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楽園とは探偵の不在なり ハヤカワ文庫JA
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楽園とは探偵の不在なり ハヤカワ文庫JA

斜線堂有紀(著者)

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楽園とは探偵の不在なり ハヤカワ文庫JA

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2022/11/16
JAN 9784150315382

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楽園とは探偵の不在なり

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商品レビュー

3.9

40件のお客様レビュー

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2024/05/26

人を2人殺した人間は天使によって地獄に落ちるという特殊設定の元で、天国の存在を確かめに孤島を訪れた探偵が遭遇した「起こるはずのない連続殺人」の謎を解くという趣向のお話。単行本出版当時の各種年間ミステリランキングの上位に入ったようで、確かにこのタイプの作品を好きな人は一定数いそうな...

人を2人殺した人間は天使によって地獄に落ちるという特殊設定の元で、天国の存在を確かめに孤島を訪れた探偵が遭遇した「起こるはずのない連続殺人」の謎を解くという趣向のお話。単行本出版当時の各種年間ミステリランキングの上位に入ったようで、確かにこのタイプの作品を好きな人は一定数いそうな気はする。 だけど個人的にはいろいろ詰めが甘い印象のほうが残った。例えば悪天候でもないのにすぐ現場に来ようとしない警察の設定ってどうなのだろうか。地獄に落ちたことになった後で現世に戻ってきた人はいないんだから、地獄の存在なんて現世の人間が勝手に想像しているにすぎないのでは?天国の存在確認を主人公の行動指針に据えていることに違和感を覚える。 人が人を殺すとはどういうことなのかという定義付けも曖昧で、あのパターンではどうなるの?っていうようなケースがすぐ思い浮かぶんだけど、さすがにそこは気にしちゃいけないのかな。色々例をあげてたらそれだけで倍ぐらいの長さになりそうだし。 トリックに関しては本格のレベル的にどうなのかよく分からないけど、比較的オーソドックスな部類だろうか。そこまでの驚きは無かった。 たぶん探偵の存在意義を主人公が自問自答するシーンが本作の一番の読みどころで、過去の回想と絡めたエモい感じが出ていてそこは良かったと思う。

Posted by ブクログ

2024/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文庫化したので速攻で手に入れて読んでみた。 斜線堂有紀さんを読むのはこれで2作目。 2人殺すと“天使”により地獄に堕とされる世界線。 そんな中、孤島で起きるはずのない連続殺人が起きてしまい… あらすじから既に面白いのは確定だなと思っていましたが、やはり面白かった。 2人以上殺せないから良いように感じるが、この仕組みを悪用する奴はいるし、それに巻き込まれる”善人”にやるせなくなってしまいました。 主人公の青岸も、天使により様変わりした世界の黒い部分の犠牲を受けた1人。 バックボーンがしっかり描かれていて、感情移入してしまいました。 ハッピーエンドとは言えないのかもしれないけど、結末がとても好きです。 いろんな意見があるのかも知れませんが、作中で宇和島が言っていたように、青岸の推理はある人を”絶望”から救ったと思います。 絶対に覆せない不条理にも、探偵としての使命を全うする青岸に胸を打たれました。 本格ミステリでありながら、ここまで切なくエモーショナルな気持ちになるのは初めてかもしれません。

Posted by ブクログ

2024/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・ミステリー×SF ・主人公の過去、現在の立ち位置が良い。亡くなった元メンバーたちと対応するように現メンバーが配置されているように感じた。 ・最後に救いがないのがいい。倉早さんが助からなくてよかった。物語の軸がぶれなくてよかった。 ・天使の砂糖好きという習性が上手く使われている。

Posted by ブクログ

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