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本屋で待つ の商品レビュー

4.2

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

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2023/06/18

神奈川・妙蓮寺の本屋、本屋・生活綴方で購入。ここの本屋は面白い、また行きたい〜店番とかもしてみたいな〜^ - ^ 島田潤一郎さんの作品の中でも気になっていた作品、実は最近出た同筆者の作品と勘違いして買いました 内容は、ほとんどが広島県の本屋、ウィー東城の佐藤友則さんの体験に基づ...

神奈川・妙蓮寺の本屋、本屋・生活綴方で購入。ここの本屋は面白い、また行きたい〜店番とかもしてみたいな〜^ - ^ 島田潤一郎さんの作品の中でも気になっていた作品、実は最近出た同筆者の作品と勘違いして買いました 内容は、ほとんどが広島県の本屋、ウィー東城の佐藤友則さんの体験に基づくもの 佐藤さんの師からの教えはそのまま「働く」ことの意義になっていたり、仕事をする中で人とコミュニケーションをとるときのヒントだったりになっているよう 個人的に、社会人1年目ということもあり、接客をする上で身に染みた教訓も多かった 広島に行った時はウィー東城によりたい 佐藤友則さんのお話も聞きたい、本を読みたい 島田潤一郎さんのお話も聞きたい、本を読みたい

Posted byブクログ

2023/06/16

「人は明るいところに集まる」、だから、明るくいたい!っていいことば。 他人とどう接するか、自分にできることは何かを、どう見つけるか。行ったことのない遠い本屋の話なのに、一つ一つのエピソードがすごく身近に感じられた。

Posted byブクログ

2023/06/06

マイリストで「面白かったら実際に行ってみる」と宣言していた(4月1週)通り、行ってきました。往復5時間。 佐藤友則さんは、親から引き継いで人口7000人弱の高齢化が進む広島県庄原市東城町で本屋を営むことになった。本屋受難の時代であるのにも関わらず、ウィー東城店は恒常的に黒字を叩...

マイリストで「面白かったら実際に行ってみる」と宣言していた(4月1週)通り、行ってきました。往復5時間。 佐藤友則さんは、親から引き継いで人口7000人弱の高齢化が進む広島県庄原市東城町で本屋を営むことになった。本屋受難の時代であるのにも関わらず、ウィー東城店は恒常的に黒字を叩き出す優良店になっている。それは佐藤さんによれば、お店が「コミュニティーの核」になっているからだという。そして「社会的信用が高い」「(客の要望があればなんでも売る)多様性がある」という特徴・努力を活かし切っているのである。結果的に、店の中に文房具はもちろん、雑貨や街の特産品、化粧品や美容コーナーまである。隣にはパン屋やコインランドリーまで併設してしまった。それだけならTSUTAYAもやっている本屋の複合化かもしれないが、東城店の最大の特徴は、お客の要望を最大限に聴く「姿勢」にあるのだと思う。という事を一回こっきり訪れただけだけど、確信した。 お店は大きくない。品揃えは万全ではなくて、目当ての本は2冊ともなかった(1冊はあった)。けれども、漫画のポップは明らかにお店の自作だし、なんとミシマ社の小特集コーナーまで設けてある。ブラブラ歩いていると「日陰コミックを日向にフェア」という小コーナーまで見つけてしまった。説明文には「普段はコミックコーナーの隅っこの方においてあるけど、実はめちゃくちゃ面白いコミックがたくさんあるのでぜひ読んで欲しくて始めてみました!!」とある。その心意気が嬉しくて、つい、ますむらひろしではない宮沢賢治童話漫画「水仙月の四日(柿生みのり)」があったので、買ってしまった。また、地方の本屋に行った時の魅力である「郷土の本」コーナーは流石に充実している。その中に何故か「美味しんぼ12」の文庫本があるのを見つける。カウンターに訊いてみる。まるで店長の如く(後で店長の弟さんと知った)澱みなく教えてくれた。「この中の〈エイと鮫〉編に出てくるお店は、漫画のなかでは比婆郡という事になっているんですが、この鮫料理のお店「まんさく茶屋」は実は東城町にあるんですよ」‥‥やっぱり。当然買いました。「今日はやっているんですか?」「ちょっと待ってください」いやいや、ちょっとアプリで場所を教えてもらうつもりだったんだけど、本格的に調べて電話までしてもらって、今日はお休みだということが判明した。恐縮しました。他に、こんな小さな店には珍しく「サイン本」が2冊も置いてあった。そのうちの最後の一冊も悪いけど、と言って買い求めると「コレ大変面白いですよ」と声がかかる。 東城町の美味しい店や、書き物するのに便利な店など聞いたら、すぐに教えてくれる。この本屋が地域の観光センターにもなっているし、情報発信センターにもなっている。 本を読むと、初期の頃の佐藤さんの働き方は、完全にワーカーホリックだと私は思ったし、本人は良くてもそれだと店員はついていけないだろうと心配するところがあった(実際2人辞めている)けど、後半は店員の幸せにも配慮する姿勢が十分に見えた。残念ながら、前店長の佐藤さんにも、現店長さんにも会えなかったけど、これからもずっと続いて欲しい本屋さんだった。買った本は4冊、後でレビューします。

Posted byブクログ

2023/06/02

広島にある『ウィー東城店』は、地域密着型の本屋である。 お客様に愛される本屋になるには…といったノウハウがたっぷり詰まっている。 昨今、ネットもありコンビニもあり本を手に入れるのは手軽にできる。 いかにして、ここで買おうと思ってもらえるかが重要。 入りやすいか、そして見やすい...

広島にある『ウィー東城店』は、地域密着型の本屋である。 お客様に愛される本屋になるには…といったノウハウがたっぷり詰まっている。 昨今、ネットもありコンビニもあり本を手に入れるのは手軽にできる。 いかにして、ここで買おうと思ってもらえるかが重要。 入りやすいか、そして見やすいか、手に取りたくなる工夫をしているか。 話題になっているものだけでなく、お勧めしたい本が並んでいるか。 これらはもちろんお願いしたいことではある。 このウィー東城店では、化粧品も販売してエステも行い、会話のなかから必要としているものを汲み取り、親しくなり再来してもらえるようにする。 時間帯により来店する客層もさまざまなので、よく観察して何を読んで何を買っているのかで、最新の情報を得る。 「信頼」を得ることが大切。 本屋なのに壊れたラジオを持ち込んだ人、プリンターを持ち込んだ人には驚く。 年賀状の宛名入力にはもう驚きも少なくなるが…。 そのうちエステとともに作った美容室のお客さんの話から学校に行ってない息子さんのことを聞く。 家族以外と接触がない彼をアルバイトとして迎え、最初はゆっくりと数時間だけ、これだけやるという方法で徐々に勤務時間を増やしていく。 そうやってスタッフの多く何引きこもりを経験した人達で構成されるようになる。 今が一番優しい雰囲気の会社になったというのが、とても気持ち良く聞こえた。 みんなが知ってる本屋さん。というのは笑顔になれる場所であり、居心地のいいところなんだと思った。

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2023/05/29

広島県の山間にある新刊書店<ウィー東城店>の店主が地域密着型小売店の在り方を綴った本。本屋という商いの信頼性を利用して多角経営に乗り出すというのは腑に落ちる話だし、その結果を以て地域社会のハブになり得るのは必然と言えよう。一度社会のレールを外れてしまった若者たちを雇用し、彼らと共...

広島県の山間にある新刊書店<ウィー東城店>の店主が地域密着型小売店の在り方を綴った本。本屋という商いの信頼性を利用して多角経営に乗り出すというのは腑に落ちる話だし、その結果を以て地域社会のハブになり得るのは必然と言えよう。一度社会のレールを外れてしまった若者たちを雇用し、彼らと共に成長を目指す人生哲学も魅力的だ。利益至上主義で、顧客満足度という言葉から年々かけ離れる企業に身を置いている私は著者の取り組みが眩しく映るばかり。地域の過疎化は立ちはばかる高い壁であろうが、彼らはどのように乗り越えていくのだろう。

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2023/05/29

ブクログで評価が高い本があったので、図書館から借りて読むまでは小説だと思い込んでいたが、ところがどっこい経営書に近い内容。 現役の時に「経営品質賞」を目指して取り組んだがなかなか実現出来なかった苦い想いが甦った。 経営品質の基本理念である「顧客本位」「独自能力」「社員重視」「社...

ブクログで評価が高い本があったので、図書館から借りて読むまでは小説だと思い込んでいたが、ところがどっこい経営書に近い内容。 現役の時に「経営品質賞」を目指して取り組んだがなかなか実現出来なかった苦い想いが甦った。 経営品質の基本理念である「顧客本位」「独自能力」「社員重視」「社会との調和」が実現出来ている。

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2023/05/15

ああ、いい本屋さん&いい人だなあ… 彼ら彼女らはできない自分に嫌気が差して、つらい日々をきっと送ってきただろう。そんな人たちに寄り添って、待って、それがどれだけうれしいことか。 働くことの目的ってただお金を稼ぐためだけになりがちだし、てゆうかほとんどの人がお金のためだけに働いて...

ああ、いい本屋さん&いい人だなあ… 彼ら彼女らはできない自分に嫌気が差して、つらい日々をきっと送ってきただろう。そんな人たちに寄り添って、待って、それがどれだけうれしいことか。 働くことの目的ってただお金を稼ぐためだけになりがちだし、てゆうかほとんどの人がお金のためだけに働いていると思うけど、ウィー東城のような環境で働くことができたら、お金よりもっと大切な、人として得るものが多分にあるだろう。 お金のために短絡的に事業を作るんじゃなくて、何をしたら人のためになるのか考えて事業を創っているのが素晴らしすぎるウィー東城。

Posted byブクログ

2023/05/15

広島県の東部山間部、岡山との県境近くにある書店での、"店"と"人"との再生と成長が綴られた作品。地元の高齢者たちに頼りにされ、書籍のことに限らず様々な相談事を、いっしょに解決して行くこの本屋さんの姿勢に、こころ動かされた。

Posted byブクログ

2023/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題名の「待つ」の一語が、読後に鮮やかに響く。  成功者の声高な一人語りではない。  失敗の中から学んだ経営者の静かな聞き書き。  油木や東城がどんな場所かを知っていると、ここで語られている店の姿が奇跡的に思われる。

Posted byブクログ

2023/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

多様性の話として読むも、地方での商業の在り方として読むも、勢いの持って行き方の話として読むも、いずれにしろとびぬけている。個別性というのはこういう風に実際には出てくるのか。

Posted byブクログ