名探偵の生まれる夜 大正謎百景 の商品レビュー
図書館より。 楽しく読了。大正って詳しくないけど、見知った人物(笑)がいるのは楽しいね。 他の人物でも、作品書いてくれないかなぁ。
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「カリーの香る探偵譚」 推理小説から得た知識。 偶然だったとしても、安易な考えで答えに辿り着けてしまうのは一種の才能だったのではないだろうか。 「野口英世の娘」 一夜を共にした時の事。 有名になってしまうと、過去に少し顔を合わせただけでも友人だと名乗ったり変な輩が増えるだろうな...
「カリーの香る探偵譚」 推理小説から得た知識。 偶然だったとしても、安易な考えで答えに辿り着けてしまうのは一種の才能だったのではないだろうか。 「野口英世の娘」 一夜を共にした時の事。 有名になってしまうと、過去に少し顔を合わせただけでも友人だと名乗ったり変な輩が増えるだろうな。 「名作の生まれる夜」 何気ない会話の中にも。 他者に面白いと思わせる物語を書くには、普段からアンテナを張り巡らせネタを集めまわるのだろうな。 「都の西北、別れの歌」 作られた階段の意図は。 元家族と金銭だけだったとしても、いつまでも繋がり続けていることを知りながら居るのも辛いだろう。 「夫婦たちの新世界」 配線を切るタイミング。 部屋中に遺品が溢れているのであれば嫌になりそうだが、一つぐらい大切に手元に残してもいいだろう。 「渋谷駅の共犯者」 待てが出来る賢い子は。 個人的な感情を仕事に持ち出す時点でどうかと思うが、一番確実な方法で捕まえることができたのでは。 「遠野はまだ朝もやの中」 不思議な話を分析して。 創作の物語ならば辻褄が合わずとも仕方がないが、実際に起きた事となれば隠された事実があるよな。 「姉さま人形八景」 受け継がれし折り紙は。 これだけの人の想いを繋いでいったものが、最後には素敵な作品の一部になるだなんて不思議な縁だな。
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この本には理屈ではない面白さがある。謎解きもあれば怪異譚(ホラーではない)もあるし、また現代社会と通ずるようなラブストーリーもある(もちろん中心はミステリだが)。時代によって人々の営みは変化するものだが、人間の性質そのものは大きくは変わっていないのかもしれない。そんな風に思わされ...
この本には理屈ではない面白さがある。謎解きもあれば怪異譚(ホラーではない)もあるし、また現代社会と通ずるようなラブストーリーもある(もちろん中心はミステリだが)。時代によって人々の営みは変化するものだが、人間の性質そのものは大きくは変わっていないのかもしれない。そんな風に思わされた。
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面白かった。どこかで見たような作者名だなと思ったら、読んでみたいと思っていた本の作者さん。試しにと読んでみたら雰囲気がとても好みで、現実とフィクションの絶妙な混ざり方が違和感なく読めて良かった。連作と言えるほどではないけどこういう別の作品の登場人物が他の作品にも出てくる短編集好き...
面白かった。どこかで見たような作者名だなと思ったら、読んでみたいと思っていた本の作者さん。試しにと読んでみたら雰囲気がとても好みで、現実とフィクションの絶妙な混ざり方が違和感なく読めて良かった。連作と言えるほどではないけどこういう別の作品の登場人物が他の作品にも出てくる短編集好き。
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まず、野口英世の娘を読んで、渡辺淳一さんの「遠き落日」を思い出した。そこに出てくる野口英世は偉人とは思えないほど常識外れの人物として描かれており、金に無頓着で人に無心はするは借金は踏み倒すは、それでも援助をする人がいた。この本で書かれている野口英世そのままであった。次に八編の短編...
まず、野口英世の娘を読んで、渡辺淳一さんの「遠き落日」を思い出した。そこに出てくる野口英世は偉人とは思えないほど常識外れの人物として描かれており、金に無頓着で人に無心はするは借金は踏み倒すは、それでも援助をする人がいた。この本で書かれている野口英世そのままであった。次に八編の短編が若干の繋がりがあったことと出てくる人達が大正時代を生きた有名人だという驚き。全体にノンフィクションではと思わせるような内容だった。あと宮沢賢治と柳田邦男と南方熊楠の遠野での出会いはロマンを感じた。とにかく面白かった。
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面白かったー。 名前だけは知っていても詳細を知らない方々がたくさん。 江戸川乱歩が実際に探偵事務所に勤めた時期があるとか、中村屋の話とかで、一気に夢中。 乱歩さんのその後の話の連作かなと思ったらそうではなく、でも、名だたる方々が出てくる、出てくる。野口英世の話はびっくり。偉人とし...
面白かったー。 名前だけは知っていても詳細を知らない方々がたくさん。 江戸川乱歩が実際に探偵事務所に勤めた時期があるとか、中村屋の話とかで、一気に夢中。 乱歩さんのその後の話の連作かなと思ったらそうではなく、でも、名だたる方々が出てくる、出てくる。野口英世の話はびっくり。偉人としての名前を知ってるだけだったから。 観覧車の青年、誰だ誰だと思ってたら、そうかぁ、とか。 後半、平塚らいちょうさんの青踏絡みになってから、時系列が動いたり、紅吉は誰、とかちょっと混乱したところはあったけど、どこに進むのか、気になって一息に読了。 こういうの大好き。大満足。
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近現代の著名人にまつわる8つの短編ストーリー。 名探偵はたしかに生まれた。どの話も結末であぁ、そういうオチか、と思える内容。面白かった。 130冊目読了。
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たった15年間しかなかった大正時代に、こんなに素敵なことが連なってたら、歴史として学んだことがドラマになって学び直せたかのような。 史実通りではないんだろうけど、浪漫だ。 すごい豪華な小説だ。
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登場人物が豪華。 びっくり箱のように、でもごく自然に豪華著名人が顔を合わせる様は、それだけで読んでいて楽しかったです。文章の至るところに伏線があり、それがしっかり回収されているのも読んでいて楽しかったです。
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短編集。毎回実在の人物が登場する。どこまでが史実に基づくのかはわからないけれど、名前だけ聞いたことのあった歴史上の、でも歴史小説にはあまり出てこない人物の、人間らしい一面を見た気になれて、ちょっと楽しかったです。
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