短編宝箱 の商品レビュー
半分ぐらいは以前読んだことのある作品だったが、それらも含めて、改めて読んでも面白い作品ばかりでした。
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短編宝箱という題名だったので、キラキラした宝物みたいな短編集を想像して読み始めたが、反して全話同じトーンで少し暗めだった。読み終わってみて、ここでいう宝箱は『大切な物を大事にしまう箱』の意味の方がしっくりきた。それが幼少期の思い出、親子、夫婦や元彼だったり様々であった。どれも短編...
短編宝箱という題名だったので、キラキラした宝物みたいな短編集を想像して読み始めたが、反して全話同じトーンで少し暗めだった。読み終わってみて、ここでいう宝箱は『大切な物を大事にしまう箱』の意味の方がしっくりきた。それが幼少期の思い出、親子、夫婦や元彼だったり様々であった。どれも短編だったのかと思える濃さで、物語が分厚く感じた。全て面白くスラスラと読了した。短編集で各話毎に区切りがあるので、忙しい時の合間に見るにはとても良かった。 追記★本当の由来は人気作家の短編集が詰まった本=宝箱なんだなぁ。
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素敵な短編! それぞれテイストがいい感じに違うので、飽きずにスイスイ読めました。 個人的には浅井先生のエンドロールが始まるが、1番好きだったかもしれない。
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めちゃくちゃ良かった! 珠玉の短編集。たぶん並びもいいのかも。 後半にいくにつれて、心が揺さぶれる深い話になっていった気がした。西條奈加さんの話のように、連作短編のなかの一遍が他にもあったのかな。だとしたらそちらも併せて読んでみたいと思った。
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安定感と信頼に溢れた11人の小説家の紡ぐ短編アンソロジー。 どれも面白かったが、個人的なランキング3をつけるとすると以下の通り。 1. 朝井リョウ『エンドロールが始まる』 いつもながら、登場人物の心情の表現力(比喩力)が際立っている。 “(雨の中)「戻りましょう」 と差し出し...
安定感と信頼に溢れた11人の小説家の紡ぐ短編アンソロジー。 どれも面白かったが、個人的なランキング3をつけるとすると以下の通り。 1. 朝井リョウ『エンドロールが始まる』 いつもながら、登場人物の心情の表現力(比喩力)が際立っている。 “(雨の中)「戻りましょう」 と差し出してくれる先生の傘は、晴れた日の青空のかけらで作ったみたいだった。” って美しすぎませんか。。 最後の言葉で、なるほど、タイトルの意味はそういうことだったのかとわかり、その切なさに鳥肌がたった。 2. 浅田次郎『無言歌』 途中まで、どこの場面で話されている会話かわからず、その後突如、登場人物の置かれている状況がわかった。そこから最初に戻って読み返すと、登場人物たちの会話が「なるほど…」と合点がいく。 戦争が、個々人の人生をこうやって芯から壊していってしまうのかというのを痛感する物語。 3. 道尾秀介『きえない花の声』 短編とは思えないほど完成度の高いミステリー。最後の2ページは、何度繰り返しても飽きない。これも、最後まで読んで、また最初から読み返していただきたい作品。
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書き下ろしではないが、力があり人気の高い11人の作家による短編集。 「無言歌」は、先日の潜水艇の事故(タイタニックを見に行って水圧で潜水艇が潰されてしまった事故)を思わせ、また、沖縄戦の祈念日に当たっていたため、なんとも苦しい気持ちになった。 偶然とは重なるもので、心の中で、ひ...
書き下ろしではないが、力があり人気の高い11人の作家による短編集。 「無言歌」は、先日の潜水艇の事故(タイタニックを見に行って水圧で潜水艇が潰されてしまった事故)を思わせ、また、沖縄戦の祈念日に当たっていたため、なんとも苦しい気持ちになった。 偶然とは重なるもので、心の中で、ひっそり、命というものについて考えた。 「エンドロールが始まる」は、高校の卒業式の日の物語。 教師に恋をする少女がほのかな思いに別れを告げる。 どうしたって届かない思い、過去形にすることでしか表せない思い。 けれど、受け取れない思いを「受け取らない」人は誠実だと思う。 成就することだけが幸せではない。 もういい大人だから理解できる。…それでも時々全てを壊しても手に入れたい思いもあるかもしれないけれど。 「きえない花の声」は、ラストを2回読んだ。 そして、ゆっくり理解した。 静かに降り積もった「思い」の恐ろしさに。
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米澤穂信『ロックオンロッカー』 東野圭吾『それぞれの仮面』 島本理生『足跡』 年代もタイプも違う話が読めるのが好き。 読んだことがあるものばかりだったけど、もう一度単行本が読みたくなった。 そして、すっかり愛の話が読めなくなっているって悲しいことにも気がついた。
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【収録作品】「小さな兵隊」(『残り全部バケーション』)伊坂幸太郎/「正雄の秋」(『我が家のヒミツ』)奥田英朗/「ロックオンロッカー」(『本と鍵の季節』)米澤穂信/「それぞれの仮面」(『マスカレード・イブ』)東野圭吾/「星を見ていた」(『ホテルローヤル』)桜木紫乃/「きえない花の声」(『鏡の花』)道尾秀介/「足跡」(『あなたの愛人の名前は』)島本理生/「閨仏」(『心淋し川』)西條奈加/「遠くから来た手紙」(『海の見える理髪店』)荻原浩/「無言歌」(『帰郷』)浅田次郎/「エンドロールが始まる」(『少女は卒業しない』)朝井リョウ シリーズものの一編は、全体を読みたくなるし、既読のものも再読したくなる。アンソロジーは楽しい。
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人気作家11名によるアンソロジー。 好きな作家さんも多く、既読のものもあり。 どれも読みやすく、まさに宝箱のような1冊。 個人的には、伊坂幸太郎さん、道尾秀介さん、島本理生さんがよかった。
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. 朝井リョウ、浅田次郎、伊坂幸太郎、荻原浩、奥田英朗、西條奈加、桜木紫乃、島本理生、東野圭吾、道尾秀介、米澤穂信という人気作家11人の短編集。これは絶対読みたい! #短編宝箱 #集英社文庫編集部 22/11/18出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい...
. 朝井リョウ、浅田次郎、伊坂幸太郎、荻原浩、奥田英朗、西條奈加、桜木紫乃、島本理生、東野圭吾、道尾秀介、米澤穂信という人気作家11人の短編集。これは絶対読みたい! #短編宝箱 #集英社文庫編集部 22/11/18出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3GGzd6h
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