名探偵の生まれる夜 大正謎百景 の商品レビュー
誰もが知っている文豪たちとその著書、プロフィールなどなどを元にしたほんのりミステリ、ほんのり不思議な短編集。 個人的には少し読みにくい文章だったが、元ネタが有名なので内容的には分かりやすく、オチもすんなり入れた。導入がもう少し入りやすければと思うが、単に好みの問題かもしれない。
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明治、大正、昭和の文豪たちが登場する短編リレー。 どっぷりミステリーって感じではないけど、読みやすくてあっというまに読了。 作り話だとしても文豪を絡ませた話は、元ネタを知ってるだけにその人の新しい側面を発見したみたいで面白い。 また他の文豪での話も読みたい。
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大正時代の文豪たちを取り上げたミステリー短編集。ミステリー的な展開は少なめですが、誰もが知っているであろう名だたる文豪たちが繰り広げる展開は、これが大正浪漫なんだろうな思わせるユニークさもあって面白かった。短編集だが、連作風に鍵となる物もあり、文豪を取り巻く人々の繋がりにニヤリ。
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大正七年の秋、与謝野晶子は大阪で宙に浮かんでいた。 夫である鉄幹と共に通天閣の足元に広がる遊園地「ルナパーク」を訪れたものの、夫の言葉に血がのぼり彼を置き去りにひとりでロープウェーに乗ったのだ。 電飾まぶしい遊園地を見下ろし、夫婦というものの不確かさを嘆く晶子。 そのとき突然ロープウェーが止まり、空中で動かなくなって……。(「夫婦たちの新世界」) 遠野には河童や山男など不思議なものがたくさん潜んでいるという。 隣村を目指して朝もやの中を歩いていた花子は、「くらすとでるま…」という不思議な声を聞く。 辺りを見回すと、そこには真っ赤な顔の老人がいた。 かつて聞いたむかしばなしに出て来る天狗そっくりの老人から逃げ出そうとする花子だったが、今度は黒い頭巾に黒い蓑をまとった怪しい男から「面白い話を聞かせてくれないか」と尋ねられ……。(「遠野はまだ朝もやの中」) (アマゾンより引用)
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歴史的偉業の裏に「事件」あり。文豪たちによる大正浪漫ミステリ。 大正七年の秋、与謝野晶子は大阪で宙に浮かんでいた。夫である鉄幹と共に通天閣の足元に広がる遊園地「ルナパーク」を訪れたものの、夫の言葉に血がのぼり彼を置き去りにひとりでロープウェーに乗ったのだ。電飾まぶしい遊園地を見...
歴史的偉業の裏に「事件」あり。文豪たちによる大正浪漫ミステリ。 大正七年の秋、与謝野晶子は大阪で宙に浮かんでいた。夫である鉄幹と共に通天閣の足元に広がる遊園地「ルナパーク」を訪れたものの、夫の言葉に血がのぼり彼を置き去りにひとりでロープウェーに乗ったのだ。電飾まぶしい遊園地を見下ろし、夫婦というものの不確かさを嘆く晶子。そのとき突然ロープウェーが止まり、空中で動かなくなって……。(「夫婦たちの新世界」) 遠野には河童や山男など不思議なものがたくさん潜んでいるという。隣村を目指して朝もやの中を歩いていた花子は、「くらすとでるま…」という不思議な声を聞く。辺りを見回すと、そこには真っ赤な顔の老人がいた。かつて聞いたむかしばなしに出て来る天狗そっくりの老人から逃げ出そうとする花子だったが、今度は黒い頭巾に黒い蓑をまとった怪しい男から「面白い話を聞かせてくれないか」と尋ねられ……。(「遠野はまだ朝もやの中」) ほか全8篇。 すごく面白かったー!全部面白かったし、興味深かった。正直、知らない名前の偉人さんもいた。歴史の教科書というより現代文の資料便覧に出てくる人たちばかり。 特に好きだったのは、「野口英世の娘」と「夫婦の新世界」「姉さま人形八景」だった。 「野口英世の娘」は、特にドキドキしたし、絶対に偽物だからどうにかして星さん!!!ってなった。今だったらDNA検査とかできるけど、この時代じゃ無理だし。悪魔の証明みたいになってる。しかし、お母さんが一枚上手だったのはすごかった。 「夫婦の新世界」は、大阪の人たちのわちゃわちゃが文章から伝わってきたし、若社長の青年とその奥様が本当にいいコンビだった。「サイダーのほうが良かったやろか」のセリフが可愛すぎたし、おとぼけなかんじで良かったし、最後の奥さんの呟きを「天才や!」と拾って、それを研究しだしそうなかんじ。彼がかの有名な人物だったとは… 「姉さま人形八景」は、少し切ないような悲しいお話だったなぁ。仕方ないけど、好きだった人が、自分ではない人を好きになる瞬間を見てしまったあのシーン…切ない。しかし、いろんな人の手を渡って、彼女の前に別の姿となって現れた姉さま人形…本当に良かった。 歴史上の人物の教科書とかで見た姿以外の様子や姿が垣間見れたかんじだった。本当に全部面白かった。 2023.3.20 読了
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偉人達をテーマにしたミステリーで、本当にありそうで面白かったです。 野口英世ってあんなギャンブラーとは知りませんでした。それでも歴史に名を残すなんて、やっぱり偉人って凄いですね。
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【収録作品】カリーの香る探偵譚/野口英世の娘/名作の生まれる夜/都の西北/別れの歌/夫婦たちの新世界/渋谷駅の共犯者/遠野はまだ朝もやの中/姉さま人形八景 文豪たちが事件に挑む大正浪漫ミステリ。とのことだが、どちらかというと、文豪たちをモデルとした、ゆるくつながる短編集。 探偵志願の平井太郎、野口英世と友人でパトロンの製薬会社社長・星一、芥川龍之介、島村抱月、与謝野晶子・鉄幹夫妻、忠犬ハチ公の飼い主・上野教授、宮沢賢治・南方熊楠・柳田国男、山下清・平塚らいてう、などを取りあげている。 これも好みの問題だが、実在の人物をモデルとしたフィクションは相当注意深く書かないといけないと思う。それっぽく書かれてはいるけれど、こんなもん? という作者の思惑が感じられて(偏見)、違和感が残った。
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大正を舞台に、さまざまな偉人たちが謎に挑むミステリ短編集。その時代の雰囲気と謎解きにゆっくり浸りたい一冊です。 お気に入りは「遠野はまだ朝もやの中」。遠野といえば河童。その不可思議な謎に挑むのは……そしてこの物語の幕切れもまた、いかにも遠野といった印象で大好きです。 「名作の生ま...
大正を舞台に、さまざまな偉人たちが謎に挑むミステリ短編集。その時代の雰囲気と謎解きにゆっくり浸りたい一冊です。 お気に入りは「遠野はまだ朝もやの中」。遠野といえば河童。その不可思議な謎に挑むのは……そしてこの物語の幕切れもまた、いかにも遠野といった印象で大好きです。 「名作の生まれる夜」はとても短いのだけれど、謎解きのキレが良い一作です。とってもシンプルなのだけれど、これは案外気づけませんでした。そして謎解き要素はあまりないけれど、ラストの「姉さま人形八景」は、しっとりとした趣深い一編です。
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歴史的偉業の裏に事件あり。短くも濃厚な大正時代に活躍したあの人やあの人が日常の謎や怪異譚を解き明かす短編が8つ。 どの話も好きだけど、「名作の生まれる夜」「遠野はまだ朝もやの中」が個人的なとても好き。思わずウフフとなっちゃったな。
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意外といっては失礼ながら意外に面白かった。大正時代に活躍した文豪やら博士やらを登場人物にした短編集。人選が絶妙で詳しく無くても分かるのが良い。「夫婦たちの新世界」がベストで種明かしが論理的でかつ自分が思っていた方向に進んで読んでいて楽しかった。基本歴史には疎いのだが「大正浪漫」と...
意外といっては失礼ながら意外に面白かった。大正時代に活躍した文豪やら博士やらを登場人物にした短編集。人選が絶妙で詳しく無くても分かるのが良い。「夫婦たちの新世界」がベストで種明かしが論理的でかつ自分が思っていた方向に進んで読んでいて楽しかった。基本歴史には疎いのだが「大正浪漫」とはこういうものを指すのだなと感心してしまった。青柳さんは別作品でもあるように史実をベースにミステリを掛け合わせるのが上手い様に思える。まあ本作品はミステリ要素少なめですが。
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