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楽園とは探偵の不在なり の商品レビュー

3.9

42件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2023/10/26

二人以上殺せば天使に地獄へ連れていかれる世界で、連続殺人事件が起こる。常世島にいる人たちが殺されていく。独特なこの世界観が面白い。個人的に青岸が完璧な正義の味方には成りきれないと思っている節があるところが人間らしいなと思う。推理、という面で言えば弱い部分もあるが他の部分が面白くそ...

二人以上殺せば天使に地獄へ連れていかれる世界で、連続殺人事件が起こる。常世島にいる人たちが殺されていく。独特なこの世界観が面白い。個人的に青岸が完璧な正義の味方には成りきれないと思っている節があるところが人間らしいなと思う。推理、という面で言えば弱い部分もあるが他の部分が面白くそこまで気にならなかった。話のテンポも良くて読みやすく、続きが気になってあっという間に読んでしまった作品。ぜひ再読したい!(2023.10.26)

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2023/10/19

天使が存在し、2人以上の殺人が認められないという特殊設定ミステリー。 その中で起こる連続殺人。 満足して読むことが出来た。

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2023/09/24

今年読んだ中ではダントツだった。2人以上人を殺すと天使によって抹消される世界での連続殺人事件を描く特殊設定ミステリ。謎の不可解さ、展開のスピーディーさ、解決における論理性、どれをとっても秀逸な本格ミステリだと思う。

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2023/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネタバレあり。 読了前に見るのは絶対的非推奨です。 この世界観なら、謎を解き明かすことで更なる死を呼んだ探偵が図らずも地獄に落ちる、みたいな展開かと思ったが……

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2023/08/25

ある日天使が降臨し、2人以上人を殺すと文字通りその場で地獄に引き摺り込まれることになった世界を舞台にした特殊設定ミステリ 設定とディストピアな世界観の描き方はとても面白く、 また、何故この状況で探偵は謎を解く必要があるのか?という所に踏み込んでいる点も良いのだが、 ミステリ的にも...

ある日天使が降臨し、2人以上人を殺すと文字通りその場で地獄に引き摺り込まれることになった世界を舞台にした特殊設定ミステリ 設定とディストピアな世界観の描き方はとても面白く、 また、何故この状況で探偵は謎を解く必要があるのか?という所に踏み込んでいる点も良いのだが、 ミステリ的にもドラマ的にも個人的には少し物足りないラストだった

Posted byブクログ

2023/08/13

この手の特殊設定のミステリーって、通常のミステリーと比べるとトリックや縛りを作家が勝手に決められるので、謎解き的には安直に感じるのは、僕だけかな? この手の作品で傑作なのは、小説では無いけど漫画の「DEATH NOTE」だと思うけど、あの位の複雑な設定なら読み応えも有るけど、物足...

この手の特殊設定のミステリーって、通常のミステリーと比べるとトリックや縛りを作家が勝手に決められるので、謎解き的には安直に感じるのは、僕だけかな? この手の作品で傑作なのは、小説では無いけど漫画の「DEATH NOTE」だと思うけど、あの位の複雑な設定なら読み応えも有るけど、物足りなかった。 善、悪や神による祝福だとか人としての苦悩や喪失感など虚しい話も、それ程、感動もなく最後の赦しのシーンも大した話じゃなくて、お涙頂戴感が鼻に付くのでしらけた感じだった。 読みやすく内容も理解しやすく楽に読めた所は良かった。

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2023/08/03

最高に面白かった。 登場人物が多くないので、話も読みやすい。 読み終えた時には、今後の人生の生き方を少し考え直そうと思えた。

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2023/08/01

突如世界中に“天使”が降臨した。天使が世界に付け加えたルールはたった一つ。二人殺せば地獄行き。一人殺しても何も起こらないが、二人殺せば天使によって生きたまま地獄の業火に焼かれることになる。このルール変更により人々は「自分は一人までなら殺す権利がある」と思うようになり、二人以上殺す...

突如世界中に“天使”が降臨した。天使が世界に付け加えたルールはたった一つ。二人殺せば地獄行き。一人殺しても何も起こらないが、二人殺せば天使によって生きたまま地獄の業火に焼かれることになる。このルール変更により人々は「自分は一人までなら殺す権利がある」と思うようになり、二人以上殺すならどうせ同じだと爆弾や銃を用いたテロが横行する。 天使に傾倒する常木は天使が多く棲む常世島を買い上げ、天国の有無に強い関心を抱いていた。そんな常世島で天使のルールを欺くかのような連続殺人事件が発生する。いつまでたっても犯人が地獄に落ちた様子はなく、人々の間に疑心暗鬼が生まれる。天使にバレずに人を殺すにはどうすればいいのか? ジャンルとしては確かに特殊設定ミステリと言える。でも現実もこんな感じじゃないですか?一人殺しても懲役刑、二人以上殺せば原則死刑。どうせ死刑になるならたくさん殺して死刑になったほうが“お得”かも。 特殊設定ならではのトリックが面白い一冊。

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2024/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

始終寂しさとか虚しさが漂う中でうっすらと希望の光が見えてきたような結末が好きでした。 ところで青岸探偵事務所のスピンオフが読みたいんですが、どこにありますか? 存在しない前作感からしかとれない栄養素がある。

Posted byブクログ

2023/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天使が存在する世界で起きる孤島の連続殺人を描いたミステリー。 天使というファンタジーさ前回のストーリーなのでにもかかわらず、キチンとロジックがしっかりしていてとても面白かった。 二人殺せば即地獄行きというルールが連続殺人の謎を解く上でのスパイスになっているのがとても面白かったです。天使という存在を利用し闇で私腹を肥やし続けなおかつ裁かれない事へのやるせなさ、愛するものを失った悲しさがひしひしと伝わってきてとても面白かったです。そこからの探偵・青島がめげずに再び立ち上がっていくところや最後の島を離れる場面での2体の天使の描写が切なく、でも光が差し込んだようなラストがとても大好きです。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 青島焦:宮野真守 常木王凱:中田譲治 政崎來久:子安武人 天澤斉:置鮎龍太郎 報島司:梶裕貴 争場雪杉:安元洋貴 宇和島彼方:神谷浩史 伏見弐子:日笠陽子 倉早千寿紗:雨宮天 大槻徹:小林千晃 小間井稔:山路和弘

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