嘘つきなふたり の商品レビュー
※ 小学校時代に別れた友達との10年ぶりの 再会に表面上は喜びながらも、琴葉との 距離感を掴みかねて戸惑いを隠せない 主人公の光。 母親の示す道に沿って真面目で優等生に 勉強だけしてきた光は、琴葉に誘われ初めて 母親に黙って琴葉と二人だけの修学旅行に 出かけるが、不自然な再会の...
※ 小学校時代に別れた友達との10年ぶりの 再会に表面上は喜びながらも、琴葉との 距離感を掴みかねて戸惑いを隠せない 主人公の光。 母親の示す道に沿って真面目で優等生に 勉強だけしてきた光は、琴葉に誘われ初めて 母親に黙って琴葉と二人だけの修学旅行に 出かけるが、不自然な再会の裏には相手に 見せない嘘があり、互いに本音を曝け出し あった時、二人の友達関係はどんなふうに 変わっていくのかを描いた物語。
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正反対ともとれる人生を歩む同級生同士がふと再会し、小学生のときいっしょに行けなかった修学旅行先である京都へ二人旅に出る。その旅を通じて、過去や最近の出来事を自分の中で消化しながら、前を向き、少しだけ大人になっていく物語。 良い関係だなと思うのは、光は勉強はできるけど世間のことは...
正反対ともとれる人生を歩む同級生同士がふと再会し、小学生のときいっしょに行けなかった修学旅行先である京都へ二人旅に出る。その旅を通じて、過去や最近の出来事を自分の中で消化しながら、前を向き、少しだけ大人になっていく物語。 良い関係だなと思うのは、光は勉強はできるけど世間のことはあまり知らないことを自覚していて、反対に世間を知ってるが勉強が(相対的に)できない琴葉をバカにしたり下に見たりしないところ。お互いが自分と違うところを好ましくとらえているからこそ、こういった関係になるんだろうなと思った。 唯一無二の正解のない人生だからこそ、何か指針みたいなものがあると楽だし、状況によってはそれに依存してしまう。子どもから見ると、大人はなんでも自分で決めていて、強く正しい完璧な存在のようにみえるけど、実際はそんなことはなくて、大人も負の面を抱えている。でも子どもにはそれはわかりにくいよなとも思う。
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どんな秘密があるんだろうとワクワクしながら読んだ。 こういう友達ができるの、すごく憧れるなあと思いながら読んでいた。 装画が可愛くてとても好みだった!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ラストの展開は予想のもう少し先。明るい未来、暗い未来のどちらにも持っていけた展開に思えるけど、こちらのエンディングで良かったと思う。表紙イラストはちょっと怖い。
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人間誰もが、小さな見栄や理想の為に嘘つき。そして後ろめたい過去はある。本人にとっての問題も周りから見たら、後から考えれば「何だ、そんな事」。でも、いつでもやり直しはきく。変わろうと思えば変われる。そんな感じを2人の女子に教わった。光と琴葉みたいな関係の友達、私にはいるかなぁ、と考...
人間誰もが、小さな見栄や理想の為に嘘つき。そして後ろめたい過去はある。本人にとっての問題も周りから見たら、後から考えれば「何だ、そんな事」。でも、いつでもやり直しはきく。変わろうと思えば変われる。そんな感じを2人の女子に教わった。光と琴葉みたいな関係の友達、私にはいるかなぁ、と考えてしまう。
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完全にジャケ買いな一冊。 なんとなく毒々しさを持つ表紙だが、内容的には全くドロドロしておらず意外と爽やかな物語だった。 小学生の同級生だった光と琴葉。彼女たちの嘘は大人から見るとどうってことのない嘘だ。でも彼女たちにとっては深刻で、まるで自分が罪人のように思えるのだろう。この2...
完全にジャケ買いな一冊。 なんとなく毒々しさを持つ表紙だが、内容的には全くドロドロしておらず意外と爽やかな物語だった。 小学生の同級生だった光と琴葉。彼女たちの嘘は大人から見るとどうってことのない嘘だ。でも彼女たちにとっては深刻で、まるで自分が罪人のように思えるのだろう。この2人が再会出来ていなければ、きっと未来は苦しい方向へ向かっていたと思う。 2人の成長物語だった。
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光の嘘は映画館の場面で予想つくし、中山先生の死に関しては若干拍子抜け感もあるけど、そのお陰で読了感が良いのだがらアリかと。
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タイトルと作者からもっとドロドロした作品かと思いきや意外に爽やか…というか、全然ドロドロしてなかったなー。人間誰でも嘘はつくけど、こんな嘘なら可愛い方じゃない?こんな友情もアリだなー。それにしても京都行きたくなった。
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プロローグから不穏な空気に包まれる。 第一章で登場する教師の中山に至っては胡散臭さしか感じない。 主人公は、親元から離れ寮で生活する19歳・朝日光と、小学校の同級生だった長谷川琴葉。 偶然再会した琴葉から「私が先生を殺したの」と告白される光。 互いに秘密を抱えた二人は小学校の...
プロローグから不穏な空気に包まれる。 第一章で登場する教師の中山に至っては胡散臭さしか感じない。 主人公は、親元から離れ寮で生活する19歳・朝日光と、小学校の同級生だった長谷川琴葉。 偶然再会した琴葉から「私が先生を殺したの」と告白される光。 互いに秘密を抱えた二人は小学校の修学旅行先だった京都へ逃避行の旅へ出る。 母親の言いなりに生きて来てどこか冷めている光と仄暗い過去を感じさせる琴葉、其々の嘘。 更に担任の秘密と死の真相が明かされると一気に切ない感情が沸き起こる。 殻を破り嘘から解放された二人の未来はきっと明るい。
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本の表紙からもっと暗い話しかと思っていたら全くそんなことなく面白くてあっという間に読んでしまいました。 とても良い話でした。
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