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中庭のオレンジ の商品レビュー

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46件のお客様レビュー

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2023/04/24

子供の頃に読んだ物語を思い浮かべた。 大人向けの、嫌な事の起きない可愛らしい物語が沢山並んでいる。 寝る前に読んで、ほっこりした気分になって、安眠できる本。

Posted byブクログ

2023/04/13

不思議な読後感。 あとがきには「物語を書くこと、読むことに答えはない。」とあり、これを読んで妙に納得。 どんな本と説明するのは難しいけど、この本の世界に自然と引きこまれてしまっていた感じがした。

Posted byブクログ

2023/04/12

中公文庫既刊関連作を含む至福の掌篇小説集。〈中公文庫創刊50周年記念刊行〉と紹介されています。 半ばまで読んだ時、ふと気になって「あとがき」に目を通しました。そこには、、、 ”でも、もう一度書きますが、自分の子供の頃の読書には、答えも終わりもなく、そこにあるのは、理屈を超えた「た...

中公文庫既刊関連作を含む至福の掌篇小説集。〈中公文庫創刊50周年記念刊行〉と紹介されています。 半ばまで読んだ時、ふと気になって「あとがき」に目を通しました。そこには、、、 ”でも、もう一度書きますが、自分の子供の頃の読書には、答えも終わりもなく、そこにあるのは、理屈を超えた「たのしい」「ふしぎ」「こわい」「かなしい」「さみしい」でした。”と書かれています。 確かにそうですね。起承転結でいえば、結はおろか転も無い、極端なのになると起の途中で終わっています。普通に言えば尻切れトンボですが、何となく吉田さんらしいな~と「ふしぎ」「かなしい」「さみしい」などを楽しみました。特にこの本の表題に関わる「中庭のオレンジ」「オレンジの実る中庭」「オレンジ・スピリッツの作り方」の3編が沁みます。 本の外見は気にしないのですが、これはちょっと驚きました。単行本よりかなり小さく、文庫本より一回り大きイサイズ(165x120㎜)、これが妙に手になじみます。製本は非常に丁寧で、背と表紙の繋部分の「耳」や「溝」がとても綺麗に出来ています。さすが装幀家の本ですね。

Posted byブクログ

2023/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青いインクのエピソードが入った短編集と同じ構成だー。 中庭のオレンジのエピソードが忘れた頃に来る感じ、とても好き。 これのおかげで全ての短編が何かしらつながってるような気すらしてくる。 オレンジの話はもちろん、他に眠れないときに数えられる羊の話があり、それがとても良かった。 ハイナンバーの羊はほぼ毎回呼ばれ、4000番代などの羊はそうそう呼ばれないし、呼ばれたとしても6時間後くらいだからそれは眠り羊としての役割を果たしておらず、給料がもらえない。切なすぎる。でもハイナンバーの羊は人の夢によって柵が高くなったりしてしんどいらしい。仕事って大変だ。

Posted byブクログ

2023/03/26

ショート・ストーリー21話を収録した優しい物語集。 夜、眠る前に少しずつ読み進めました。 吉田篤弘さんの世界観に浸れる、本当に童話集のような作品です。 あとがきに記された言葉もとても素敵。 心に小さなあかりを灯したい、そんなときにオススメです。

Posted byブクログ

2023/03/16

【月とコーヒー】に続く寝る前に読むのにぴったりなほっこりあたたかいお話がたくさん詰まった短編集。 老若男女、動物や天使などいろんな人たちが主人公。今回もとても好きだなーと思えるお話がたくさんでした。 本のサイズや表紙も可愛くて、表紙を見せて飾りたい。厚みはあるけどサラッと読めます...

【月とコーヒー】に続く寝る前に読むのにぴったりなほっこりあたたかいお話がたくさん詰まった短編集。 老若男女、動物や天使などいろんな人たちが主人公。今回もとても好きだなーと思えるお話がたくさんでした。 本のサイズや表紙も可愛くて、表紙を見せて飾りたい。厚みはあるけどサラッと読めます。ほっこりした話や少しファンタジー感のある世界観が好きな人におすすめです。

Posted byブクログ

2023/03/04

吉田篤弘さんの名著、『月とコーヒー』のファンの方、お待たせしました。今日を乗り越えた自分へささやかなご褒美の、眠る前に読むものがたりの復活。たぶん、吉田篤弘さんの意図だと思います。『月とコーヒー』と本のサイズもぴったりで、ぜひ、隣に並べたい本。バカげた夢だと言われてもいい。それで...

吉田篤弘さんの名著、『月とコーヒー』のファンの方、お待たせしました。今日を乗り越えた自分へささやかなご褒美の、眠る前に読むものがたりの復活。たぶん、吉田篤弘さんの意図だと思います。『月とコーヒー』と本のサイズもぴったりで、ぜひ、隣に並べたい本。バカげた夢だと言われてもいい。それでも、吉田篤弘さんが紡ぐものがたりが、大好きです。

Posted byブクログ

2023/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語には終わりはない…吉田さんの紡ぐ物語はいつだってそう。そっと始まり、さぁここからどうなるのか、というところでプツンと切れる感じ。物語の余韻を引きずりながら、また別の物語へそっと誘われ、次から次へ物語の連鎖が続いていく。 静まり返った夜、眠る前のほんの一時。おとぎ話のような不思議な空間にしばし迷い込む。 いつ眠りから覚めるのか自分でも分からない「冬眠者」 細やかな幸せを噛みしめる「5391番目の羊」 持ち主に語りかける「しゃべる冷蔵庫」 夜に響き合うロマンチックな「合奏」 寝静まった夜に灯られる天使の「常夜灯」 不可能と思われた「右手と左手の握手」の謎 吉田さんの物語に出てくる素敵な造語とイラストに、今回も癒やしをもらえた。 特に表紙のオレンジの木は今にも爽やかな香りがこちらまで漂ってくるようで、真っ暗闇をほのかに照らす灯火のようで、心が穏やかになった。 素敵な夢の世界に誘ってくれるショートストーリー集。

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2023/02/17

スッと手に取ってしまう大きさに、表紙は暗闇の中のオレンジの木の絵。 それだけで惹かれてしまう。 読まないわけにはいかなくてページを捲ると… ショート・ストーリーが21話。 表題作の「中庭のオレンジ」から始まり、中ほどに「オレンジの実る中庭」最後に「オレンジ・スピリッツの作り方」...

スッと手に取ってしまう大きさに、表紙は暗闇の中のオレンジの木の絵。 それだけで惹かれてしまう。 読まないわけにはいかなくてページを捲ると… ショート・ストーリーが21話。 表題作の「中庭のオレンジ」から始まり、中ほどに「オレンジの実る中庭」最後に「オレンジ・スピリッツの作り方」とこの3話が繋がっている。 オレンジの中には物語があって、食べると語りかけてくるっていう… ただ、それだけではない奥深いものを感じたのは最終話。 この夢を見させてくれるようなふんわりとした短いお話が、とても心地よい。 「カウントシープ#5391」〜羊の気持ち 「水色のリボン」〜アタシの右手 この2話も好き。

Posted byブクログ

2023/02/12

吉田篤弘さんの物語は、「ええっ!」とか「こりゃまあ!」とか驚いたり感動に震えたりはしない。でも、いつも夜のとばりで落ち着いた時間を作りだす。とても不思議な魅力を持つ物語で、私は好きだ。

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