罪の境界 の商品レビュー
この本もやはり、読ませます。謎解きのようなストーリーであっても、色々なメインの登場人物の心情が、ヒシヒシと伝わってきます。まだ、読んでいる途中ですが、読み終わると、胸いっぱいで、ぼーっとして、感想を書けなくなるので、先に書きます。薬丸岳さんの本は、読み終わると、ボーッとして感情が...
この本もやはり、読ませます。謎解きのようなストーリーであっても、色々なメインの登場人物の心情が、ヒシヒシと伝わってきます。まだ、読んでいる途中ですが、読み終わると、胸いっぱいで、ぼーっとして、感想を書けなくなるので、先に書きます。薬丸岳さんの本は、読み終わると、ボーッとして感情が溢れてくるような感じです。重いテーマなのですが、人間の温かみがあります。ちょっと休憩しようと思うけど、ついつい、彼の、次の作品を読んでしまいます。 犯罪に関わってしまう人の、幼い頃に受けた虐待と心の闇。「お母さんを殺したい」と思ってしまうような気持ちって、いったい。加害者の気持ちも、被害者の気持ちも、苦しくて辛かった。
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明香里パートは被害者やその周囲の人たちの長く続く傷や苦悩について考えさせられ、興味深く読みました。 省吾パートは結局何がしたいのか分からず読むのが辛かったです。無差別事件に生い立ち関係ありますか、って感じ。 ネグレクトの母親を求め続ける子供の心理…いつも切なくなります。母親の素行...
明香里パートは被害者やその周囲の人たちの長く続く傷や苦悩について考えさせられ、興味深く読みました。 省吾パートは結局何がしたいのか分からず読むのが辛かったです。無差別事件に生い立ち関係ありますか、って感じ。 ネグレクトの母親を求め続ける子供の心理…いつも切なくなります。母親の素行はもちろんですが、父親の無責任さについてもっと議論する世の中になってほしいです。
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薬丸岳さんの小説は罪を通して人としてどうあるべきかを考えさせられる。被害者の心情が深く描かれていて読んでいると被害者と同化するような気持ちになってしまい辛くなる。でも、この先被害者は乗り越えられると信じて先へ読み進めたくなる。面白い小説だった
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思っていたような交差も想像を超えるような展開もなく、ハッピーエンドで終わっていった。 あまり共感も納得もできず、読み進めやすかったが好みではなかった。
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4.0/5.0 一つの事件を被害者や加害者の一方的にではなく、両方の立場から多角的に交互に描かれ、読みながら何度も気持ちを揺さぶられた。 殺人は問答無用で悪だが、その裏に隠れている過去や心の内を見つめると、その行為に対してそれを断定的に決めつけていいのか、と考えさせられる。 ...
4.0/5.0 一つの事件を被害者や加害者の一方的にではなく、両方の立場から多角的に交互に描かれ、読みながら何度も気持ちを揺さぶられた。 殺人は問答無用で悪だが、その裏に隠れている過去や心の内を見つめると、その行為に対してそれを断定的に決めつけていいのか、と考えさせられる。 この小説を読んでいるうちに以前読んだ虐待を受ける子供達を描いたノンフィクション本『誕生日を知らない女の子』を思い出した。そして虐待は何世代にも渡って連鎖されるケースが多いことを知った。 その連鎖を断ち切るために周りの人々、この世の中が出来ることは何なのか、しっかりと考えていきたい。
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薬丸さんは大好きな作家の一人。恵まれない家庭環境で育った人間の犯す犯罪にまつわる話が多い。本作もそんな背景がある。 犯罪を犯した小野寺はクソだが被害者のひとりである明香里や省吾は魅力的なキャラクター。 小野寺母への復讐と語っていたがそれ以上に愛情があった。母は子供にとってかけがえ...
薬丸さんは大好きな作家の一人。恵まれない家庭環境で育った人間の犯す犯罪にまつわる話が多い。本作もそんな背景がある。 犯罪を犯した小野寺はクソだが被害者のひとりである明香里や省吾は魅力的なキャラクター。 小野寺母への復讐と語っていたがそれ以上に愛情があった。母は子供にとってかけがえがない
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最期の言葉を届ける旅。 こんな目にあったら荒れてしまうのも仕方はないとはいえ、腫れ物に触るような暮らしを続けていたら前に進む気力も湧かないだろう。 面会で伝えられた言葉がなければ、ヘラヘラと後悔もすることなく刑務所生活を送っていただろうな。
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久しぶりの薬丸岳さん 犯罪や事件というものに巻き込まれたことは幸せなことにないけれど、いつ自分事になってもおかしくはない 世の中にどれだけ絶望しても、犯罪に手を染めてはならない 加害者にならない 被害者にもならない そうやって生きていきたいと願います
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罪の境界、本のタイトルだがこの本の本質をついている。犯罪を犯して向こう側に行った小野寺、過去の罪を悔い改めた晃弘。小野寺にとっての一番の刑は母から愛されていたという事実を知らされ永遠に会えないことだった。薬丸岳の本は感想に困る。小説として面白いが単に面白いと感想にできないこと。唯...
罪の境界、本のタイトルだがこの本の本質をついている。犯罪を犯して向こう側に行った小野寺、過去の罪を悔い改めた晃弘。小野寺にとっての一番の刑は母から愛されていたという事実を知らされ永遠に会えないことだった。薬丸岳の本は感想に困る。小説として面白いが単に面白いと感想にできないこと。唯一救われたのが明里が顔の傷を治したいと語った所。幸せな人生を歩んでほしい。
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薬丸岳さん著「罪の境界」 著者の作品は毎作品、テーマや背景毎にとても考えさせられるので最近好んで立て続けに読んでいる。 今作品は渋谷スクランブル交差点でおきた無差別通り魔事件の被害者、加害者、ライターの三視点から描かれている。 昨今、実際にこのような無差別殺人事件が度々おきるが...
薬丸岳さん著「罪の境界」 著者の作品は毎作品、テーマや背景毎にとても考えさせられるので最近好んで立て続けに読んでいる。 今作品は渋谷スクランブル交差点でおきた無差別通り魔事件の被害者、加害者、ライターの三視点から描かれている。 昨今、実際にこのような無差別殺人事件が度々おきるが、その背景にはこの作品の様に被害者や加害者にもその親族や関係者が存在していると思うと事件自体ももとよりその連関性にも恐ろしさを感じる。 自分もいつそういう魔の手の被害にあうかわからないし、また知人や近しい人が被害者となれば自分自身も被害者との関係性上他人ではいられない。そう想像してみればかなり身近に感じられる話であり、幾らでもありえる話だ。 この「罪の境界」というタイトル。今作品では「殺人」という行為に引かれたラインに対しての言葉だった。殺人という一線に対してそれを境界線と見たてていた。 ただこの作品を読んでいて自分にはそれだけではない気がした。人としての境界と個人としての境界が描かれている様に感じていた。 作中至る所にラインが散りばめられていてその都度、それらは全て個人としての境界線ではないのか?と思わされていた。 感情と行動と思考のバランスが崩れた時がそれこそ個人としての「境界」なのではないだろうか? その二軸の境界が深く描かれている作品に思えて、より考えさせられていた。 今回の作品は特に身近に感じながら読み進められた。 いつか本当に身の上にこのような事件が起きないことを願いながら、またもし不幸にもそういう風になってしまったらという思いを巡らせながらも。 今作品も深い潜考を得られる作品だった。
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