ある行旅死亡人の物語 の商品レビュー
とにかく凄い本だった。 最初はミステリーのように謎を追っていくのがメインだった。 だんだん、この行旅死亡人はどんな思いで生きて来たのか、何に巻き込まれ、何を思い生きていたのか。 どんな秘密を抱え込んで暮らしていたのか… 想像すると胸が締め付けられるような思いだった。 こ...
とにかく凄い本だった。 最初はミステリーのように謎を追っていくのがメインだった。 だんだん、この行旅死亡人はどんな思いで生きて来たのか、何に巻き込まれ、何を思い生きていたのか。 どんな秘密を抱え込んで暮らしていたのか… 想像すると胸が締め付けられるような思いだった。 この人が実際に生きていたと言う軌跡を辿るお話
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大金を残して孤独死した女性の人生を追うノンフィクション。共同通信社記者2名が、地道で丁寧な取材により、彼女の人となりを明かしてゆく。読みながら、記者たちが彼女の尊厳を回復していく過程を一緒に歩んでいるようにも思えた。ミステリー好きにも読んでほしい。
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. 新聞雑誌やネットニュースなどで日々、報道される事件や事故。 発生した時にセンセーショナルな報道がされても、その後の経緯はわからない。 そのような場合が多いように、感じています。 ひとつの事件をじっくり取材し、ノンフィクション作品としてまとめる。 数は少ないながらも、そのよ...
. 新聞雑誌やネットニュースなどで日々、報道される事件や事故。 発生した時にセンセーショナルな報道がされても、その後の経緯はわからない。 そのような場合が多いように、感じています。 ひとつの事件をじっくり取材し、ノンフィクション作品としてまとめる。 数は少ないながらも、そのような書籍を読んで、「このような事が起こっていたのか」と驚くことがありました。 『殺人犯はそこにいる』 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B01M3XWO1W 今回の作品は、書評を読んで気になり、Audible で聴くことにしました。 著者は共同通信社の記者。 記事にする“ネタ”を探していた著者は、定期的に行旅死亡人の情報を見ていたとのこと。 行旅死亡人とは、亡くなったが身元がわからず、遺体の引き取り手がいない人のこと。 その中に3400万円という現金を所持していた人がいたことを知り、著者は調査を始めます。 名前も生年月日もわかる、高齢の女性。 しかし、住民票も戸籍もないため身元を確定できず、親族がいるかもわからない。 相続財産管理人を務める弁護士によると、本件については警察も、また弁護士が雇った探偵も調査したとのこと。 プロが調べた後に記者が調べて、何がわかるのか? そう思いつつ、この件の特殊性が気になり、同僚と二人で調べ始めて・・・という始まり。 謎を残して亡くなった女性を調べる記者たちの奮闘とその調査結果が、時系列で記述されていきます。 聴き始めてまず気づかせてもらったのが、身元を明かさずに暮らすということが、いかに難しいことなのかということ。 住居を借りる(賃貸契約を結ぶ)、医療機関を受診する(健康保険を使う)、年金を受給するなど、生活の基本となる部分で戸籍や住民票が必要なことを、あらためて認識しました。 これらのことを調べても“素性がわからない”女性について著者は、「あえて、身分を明かさずに密やかに生きていたのではないか」という見解を、読者に提示しています。 どのような経緯を経て、そのような人生を選ぶに至ったのか? 密やかに生きる人の日常とは、どのようなものだったのか? そのようなことを考えながら聴き進めましたが、最後まで聴き終えた時には正直、もやもやしたものが残りました。 しかし同時に、以下のようなこと教えてもらえたのだと、気づきました。 ・有名人や大きな業績を残した人でなくても、特異な人生を歩んだ人というのはいる。 ・記録が少ない人でもある程度、過去を追うことはできる。 ・自らの存在を秘めておきたい人というのはいるし、ひょっとしたら隣に住んでいるのかもしれない。 本書はネット記事として発表された後、反響が大きかったため、書籍として出版されることになったようです。 それだけインパクトがあり、かつ、人に考えさせる要素を持っている、ということなのでしょうね。 事件や事故を扱ったノンフィクションを読むと、著者や関係者が多大な労力をかけて調査し、一冊の本にまとめていることがわかります。 その熱量に接することも自分には必要なように感じるので、今後も良著を探して、読んでいきたいと思います。 .
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いやーーー面白かった。 事実は小説より奇なり。 たまたま図書館で見かけて面白そうと手に取った出会いに感謝したい。 面白いと言ったら語弊があるけど、凄く惹き込まれる話(実話)だし、同世代の男女バディの記者による調査もへ〜こんなふうにやるんだと知れて面白い。 100%謎は解明しな...
いやーーー面白かった。 事実は小説より奇なり。 たまたま図書館で見かけて面白そうと手に取った出会いに感謝したい。 面白いと言ったら語弊があるけど、凄く惹き込まれる話(実話)だし、同世代の男女バディの記者による調査もへ〜こんなふうにやるんだと知れて面白い。 100%謎は解明しなかったし、北朝鮮絡み?と考えるとゾッとするけど、知り合いに出会っていく過程は痺れた。 アンナチュラルみを感じた。
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- 身元不明として亡くなった行旅死亡人の半生を記者が解き明かそうとする話。人は死に方ではないんだなーと実感。無縁仏的に誰にも気づかれずに孤独死をした人でも、そのかつての人生を紐解いていけば誰かの記憶には残っているという。人は生きている痕跡は絶対この世界に残っているんだという記者の...
- 身元不明として亡くなった行旅死亡人の半生を記者が解き明かそうとする話。人は死に方ではないんだなーと実感。無縁仏的に誰にも気づかれずに孤独死をした人でも、そのかつての人生を紐解いていけば誰かの記憶には残っているという。人は生きている痕跡は絶対この世界に残っているんだという記者の執念を感じながら、そういう意味で人間は社会的に込み毒ではないのかもしれないと思った次第。 - 単純に本の構成としても面白くて、グリコ森永事件・右手の指の欠損・北朝鮮という何かやばい遺体なのではないかという風呂敷の拡げ方をして興味を持たせ、その実はそこまでドラマティックな死体ではないけれど、気づいたときにはその物語の先が気になっているという…。 - いずれにしても共同通信の記者の旅費交通費が自腹なのはブラックだなと思った。
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三千万もの大金を残し安アパートで孤独死した身元不明の老女の生前の生涯を記者が追うドキュメンタリー。 事実は小説より奇なり! 女性の旧姓が珍しいものだったり、その旧姓での家系図を作成している親戚がいたり、訪ねた先の人物が当人も知らない老女の身内だったり、次々に明かされていく謎は何...
三千万もの大金を残し安アパートで孤独死した身元不明の老女の生前の生涯を記者が追うドキュメンタリー。 事実は小説より奇なり! 女性の旧姓が珍しいものだったり、その旧姓での家系図を作成している親戚がいたり、訪ねた先の人物が当人も知らない老女の身内だったり、次々に明かされていく謎は何かに導かれているよう。 それでいて、恐らく老女本人しか知らない彼女の人生の大部分を占める秘密はついぞ明かされぬまま…でも最後に家族の元へ帰れて良かった。 人知れず亡くなった方にも何十年もの積み重ねてきた人生があり、人間って不思議だなあと思う。いや不思議なのは人間にそう言った積み重ねが可能なこの世界なのかな。 人と人との関わり合いがないと、人には何も残らない… 老女の人生をずっと追い、いろんな人に彼女の昔の話を聞き、彼女自身が残したり旧友が持っていた写真も見ている記者。 だが本書のクライマックス辺りで、彼女が若い頃に勤めていた会社での昇給名簿を発見し彼女の名前が記されているのを見て初めて実在を実感した、というくだりにハッとした。 人づてに話を聞いたり、本当に本人かわからない写真(この本ではもちろん写真は本人のものであるけど)よりも、文字で残された名前の記録のほうがより本人がこの世界にいた証拠と感じられるのが興味深かった。 だから人は文字や記録をせっせと残すのかもしれない。
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旅行死亡人って言う言葉と制度をこの本で初めて知れた。何故大金を抱えたまま一人孤独死をしたのかの謎は残ったままで闇深い事情を抱えていそう。身元がわからない状況の中で記者達の執念で手がかりを掴み繋がっていき身元を判明できたのは凄い事だ。どんなに身寄りの少ない人でも故人を覚えていてくれ...
旅行死亡人って言う言葉と制度をこの本で初めて知れた。何故大金を抱えたまま一人孤独死をしたのかの謎は残ったままで闇深い事情を抱えていそう。身元がわからない状況の中で記者達の執念で手がかりを掴み繋がっていき身元を判明できたのは凄い事だ。どんなに身寄りの少ない人でも故人を覚えていてくれてる人や記録など何かしら残っているものなんだなと感慨深くなった。人の人生を追っていくのは面白い。晩年は一人で過ごしていたようだが幸せな時代があったと願わずにはいられない。一人で生きていたと言え不幸せとは限らないが。
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ミステリみたいな話に思ってしまうけど、これが現実に起こった話で、しかも行旅死亡人は年間数百人はいて決して珍しくないという事実が胸にきた。 あと、記者ってこんなに地道な調査をして記事を書いているんだという少し裏側が見られて面白かった。亡くなった方が、安らかにいれるといいなあ。 同時...
ミステリみたいな話に思ってしまうけど、これが現実に起こった話で、しかも行旅死亡人は年間数百人はいて決して珍しくないという事実が胸にきた。 あと、記者ってこんなに地道な調査をして記事を書いているんだという少し裏側が見られて面白かった。亡くなった方が、安らかにいれるといいなあ。 同時に、自分が死んだ後ってどのように処理されるんだろうと気になったりもした笑
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記者ってこうやって一つ一つ辿っていくんだというお仕事ドラマでもあり、人は一つの痕跡も残さずに存在することなど出来ないということを感じる話だった。 結果的に全ての謎はわからないというのも非常にリアルで、たぶん隠したいことがあって隠したのだろうからご本人からするとやり遂げたのかしら…...
記者ってこうやって一つ一つ辿っていくんだというお仕事ドラマでもあり、人は一つの痕跡も残さずに存在することなど出来ないということを感じる話だった。 結果的に全ての謎はわからないというのも非常にリアルで、たぶん隠したいことがあって隠したのだろうからご本人からするとやり遂げたのかしら…本当のことはもうわかりようがない。
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2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死した。 現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑鑑・・・。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどり着いた地で記者たちが見つけた「千...
2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死した。 現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑鑑・・・。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどり着いた地で記者たちが見つけた「千津子さん」の真実とは?「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。 面白かった。でもてっきり全ての謎が解けたのかと思いきや、結局身元は分かっても、半生は謎に包まれたままでもやもやは残ったな。もちろんこれだけ調べるのがどれだけ大変かというのは重々承知だけれど。そもそも行旅死亡人という存在すら知らなかったので、こういうことを行政や弁護士が調べて身元を探すというシステムそのものが広まっていくことが大事だなと思う。
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