嘘つきなふたり の商品レビュー
武田綾乃のガーリーなセンスが好き 女子高校生たちを描い世界でその才能が澱みなく沸々と湧出される ユーフォニアムのシリーズはどの本も最高におもしろい この本は推理仕立て、ガーリーな世界は相変わらずだが、ヒロイン2人の関係が捩れつつ、捻れつつ、本当は深い絆に繋がれていたという、関係性...
武田綾乃のガーリーなセンスが好き 女子高校生たちを描い世界でその才能が澱みなく沸々と湧出される ユーフォニアムのシリーズはどの本も最高におもしろい この本は推理仕立て、ガーリーな世界は相変わらずだが、ヒロイン2人の関係が捩れつつ、捻れつつ、本当は深い絆に繋がれていたという、関係性がサスペンスフルに振動するという作り でも、武田のセンスはそっちじゃないんじゃないかな
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「響け!ユーフォニアム」などとはまた違う、大学生のほろ苦い青春物語といった印象。 登場人物は様々な人生観や結婚観を持っているけれど、それを正解かどうか決めるのは自分自身。琴葉や心音のように、確固たる人生観を持っている人に惹かれた。 主人公の光のように、無意識のうちに「理想化された...
「響け!ユーフォニアム」などとはまた違う、大学生のほろ苦い青春物語といった印象。 登場人物は様々な人生観や結婚観を持っているけれど、それを正解かどうか決めるのは自分自身。琴葉や心音のように、確固たる人生観を持っている人に惹かれた。 主人公の光のように、無意識のうちに「理想化された自分」を演じていても、いつしか現実の自分とのギャップに苦しくなる。その苦悩に共感した。
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なんだろう 友情前面の学生同士の青くささを感じた けど、考えさせられもした 誰しもが何かを抱えて悩みながら生きてる 主人公の光のように誰かをガッカリさせない為に人の言いなりになる人 身近な知り合いにいる 友人の琴葉は真逆の性格 正反対の性格の2人だからうまくいく関係もあること す...
なんだろう 友情前面の学生同士の青くささを感じた けど、考えさせられもした 誰しもが何かを抱えて悩みながら生きてる 主人公の光のように誰かをガッカリさせない為に人の言いなりになる人 身近な知り合いにいる 友人の琴葉は真逆の性格 正反対の性格の2人だからうまくいく関係もあること すごく共感できる ただの友情の話だけではなく そこに担任の死が絡んできて どうなるの 最後 と思いながら読んだ
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29歳の主人公のもとにかかってきた、小学校時代の同窓会の誘いの電話。それをきっかけに、10年前の同窓会と、その後、その同窓会に参加していなかった友人と二人で行った京都のことを思い出す。小六の途中で転校してしまったその友人との再会、修学旅行のやり直しと称して突然行った京都旅行が話の...
29歳の主人公のもとにかかってきた、小学校時代の同窓会の誘いの電話。それをきっかけに、10年前の同窓会と、その後、その同窓会に参加していなかった友人と二人で行った京都のことを思い出す。小六の途中で転校してしまったその友人との再会、修学旅行のやり直しと称して突然行った京都旅行が話のメイン。同窓会の直後、出席していた担任教師は死んだのだが、その担任を殺したのは自分だと言う友人。主人公も、友人に対して嘘を抱えていて、そのため、旅行中二人はケンカをしてしまう。 主人公は、略奪愛で父親と結婚し、親族から冷遇されている母親の復讐(娘を東大卒弁護士にする)のため、母親のいいなりで、全ての判断が、母親に気に入られるかどうか、に基づいてなされているという、自己喪失キャラで、友人は、未婚の母のもとに生まれたゆえか、子供時代からかまってちゃん的気質があり、煙たがられていた。友人の強引さに引きずられるような、友情なのだけど、互いにないものを求めていたのか、惹かれ合う。嘘は予測がつくし、京都のドミトリーで一緒になった二人の女性もベタ(一人は結婚願望が異常に強いくせ既婚者に引っ掛かり、もう一人は推しの芸能界引退のため傷心旅行をしている)だな、と思う。が、テンポよく、楽しく読ませる。なんだかもう、小説がわからなくなってきた。
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2023年42冊目『嘘つきなふたり武田綾乃 』読了。 武田さんの作品はいつも瑞々しくて爽やかなんだけれども、今回は少し大人の青春のような気がした。 「選ばない」にだって、「選ぶ」と同じように結果がついて回る。生きるって、学生の頃に思っていた以上にしんどいことの連続だ。 正解のない問題に丸つけてきるのは、最初から最後まで自分しかいない。 #読書記録2023
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人は友達や親にでも嘘をつくことはある それは大きいものから小さいものまで 家族だから、友達だから全て素直にいる必要はないと思う 相手を傷つけない嘘ならついていいと思うし全て曝け出すことが正解だとは思わない そんなことを改めて教えてくれる作品だった
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誰にも言えない秘密とか、自分の中の黒いものを共有できるし、相手と自分の考え方が全く違うってわかった上で一緒にいられる。いい人に見えてるやつの気持ち悪いところも知ってるし、自分が人からどう見られたいかも知ってる。人間って気持ち悪いなと思いながらも、この人とだけは認め合って生きられる。相手が自分にも同じような感情を抱いていることも自覚してる。だからこそこの2人は一緒にいられるんだと思う。
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19歳の光と小学校時代の同級生・琴葉。かつての担任の不自然死をきっかけに京都へ逃避行する二人は、それぞれ秘密を抱え、嘘をつくことで自尊心を保とうとしていた。 物語は、女の子特有の関係性の機微や、完全に善でも悪でもない人間模様を繊細に描く。先の読めない展開とともに、ミステリー要素...
19歳の光と小学校時代の同級生・琴葉。かつての担任の不自然死をきっかけに京都へ逃避行する二人は、それぞれ秘密を抱え、嘘をつくことで自尊心を保とうとしていた。 物語は、女の子特有の関係性の機微や、完全に善でも悪でもない人間模様を繊細に描く。先の読めない展開とともに、ミステリー要素を含んだ友情物語として進行し、伏線も回収され、最後は前向きな結末を迎える。 当時叶わなかった修学旅行のやり直しの旅に胸を打たれた。京都で二人が巡った場所を、自分も辿ってみたいと思った。
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表紙とか冒頭を読んで、ダークな感じの話なのかと思ったけど、全然そんなことなくて、どちらかというと清々しい話だった。 光ちゃんと琴葉ちゃんのそれぞれが抱えてる思いとか日々思ってることが、どこか他人事に思えなくて、すごく話に没入できた。 個人的にドミトリーで出会った心音さんが好きでした。 自分の軸をしっかり持っててかっこいい。 私も心音さんみたいな人になりたいなとずっと思ってる。 何かを決断することを諦めて全て母親に委ねていた光ちゃんがこの旅行で出会った人や起きたことをきっかけに、自分のこれからは自分で決断していこうってなれたのが良かったなあと思う。 読み終わった後は、しばらく会っていない親友に会いたくなりました。 ー 当たり前のことを当たり前にできる奴は偉いよ。 子供同士でも、仲良くできない人っているでしょ? 大人だって同じ。 確かに選べることも多いけど、選べないことも増えてくるから。 こんなつもりじゃなかったのにって、何度も思う。 人間ってさ、空白の時間が大きければ大きいほど寂しくなっちゃうんだと思う。 で、その空白の時間を埋めるのに何を選ぶかは人それぞれなんだよ。 仕事だったり、勉強だったり、趣味だったり。 ひとりぼっちで過ごすには、人生は長すぎるじゃん? 私が知ってる多くのことを琴葉は知らない。 だけど多分、琴葉が知ってる多くのことを、私は知らないのだろうと思った。 自分の価値は、結婚したかどうかで決まるものじゃなくない? その人の価値はその人自身が決めるものであって、他人から決められるものじゃないでしょ。 アタシの理想の生き方をするために戦略的に動くことの、一体何が悪いワケ? 悲しいかもしんないけど、そんな風に心の支えになる人が一瞬でもできたんなら、それだけでマシな人生じゃない? 人生なんて基本的にクソだって、皆自覚すべきなんだよ。 良い人生なんて求めてたら一生しんどい。 マシな人生でいいんだよ。 昨日よりも今日、今日よりも明日。 クソみたい毎日を少しずつマシにしていくんだ。 幸せになりたいって思うんじゃなくて、身の丈にあったもので満足できるように気持ちを変えていくというか。 それが、マシな人生ってことなのかもしれない。 過去は変わらないから過去なのだ。 アンタね、マッチングアプリで初めて会った人と結婚するのが普通の世の中なのよ? 友達だって似たようなもんでしょうが。 知らないことばっかりだったらこれから知っていけばいい。 知らずに傷付けてしまったら、謝って仲直りすればいい。 長いこと友達に会ってないとさ、自分の中でどんどん相手像が膨らむじゃない? それで勝手に理想と違うってガッカリしちゃったりしてね。 悪いのは勝手に期待した自分なのに。 自分が自由だってこと、忘れないでね。 二人が何で悩んでるかは分からないけれど、全てが潔癖な人間なんていないと思うし、嘘を吐いたことがない人間だっていないと思う。 人間って、多かれ少なかれひどい奴で、それでいていい奴なんだよ。 だから、自分のことを責めすぎないようにね。 知ったところでどうしようもないって気づく瞬間が一番悲しいよ。 人生って後悔することばっかりだな。 多様な生き方をも肯定される社会では、唯一無二の正解が存在しない。 模範解答の無いテストに答え続けるのはストレスが溜まるから、すぐさま誰かに丸つけしてもらいたくなる。 私達は一生、己の選択に振り回されながら生きていく。 選ばなかった選択肢を足場から削り続けれいけば、最後に振り返った時には不格好な道ができている。 不安定で脆いそれを、人は人生と呼ぶのだろう。 何かを選ぶのと同時に何かを選ばないこともまた、大きな決断である。 「選ばない」にだって、「選ぶ」と同じように結果がついて回る。 生きるって、学生の頃に思ってた以上にしんどいことの連続だ。 正解のない問題に丸つけできるのは、最初から最後まで自分しかいない。
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必然か偶然か再び出会った2人が、自由を求め、修学旅行をやり直す旅に出る。母親が全てであった光にとって、琴葉は自由そのものであり、琴葉は光を欲していた。「中山を殺した」という真実から逃げるために。お互い、「今」から逃れられず、もがいて足掻いている。中山のせいで、母親、溝口、どら焼き...
必然か偶然か再び出会った2人が、自由を求め、修学旅行をやり直す旅に出る。母親が全てであった光にとって、琴葉は自由そのものであり、琴葉は光を欲していた。「中山を殺した」という真実から逃げるために。お互い、「今」から逃れられず、もがいて足掻いている。中山のせいで、母親、溝口、どら焼きを失った琴葉。中山のせいで、琴葉、溝口、どら焼きを失った光。失ったものが似通っていて、同じ人を憎んでいる。皆は、中山のことを良い人だと褒めるが、裏の顔を知っている2人にとって、この状況は残酷であり、復讐がしたいと思うのは当然のことだろう。中山もまた、「良い教師」像に囚われ、窮屈な状態で生きていた。誰しも自分を型に当てはめて生きていることの窮屈さを抱えながら生きている。互いに秘密を抱え、「中山を殺した」という事実を背負う2人は、とてもアンバランスだが、足りないところを補い合える相棒のような感じがした。小学生の時に別れて以来の再会でこんなにも仲良くなれるのかと思ったが、何も考えていないようで、相手のことを観察している琴葉だからこそ、空いた時間を埋められたのだと思う。頭が良く、優等生のまま生きることと、頭はそんなに良くないものの、様々なことを経験して、生きる術を知っていること。どちらが正解なのか分からないし、どちらの生き方もある。でも、選択することから逃げてはいけない。そんなメッセージを感じた。選択することから逃げ続けたまま、大人になり、取り返しのつかないことになった時、中山のようにこの世界から自分を消すしかなくなるのだろう。相手を知るには自分も自己開示しなければいけない。それが例えどんなに格好悪い自分でも。光の皮を破ったのは琴葉だけでなく心音さんや、千春さんという大人だった。光と琴葉にとって、2人が初めてちゃんとした大人に見えたのではないだろうか。揺れ動く感情、自分という人間、何を信じれば良いのか分からない19歳。現実から目を逸らさず、見つめた先に、本当に大切な人と、本当の自己を見出すことができるのかなと感じた。過去は過去のまま。傷を抱えながら優しい思い出だけ保管しておく。もう、進むしかない。2人の諦めにも捉えられる感情と決意を感じた。『愛されなくても別に』でもそうだったが、対極にいる2人がお互いを必要とする関係を描くのが本当に素敵。唯一無二の存在ってこういう関係を言うのだろうなと思った。
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