぁ、と思っ...

読み終わって、じわーっと「あぁ、よかったなぁ」という気持ちが込み上げてくる本。 働くことに行き詰まった時、学校に行くのが嫌になった時、何か新しいことを始めたいのに勇気が出ない時。そういう時に手に取ってみるといいかもしれない本だった。 そして、やっぱり、本も本屋も好きだなぁ、と思った。

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2023/04/03

地方の本屋の奮闘とそこで働くスタッフの成長が綴られたエッセイ。 店長と引きこもりを経験したスタッフの相互作用で優しい会社になり、読み終わってタイトルと帯の『ゆっくり、元気になる』という言葉がピッタリだと思った。 上手く言葉に出来ないが、こちらも元気をもらえる良い本に出会えた。...

地方の本屋の奮闘とそこで働くスタッフの成長が綴られたエッセイ。 店長と引きこもりを経験したスタッフの相互作用で優しい会社になり、読み終わってタイトルと帯の『ゆっくり、元気になる』という言葉がピッタリだと思った。 上手く言葉に出来ないが、こちらも元気をもらえる良い本に出会えた。

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2023/04/02

 一昨日、東京の『八重洲ブックセンター』が44年の歴史に幕を下ろし閉店! 私も何度となく利用したので、悲しく寂しい限りです。  再開発のため5年後に新たな形で出店‥とのことでしたので、楽しみにしたいと思います。  書店をめぐる状況の厳しさが叫ばれて久しいですし、閉店話も珍しくあ...

 一昨日、東京の『八重洲ブックセンター』が44年の歴史に幕を下ろし閉店! 私も何度となく利用したので、悲しく寂しい限りです。  再開発のため5年後に新たな形で出店‥とのことでしたので、楽しみにしたいと思います。  書店をめぐる状況の厳しさが叫ばれて久しいですし、閉店話も珍しくありません。そんな中、本書は一つの成功事例として、町の本屋さんが活性化するための材料やヒントが満載です。  ただ、本書は単なるノウハウ本ではありません。マイナスからスタートし今に至るまでを、著者の佐藤友則さんが朴訥に語る‥という印象に好感が持てました。  経営の根っこにあるのは、間違いなくマン・ファーストです。利益最優先の手法云々ではなく、お客様(店員も含めて)へどんなサービスが提供できるか、どう寄り添えるか、でした。  書店に付随した文具やCD、タバコや化粧品・美容室やエステの併設、印刷代行、コインランドリー、パン屋等の「複合化」は、「地域に開かれた書店」「地域に根ざした書店」を目指した結果行き着いたのだろうと思います。  夏葉社は、島田潤一郎さんが起業したいわゆる「ひとり出版社」で、本書は、広島の小さな町の書店「ウィー東城店」の佐藤友則さんとの共著の形をとっています。島田さんが佐藤さんの話を聞き取り、1冊にまとめたものだそうです。  ひうち棚さんのイラストも地味深く、とても本書にマッチしています。表紙イラストのお店のロゴから伺うと、ウィー東城店の「ウィー」は、〝We〟なんですね。タイトルとともに、なるほど愛され信頼される店って、こういうことなんだなぁと感じ入りました。

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2023/03/25

待つというのは、人が育つのを待つということなのだ…としみじみ思う。本のことにはあまり触れられていない本屋さんの話。引き込まれてあっという間に読了。表紙絵はどこか懐かしく、中の挿画も味わい深い。本のサイズ感も良く、手にしっくりきた。

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2023/03/05

町の人たちがなんでも相談に来る山間の本屋、「ウィー東城店」。その店に関わり、成長していく若者の姿が描かれた作品。 装丁と、ひうち棚さんの帯のことば 「ゆっくり、元気になる」 に惹かれて購入。想像以上に心に響く作品だった。 商売だけでなく、生き方や人との関わり方における大切...

町の人たちがなんでも相談に来る山間の本屋、「ウィー東城店」。その店に関わり、成長していく若者の姿が描かれた作品。 装丁と、ひうち棚さんの帯のことば 「ゆっくり、元気になる」 に惹かれて購入。想像以上に心に響く作品だった。 商売だけでなく、生き方や人との関わり方における大切なことを改めて考えさせられた。

Posted byブクログ

2023/02/28

こんな本屋、経営者が近くにいればいいのに。と思いながらどんどん読み進めた。効率主義とは逆行だけどそこがいい。店長、いい男だな。

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