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ギフテッド の商品レビュー

3.8

32件のお客様レビュー

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2023/07/06

ギフテットか〜、うちの子も自閉症スペクトラムと診断されたり、グレーゾーンと言われたりする子で、いろいろ苦労しながら子育てしてきたけれど、年々区分が細かくなってきて、カテゴリー分けして、子どもたちにシールを貼っていくような、そんな環境に疑問を感じていたりしているので、どんな子でも安...

ギフテットか〜、うちの子も自閉症スペクトラムと診断されたり、グレーゾーンと言われたりする子で、いろいろ苦労しながら子育てしてきたけれど、年々区分が細かくなってきて、カテゴリー分けして、子どもたちにシールを貼っていくような、そんな環境に疑問を感じていたりしているので、どんな子でも安心できる場所があるのはほんと理想だよな〜と思った。難しいけどね。

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2023/06/25

今の社会の問題とされる課題をたくさん詰め込んだ内容を、おそらく自身もギフテッドである主人公を通して描いた作品。それも最後に総まとめしてきれいに仕上げてあります。 もうかなり前のことだけど、子供が中学受験をした経験からもちょっと深く読めたかも。久々にちょっと泣いちゃった作品。ある意...

今の社会の問題とされる課題をたくさん詰め込んだ内容を、おそらく自身もギフテッドである主人公を通して描いた作品。それも最後に総まとめしてきれいに仕上げてあります。 もうかなり前のことだけど、子供が中学受験をした経験からもちょっと深く読めたかも。久々にちょっと泣いちゃった作品。ある意味怖すぎる程、聡明な姪っ子の兄弟を思う気持ちのところで感動。面白かったよ!

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2023/06/23

興味深いテーマで 作者の多方面での知識の豊富さに驚かされる。 しかもその知識をうまく作品中にちりばめてあって 上手にまとめられている。 面白かったです。

Posted byブクログ

2023/05/25

凛子(主人公)は、地元の高校から東京のT大に進学し、その後一般企業に就職したがなじめず、今はフリーランスで実務翻訳の仕事をしながら、東京都内に住んでいる。  妹と三人の姪っ子達に会いに行くのを楽しみにして、何かプレゼントを渡すことが恒例になっている。とりわけ長女の莉緒とは特に仲が...

凛子(主人公)は、地元の高校から東京のT大に進学し、その後一般企業に就職したがなじめず、今はフリーランスで実務翻訳の仕事をしながら、東京都内に住んでいる。  妹と三人の姪っ子達に会いに行くのを楽しみにして、何かプレゼントを渡すことが恒例になっている。とりわけ長女の莉緒とは特に仲がいい。この子は、読書家で、かなり読み応えがあるような本でも喜んでくれる。論理的思考が得意で、妹よりも口が達者であり、弁が立つ。しかし、所詮は子供だ。軽率な発言が多い。相手を論破したところで、合意は得られず、人間関係が悪化して、自分が不利になるだけである、ということを踏まえた上での立まわり方は、まだ身に着けていないのだろう。凛子が訪問した日も妹と莉緒が対立していた。そして、やれやれというように肩をすくめると、莉緒は二階へと上がっていった。  妹「お姉ちゃん、助けて」「莉緒の受験に力を貸してほしいの」  凛子「力を貸す、って、勉強を教えるってこと?」「うーん、家庭教師なら、一応、大学生の頃にやった覚えはあるけど、教えたのは高校受験の勉強だったからなあ…。中学受験の問題は、自信ないかも」  妹「お姉ちゃん、T大卒じゃん。中学に入るための問題が解けないわけないって」  岡田(妹の夫)は、整形外科医で莉緒のS女(中高一貫校)合格を希望している…。問題を抱えながら家庭教師を引き受けてしまうのです。  凛子は友人の精神科医綾子に相談してみた。 確かなことは言えないけれど、「姪っ子ちゃん、たぶん、ギフテッドじゃないかな」  以上が導入部分のあらすじですが、もう一つの物語が差し込まれています。それは著者が本当に伝えたかったことではないかと思いました。  多くの問題や障害があるのを知りました。どんなに優れた子供であっても幸せになるとは限らないし、充分な教育を受けられない環境の家庭もあります。 世の中が平和的で明るい未来を望みます。 読書は楽しい。  いつも原稿の文末に「読書は楽しい」と書いて締めていますが、勿論、惨劇や悲しく苦悩の物語が平和的で楽しいとは思っていません。現実を直視したうえで、「読書を通して知ることが出来た言葉の発露として、「読書は楽しい」と表現しているのです。 ご理解くださいませ。

Posted byブクログ

2023/04/23

ギフテッド、という言葉を初めて知った。出来ないのも問題だが、出来すぎるのも生きにくいのだろうなあ〜。純粋な子どもがそのまま大人になれないなんて、なんて悲しいんだろう。それにしてもリコちゃん頭いいなー。聡明すぎてちょっと怖いけど。それでもいい読後感だった。

Posted byブクログ

2023/04/19

ギフテッド児とは、先天的に平均よりも顕著に高い能力を備えていて、ある特定の分野で並外れた才能を示す子供のこと。そして、生まれついての脳の機能として、深く学び、深く考えずにはいられない子供のこと。 主人公凛子には、ギフテッドと思われる姪がいて、中学受験の勉強をお手伝いするのですが、...

ギフテッド児とは、先天的に平均よりも顕著に高い能力を備えていて、ある特定の分野で並外れた才能を示す子供のこと。そして、生まれついての脳の機能として、深く学び、深く考えずにはいられない子供のこと。 主人公凛子には、ギフテッドと思われる姪がいて、中学受験の勉強をお手伝いするのですが、T大卒の凛子とも対等に会話のできる聡明“過ぎる“子ども。学校でも塾でもうまくいかず、問題ばかり起こしてしまうのです。こういう子を落ちこぼれならぬ浮きこぼれというのだそうです。そして、発達障害と誤診されてしまうこともあるとか。 T大卒の凛子も、学校ではなかなか気の合う友だちができず、就職先でも『T大卒のくせに』などと言われ‥‥ いわゆる普通の人たちからはみ出してしまう人は、やはり生きづらいのですね。発達障害の人たちへの支援は進んできているけれど、浮きこぼれている人たち、特に子どもに対しては、聡明“過ぎる“がゆえに生意気で扱いづらいと思われるだけで終わってしまう。 この物語で何よりも印象に残ったのは凛子の受け答えの素晴らしさ。これこそが聞き上手。おそらく、それゆえに新しい居場所が見つかってゆくのですが、ギフテッドの子たちにも過ごしやすい居場所が見つかるといいなと思います。

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2023/04/18

主人公の独身女性の凛子がクリスマスイブの昼下がり姪たちのクリスマスプレゼントを書店で選ぶシーンから始まります。 凛子はT大卒(たぶん東大)で、家で翻訳の仕事をしている30代後半の女性で前職はストレスで辞めています。 姪たちは自分の妹の子どもたちで、長女の小学五年生の莉緒は勉強...

主人公の独身女性の凛子がクリスマスイブの昼下がり姪たちのクリスマスプレゼントを書店で選ぶシーンから始まります。 凛子はT大卒(たぶん東大)で、家で翻訳の仕事をしている30代後半の女性で前職はストレスで辞めています。 姪たちは自分の妹の子どもたちで、長女の小学五年生の莉緒は勉強ができて虫が好き。 次女のまひろはバレエを習っていて音感がいい子。 末っ子の真之介は自閉症スペクトラム症ではないかという疑いが後に出てきます。 凛子が友人の精神科医の綾乃に莉緒の中学受験の家庭教師を頼まれたことを相談すると、綾乃は莉緒が先天的に平均よりも顕著に高い能力を備えていて、ある特定の分野で並はずれた才能を示す子ども、である『ギフテッド』ではないかといいます。 そしてギフテッドの子が抱える問題は「困り感が伝わりにくい」ことだと言います。 そして凛子は莉緒の家庭教師として中学受験に対応していこうとしますが…。 凛子には初恋の男の子で、やはり今思えば『ギフテッド』だった少年『流れ星の君』がいます。 一度だけ二人で流れ星を見て、星座の話を聞いたことがあるのです。 凛子は大人になってもいつもその少年を探していました。 そして、少年の行方がわかり、莉緒の中学受験も決着がつきますが…。 中学受験は本当に大変そうですね。 私が子どもの頃はそんなに流行っていなかったですけど、今、都会の子どもたちにとってはかなり切実な問題なんですね。 莉緒の将来の夢と決断にははっとさせられました。 「国力を強化するための教養と個人が幸せになるための教養は別物だ」 「大人が正しく判断して、決めてあげなければならない」などの言葉が心に残りました。

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2023/04/13

「ギフテッド」というタイトルからギフテッドと呼ばれる子供の生きづらさや、その子供を取り巻く環境の問題を掘り下げている話かと思いきや、その優秀な子に家庭教師をすることになった東大卒の人生に迷える女性が賢い子供(莉緒)に触発され、影響を受け、自分の生き方を見つけていく物語でちょっと肩...

「ギフテッド」というタイトルからギフテッドと呼ばれる子供の生きづらさや、その子供を取り巻く環境の問題を掘り下げている話かと思いきや、その優秀な子に家庭教師をすることになった東大卒の人生に迷える女性が賢い子供(莉緒)に触発され、影響を受け、自分の生き方を見つけていく物語でちょっと肩透かしの印象。 ギフテッドである莉緒は小学校六年生とは思えないくらい聡明で、思慮深くとても魅力的な子だったが、主人公の凛子がどうしても好きになれなかった。 東大卒ということへの自意識過剰さ、何でも女性差別に結びつけようとする被害者意識、上から目線と言われたくないと言いながら、常に人を自分の物差しで測り、断罪する傲慢さ。その割に自己肯定感が低くて読んでいてイライラする。 最後まで凛子には好感を覚えず、救いは莉緒の真っすぐさと、その行く手を親が阻まなかったことかな。

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2023/04/12

「ギフテッド」とよばれる天才児がメインの話かと思っていたが、虐待やお受験の話、という印象を持った。あと、主人公聞き上手だな~と思った。 頭がいい、賢い≠生きやすい、というのはあまり知られていないというか、理解できない人が多い気がする。多数派が生きやすい日本ならではなのか。各々の...

「ギフテッド」とよばれる天才児がメインの話かと思っていたが、虐待やお受験の話、という印象を持った。あと、主人公聞き上手だな~と思った。 頭がいい、賢い≠生きやすい、というのはあまり知られていないというか、理解できない人が多い気がする。多数派が生きやすい日本ならではなのか。各々の個性を生かせる世の中になって欲しい。

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2023/04/01

ギフテッドは日本の教育の中で見過ごされてきた子どもたち。理解のある環境になければ、平均的な子どもの教育をする公立の学校では居心地の悪い思いをする。発達障がいと言われる子どもたちも学校に居心地の悪さを感じる。その子にとって居心地の良い場所とは?家庭、学校だけでない第3の子どもの居場...

ギフテッドは日本の教育の中で見過ごされてきた子どもたち。理解のある環境になければ、平均的な子どもの教育をする公立の学校では居心地の悪い思いをする。発達障がいと言われる子どもたちも学校に居心地の悪さを感じる。その子にとって居心地の良い場所とは?家庭、学校だけでない第3の子どもの居場所についても描かれている。

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