上流階級(其の四) の商品レビュー
其の三を読んだ時も、其の一や其の二と比べてちょっと雰囲気変わったかなと思ったけど、其の四は百貨店の“モノ”を売る仕事に回帰しつつ、アラフォーの静緒の等身大の悩みも詰まってて、ますますおもしろかった。 桝家との関係も、更に変化…というより、其の一の頃からは考えられないほど、愛...
其の三を読んだ時も、其の一や其の二と比べてちょっと雰囲気変わったかなと思ったけど、其の四は百貨店の“モノ”を売る仕事に回帰しつつ、アラフォーの静緒の等身大の悩みも詰まってて、ますますおもしろかった。 桝家との関係も、更に変化…というより、其の一の頃からは考えられないほど、愛らしいキャラに激変。そして、有能すぎる。もう、結婚しちゃえば?!と思うくらい静緒も桝家も、素のままでいられてるのが、至極うらやましい。 …桝家は、静緒を男としてみているのか?いや、男だ女だってカテゴリ分けするのが無粋なのか。ジェンダーについての自分の知識や考え方がいかに希薄かを痛感。 自分の身を守るためのジュエリーを買う富裕層が多いとは驚き。私自信ににそういう考え方がないからか、成功した人たちが、そういうスピリチュアルなものに傾倒するとは意外に思えた。 シャネルを買うのは単にブランド品を身につけるということてはなく、シャネルというブランドのルーツを大事にしているからというところに感銘を受けた。 高価な宝石もハイブランドも、庶民の自分には、簡単には手に入れることはできない。 だから興味を持つことすらも避けてきたようなところがあるけれど、世界中で愛され、時代を超えて継続しているその所以を、ブランドの歴史を知れば認識も変わり、商品に対する感情や、購入する理由も行動も、敬意を持って変わるようになるのだと感じた。 其の二で“恩”を売っている、と言っていた静緒の、ひとつの答えのようなものが感じられた一冊だった。 続編を匂わせる終わり方。新作が楽しみ!!
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全巻読みましたが、今までで一番続きが待ち遠しくなりました。ポジティブな気持ちを持ち続けることは大切だなと思う一方、静緒よりずっと歳上の私にとって、どういう判断をしていくのがポジティブさなのかな、との課題も生まれました。
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順調に仕事の成果を上げていた静緒。会社が合併し、中間管理職となってから、社内政治に巻き込まれ、身体を壊してしまう。 恋愛感情抜きに、心底心配して助けてくれる桝家の存在は大きい。 静緒に保証人になることを頼まれた時の桝家の、嬉しそうな様子、読んでいるこちらも嬉しくなった。 転んでも...
順調に仕事の成果を上げていた静緒。会社が合併し、中間管理職となってから、社内政治に巻き込まれ、身体を壊してしまう。 恋愛感情抜きに、心底心配して助けてくれる桝家の存在は大きい。 静緒に保証人になることを頼まれた時の桝家の、嬉しそうな様子、読んでいるこちらも嬉しくなった。 転んでもただでは起きない静緒は、本当にカッコいい! でもラスト、それがそういう方に転がるなんて…会社、怖い…。 さて、今後、どうなることやら、楽しみに待ちます。
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若かった頃はもっと思い切ったことができた、決断できた、という気持ちも、身体の不調が出てくるところも、まるで自分のことのように感じて他人事と思えなかった。職種は違えど、あれもこれも自分のことかと思う程に悩みが被ってつい肩入れしたくなるし、一つ解決すると自分のことでもないのにホッとす...
若かった頃はもっと思い切ったことができた、決断できた、という気持ちも、身体の不調が出てくるところも、まるで自分のことのように感じて他人事と思えなかった。職種は違えど、あれもこれも自分のことかと思う程に悩みが被ってつい肩入れしたくなるし、一つ解決すると自分のことでもないのにホッとする。自分の悩みもこんなふうに解決できればいいのになぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
静緒のバイタリティ溢れた仕事っぷりは相変わらずで、部下の指導や上からの仕事の振られ方も今迄以上で、身体壊さないかヒヤヒヤしてました。 桝谷と同居がとても居心地良さそうで、恋愛抜きの結婚もアリじゃないかって思ってしまいました。 アラフォーの仕事や体の不調など、かなりリアルで、身につまされた思いでした。 仕事にプライベートに、全力な静緒が次は店長⁉︎ 次巻も楽しみです。
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大好きなシリーズ第4弾。しばらく積読になっていましたが、読み始めたら一気に読み進んでしまいました。 40代になった静緒の、今後の仕事やプライベートに悩むあれこれがリアルで、お仕事小説として最高です。 外商という特殊なお仕事ですが、そのため様々な人と出会い、様々な生き方に触れるこ...
大好きなシリーズ第4弾。しばらく積読になっていましたが、読み始めたら一気に読み進んでしまいました。 40代になった静緒の、今後の仕事やプライベートに悩むあれこれがリアルで、お仕事小説として最高です。 外商という特殊なお仕事ですが、そのため様々な人と出会い、様々な生き方に触れることができる。なかなか考えられた舞台設定だなぁと思います。 ラストシーンがびっくりでしたので、続巻の発行が今から待ち遠しいです。
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シリーズ第4弾。 静緒も不惑の年となり、上司と部下との関係も中間管理職の辛さに加え、体調にも変化が。 今までの外商絡み以外の展開が多いためか、説明的な文章が多く、話のテンポが進み辛い。 外商という一般人からは知りえない世界の話だから新鮮であったが、コロナ禍で値上げだ節約だと騒...
シリーズ第4弾。 静緒も不惑の年となり、上司と部下との関係も中間管理職の辛さに加え、体調にも変化が。 今までの外商絡み以外の展開が多いためか、説明的な文章が多く、話のテンポが進み辛い。 外商という一般人からは知りえない世界の話だから新鮮であったが、コロナ禍で値上げだ節約だと騒いでいる状況から見ると、買いたい・必要なものがあるから買うわけではない外商というシステムについていけなくなりつつある。
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2023.01.18 #002 百貨店の外商部員が主役の小説4作目。 毎回面白いが、実際の外商とはほど遠い。 やはり物語として楽しむものである。
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大好きなシリーズ。今回も知恵と人脈と経験をいかして難題を乗り越えて行く静織。読んでて気持ちいい。庶民には想像もつかない富裕層の世界だけど、本の中だけでも触れられて楽しい気持ちになる。
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シリーズ4冊目。今回も紆余曲折を経ながらなかなか痛快な展開になっている。これ実写化してみてほしいな。
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