真珠湾の冬 の商品レビュー
冒頭から最後の終わりまでノンストップの面白さ! ミステリーありラブロマンスありハードボイルドでもある歴史ロマンの大作!! 5つの12月の物語。 最後の余韻まで素晴らしかった!
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第十五回翻訳ミステリー大賞候補作品のなか、まだ読んでいなかった3冊(他2作は『破瓜』と『破果』)のうちの1冊。 出だしを読んでみて、自分の求めるミステリーの型にはまっていたのがこれだった。人が殺されて、警察官が現場検証に呼ばれるという。 しかし、話が進むとスパイ小説のような様相...
第十五回翻訳ミステリー大賞候補作品のなか、まだ読んでいなかった3冊(他2作は『破瓜』と『破果』)のうちの1冊。 出だしを読んでみて、自分の求めるミステリーの型にはまっていたのがこれだった。人が殺されて、警察官が現場検証に呼ばれるという。 しかし、話が進むとスパイ小説のような様相に(ミステリー大賞予想会では「冒険小説」と言われていた)。間もなく主人公ジョー・マグレディは捜査のために開戦間近で緊張感の高まる香港へ。 また、マグレディはいい女にモッテモテである。それも冒険小説の特徴。また、そこをロマンス小説とも解釈されていた。 予想会がなければ自分が読むことのなかった作品。ラストを含め、「こ、これは?」という部分はあったものの、面白かった。出会えて良かった。
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面白かった、後半一気に読んだ。上司のビーマーが一枚噛んでいたとは。ジョン・スミスの本名はついにわからずじまいだったが執念深く目的を忘れずに追い詰めて目的を達成したマグレディはかなりの勇者だ。
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1941年の真珠湾攻撃より前の日に起こった連続殺人事件から1945年の終戦を経て、ホノルル警察の刑事であるマクレディが謎の人物であるジョン・スミス正体を暴く過程が一人の男が恋人や職業などの大切なものを失いつつも真相にたどり着く過程が重厚なハードボイルドを呈してて引き込まれた。ま...
1941年の真珠湾攻撃より前の日に起こった連続殺人事件から1945年の終戦を経て、ホノルル警察の刑事であるマクレディが謎の人物であるジョン・スミス正体を暴く過程が一人の男が恋人や職業などの大切なものを失いつつも真相にたどり着く過程が重厚なハードボイルドを呈してて引き込まれた。また、ラストで日本で出会ったサチと再会できたのも良い余韻だった。
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色々と忙しく、なかなか感想を書く時間がない。読んだ先から忘れていくことが得意な私なので、あまり間があくと書くことが億劫になってしまう。 ケストレルの著書は初めて読んだ。そういう人が少なくないと思うが、本書を手にしたのはタイトルが目についたからである。ただし、この邦題はミスリード...
色々と忙しく、なかなか感想を書く時間がない。読んだ先から忘れていくことが得意な私なので、あまり間があくと書くことが億劫になってしまう。 ケストレルの著書は初めて読んだ。そういう人が少なくないと思うが、本書を手にしたのはタイトルが目についたからである。ただし、この邦題はミスリードで、ほとんど内容とマッチしていない。原題は「Five Decembers」なのだから当然である。おそらく、歴史好きの読者も取り込もうと、編集部が狙ったのではないだろうか。 物語はある殺人事件に端を発し、原題の通り、5回の12月を経る。ハワイ、香港、東京と、時間のみならず、地理的にも壮大なスケールで展開する圧巻の物語である。主人公は元軍人の刑事マグレディ。タフで優しく、女性にモテる。フィリップ・マーロウの系統に属するキャラだ。私自身はあまりこの主人公に感情移入することができなかったが、とても面白く読んだ。他の多くの方が指摘されているようにラストが美しい。 タイトルに真珠湾と入れたことで、逆に色がついてしまったようにも感じる。そこは惑わされずに、原題で興味を覚えた方は手に取ってみては? 抜群の没入感が味わえると思う。
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水面下では真珠湾攻撃が忍び寄る1941年11月のホノルル。 軍上がりの刑事、ジョー・マグレディは上司から署長の知人宅離れで発見された惨殺死体の調査を命ぜられる。 死体の身元を調べていくうちに、ぞんざいには扱えない縁故を持った被害者であることがわかると共に、犯人と思われる輩の足取りも思わぬ方向に表れて、俄然多方面の筋からの事件への注目度が増していく。 猟奇殺人をめぐる骨太警察もののような出だしから、香港に飛び、運と巡り合いの力で戦時下を身ひとつで生き延びるアジアンテイスト色濃い戦争小説めいたものとなり、大戦が開けると喪失の果てに失うものはない冷めた心を携え、寄りつく女達にも芯の通ったスタンスを崩さない主人公然がもはやハードボイルドとなる目まぐるしいまでのジャンル融合小説だった。 結末は1945年12月(原題〈Five Decembers〉でもある五回目を迎える12月)。 いくつもの出来事、関係を犠牲、置き去りにして今日に至る中で、結局のところ因縁のあの事件の犯人探しに帰結していく展開と、「もしもあのとき…」の歴史の分岐点の夢想を主軸に、戦争がもたらす混沌、悲運、空虚さが刺さる壮大なミステリ。 この書きぶり、この目線の作品にエドガー賞が与えられるとは米国ミステリ文壇も捨てたもんじゃないですね。
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みなさんの高評価に感化され、 読んで見ました。 事前情報は最小限に留めた為、タイトルと 表紙からもっと太平洋戦争開戦に起因する 事件かと勝手に想像してしまいました。 個人的には戦中の香港〜東京の場面は どハマりしましたが、ホノルル〜結末は ちょっと微妙かなぁという感想です。 ...
みなさんの高評価に感化され、 読んで見ました。 事前情報は最小限に留めた為、タイトルと 表紙からもっと太平洋戦争開戦に起因する 事件かと勝手に想像してしまいました。 個人的には戦中の香港〜東京の場面は どハマりしましたが、ホノルル〜結末は ちょっと微妙かなぁという感想です。
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真珠湾とミステリー、どう繋がるのか。 1940年代、ホノルル警察の刑事マグレディが 戦争に巻き込まれながら、国を越え、時を越え殺人事件の真実に迫っていく。 章が進むにつれ、来るぞ来るぞの開戦日、 まさかの事態に。これどうなるの?と絶対絶命の詰み状態。ハラハラドキドキがたまらなく面...
真珠湾とミステリー、どう繋がるのか。 1940年代、ホノルル警察の刑事マグレディが 戦争に巻き込まれながら、国を越え、時を越え殺人事件の真実に迫っていく。 章が進むにつれ、来るぞ来るぞの開戦日、 まさかの事態に。これどうなるの?と絶対絶命の詰み状態。ハラハラドキドキがたまらなく面白かった。 アメリカ側から見た第二次世界大戦は、こうなのかと垣間見る事ができた。 ハワイ、香港、日本など当時の描写が味わい深い。特に日本の描かれ方については、著者の思い入れを感じる。美しく描いていただきありがとうと、同じ日本人女性として勝手に思っている。(似ても似つかぬタイプだが…) ミステリーと歴史のコラボ。人間ドラマも相まって、読みごたえありの一冊となった。
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『ヒデミス!2023 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン』に選ばれていたので読んでみました。 1941年11月。ホノルルで残虐な殺され方をした男女の死体が見つかった。一人は海軍提督の甥。もう一人は東洋人の若い女。犯人の足跡を辿り、ウェーク島へ。ウェーク島でさらに犯人...
『ヒデミス!2023 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン』に選ばれていたので読んでみました。 1941年11月。ホノルルで残虐な殺され方をした男女の死体が見つかった。一人は海軍提督の甥。もう一人は東洋人の若い女。犯人の足跡を辿り、ウェーク島へ。ウェーク島でさらに犯人の人物像に近づき香港へ。香港で犯人の居所を突き止めたところ太平洋戦争が勃発し… ホノルル→ウェーク島→香港→東京、と場所を変え、殺人事件と戦争を絡めることで、ダイナミックで意外な展開になります。犯人と対面するシーンでは、思わず「今ここで!?」と言いたくなるほど。 だれが味方かだれが敵か予想がつきにくく、やけに真面目なロマンチックもあり、最後までドキドキして面白かったです。 すごく面白かったのですが、ドラマティックな演出のために空襲を利用して欲しくないという思いと、なんでこの家には使用人がいないの?という疑問が重なり、星は少なめです。 ちなみに原作の表紙は星1つです。がっかり過ぎ。
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