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名探偵の生まれる夜 大正謎百景 の商品レビュー

3.8

44件のお客様レビュー

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2024/12/31

大正を生きる文豪・著名人たち。 さまざまな謎を彼らが紐解く短編集。 * ハチ公や松下幸之助、宮沢賢治など、誰もが知っている著名人を、実際のできごとと結びつけて謎解きにするなんて。 ノンフィクションなのか?と思うくらい、お話としてとてもよくできている。 存じ上げない人が出てきたとき...

大正を生きる文豪・著名人たち。 さまざまな謎を彼らが紐解く短編集。 * ハチ公や松下幸之助、宮沢賢治など、誰もが知っている著名人を、実際のできごとと結びつけて謎解きにするなんて。 ノンフィクションなのか?と思うくらい、お話としてとてもよくできている。 存じ上げない人が出てきたときは、調べてその人生に思いを馳せた。 そういう意味で二度楽しめたように感じる。 宮沢賢治と南方熊楠のやりとりには、ほっこりした。 やっぱり遠野は不思議なお話がよく似合う。 そして、平塚らいてうがもう一度自分を奮い立たせるお話に私も気持ちを新たにした。 明治時代を懸命に生きた女性たちの息づかいを感じられた。 年末に読めてよかったと心から思った。

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2024/12/29

青柳先生の『むかしむかしあるところに死体が…』シリーズが好きだったので、これも手にとってみました。『むかしむかし…』は昔話をもとにミステリーになっていたけれど、これは昔話のかわりに偉人が出てくるミステリーでした。 組み合わせ的に、いかにもフィクションって感じだったけど娯楽小説とし...

青柳先生の『むかしむかしあるところに死体が…』シリーズが好きだったので、これも手にとってみました。『むかしむかし…』は昔話をもとにミステリーになっていたけれど、これは昔話のかわりに偉人が出てくるミステリーでした。 組み合わせ的に、いかにもフィクションって感じだったけど娯楽小説として楽しく読めました。 知ってる偉人が出てくると、もしかするとこんな感じのことがあったのかなぁ〜と妄想もできて楽しく読めました。

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2024/10/29

江戸川乱歩、野口英世、芥川龍之介、与謝野晶子、ハチ公、柳田國男、宮沢賢治、高村光太郎と智恵子、なんとも豪華な文豪たちの謎解きが含まれる大正時代の物語。子供の頃に野口英世の生家には何度か行ったことがあるので懐かしいけど、まさかこんなに浪費家だったとは知らなかった。伊藤野枝、平塚らい...

江戸川乱歩、野口英世、芥川龍之介、与謝野晶子、ハチ公、柳田國男、宮沢賢治、高村光太郎と智恵子、なんとも豪華な文豪たちの謎解きが含まれる大正時代の物語。子供の頃に野口英世の生家には何度か行ったことがあるので懐かしいけど、まさかこんなに浪費家だったとは知らなかった。伊藤野枝、平塚らいてう、松井須磨子などあの時代を強く逞しく美しく生きた彼女たちの壮絶な人生に胸を打たれた。謎を解くには話が短めでもったいなく感じたものの、功績しか知らない彼らがもしかしたらこんな人たちだったかも知れないと読んでいて楽しかった。

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2024/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旅のお供として電子図書館にて。8編の短編集。1話が短めで読みやすかった。夏目漱石とか野口英世とか宮沢賢治とか与謝野晶子とか松下幸之助とか、実在した偉人が登場して、ほんとにこんなことあったんじゃないかと思わされる。いい話が多かったけど、須磨子さんが自殺したのは切なかった。

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2024/09/11

装丁や章タイトルのデザインが良い! 史実かフィクションか分からないけど面白い。 思ったよりサクッと読める。 めちゃくちゃ面白かったけど、男女の話しはちょっとモヤモヤした。リベラルフェミニストはめちゃくちゃ好きな話しだと思う。

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2024/06/17

短いながら大正という時代の混沌と希望の光と進取の気風が満ち満ちた一冊だった。 今でこそ歴史上の人物と言われる各界のそうそうたる人物たちの偶然や必然の出会いの瞬間や、広いようで狭い世界の繋がり方の妙を覗き見た心持ちで興奮する。ひとつひとつ別の物語のようであって、実は巡り巡ってすべて...

短いながら大正という時代の混沌と希望の光と進取の気風が満ち満ちた一冊だった。 今でこそ歴史上の人物と言われる各界のそうそうたる人物たちの偶然や必然の出会いの瞬間や、広いようで狭い世界の繋がり方の妙を覗き見た心持ちで興奮する。ひとつひとつ別の物語のようであって、実は巡り巡ってすべてが繋がっているところも興味深い。

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2024/05/12

全8編からなる大正謎八景。 大正時代に活躍した著名人が次から次へと登場し、実話なのか作話なのかわからないような不思議な短編集。 なかでも8編目の「姉さま人形八景」は平塚らいてうから伊藤野枝まで登場してとてもおもしろい。 江戸川乱歩の「カリーの香る探偵譚」も秀逸。

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2024/05/06

大正時代を舞台に実在した作家や学者、また著名な場所を盛り込んだ、短編ミステリ。 どの作品にも、誰もが知っている著名人が登場し、その人物の特徴をうまく物語の中に生かしている。凝った構成の作品だ。

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2024/04/30

大正時代を生きた偉人、著名人たちのお話。出てくる人たち誰もかれもがお馴染みの方々で、史実も取り入れながら展開していくのでとてもワクワクして読んだ。私の少ない知識でもとっても楽しかった。どれも面白かったけれど「渋谷駅の共犯者」と「あね様人形八景」が特に好き。

Posted byブクログ

2024/05/04

史実とフィクションを織り交ぜた短編集 名前や実績しか知らない歴史上の人物の日常や性格ってこんなだったのかも!と想像しながら楽しく読める ハチ公とスリの大将仕立屋銀次が出てくるお話が好き

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