嘘つきなふたり の商品レビュー
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面白かった。 ちょっとしたロードムービー系。 自分語りになってしまうけれど、 中山が、自分の嫌いな人に似ていて、 そういう奴だよーって感じでした。 (流石に女癖や酒癖はこんなにひどくはない。) 彼は因果応報なんだよなーって思う。 小学生の頃、そしてハイティーン、 生きづらそうにしていた二人が その10年後も仲良くしているのが嬉しい。 旅先で出会った二人が意気投合していて、 意外なところで繋がっているのも面白かった。 人死にのある物語だけど、読後感爽やかでした。 厚焼き玉子サンド食べたい。
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家庭環境、経済状況、過去に受けた心の傷。 その傷跡がえぐられた時、人は自分を保てなくなる。 人は汚いし、醜くて、どうしようもない部分だって沢山あるし、それらが大半なんじゃないかと思う。 その隙間に垣間見える人間としての美しさも、確かにある。 だけど、それらを総合して「この人は~だ」とか、決めるのも全部自分。 先入観だけで決めつけてはいけませんと言うけど、そう感じるのも、そう選択するのも全部自分の権利だから。 周りに怯えずに、仮に表面には出さなくても心の中に、自分の意見を確かに持つこと。 そうすることで、あの頃の自分を大切にして、認めてあげられるようになりたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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偶然再開した小学校の同級生と「修学旅行のやり直し」という名目の旅に出るロードムービー的なシスターフッド小説 根底のテーマは同著者の『愛されなくても別に』と近いモノを感じますが、 こちらの方がより多感さが故の小さな見栄や意地がピックアップされているような気がして、 カタルシスは小さめではあるが、覚えのある感情をくすぐられて微笑ましく感じました 特に琴葉の「脅威になりたかった」の言葉のアンバランスさは、とても好みです
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小学6年以来、偶然、東大前で再会 修学旅行前に、突然、姿を消した彼女 なぜ?そんな急に、誰にも何も言わずにいなくなってしまったのか? 気にしていたような、していないような… 同窓会の翌日、担任が橋から落ちて溺死体で見つかった。 あの人を殺したのはわたし…なんだ… 一緒に、...
小学6年以来、偶然、東大前で再会 修学旅行前に、突然、姿を消した彼女 なぜ?そんな急に、誰にも何も言わずにいなくなってしまったのか? 気にしていたような、していないような… 同窓会の翌日、担任が橋から落ちて溺死体で見つかった。 あの人を殺したのはわたし…なんだ… 一緒に、京都へ逃げて 互いに秘密を抱えたまま、2人の旅が始まる
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日常の嘘がリアルに自分を苦しめる。 優しい嘘なのか意地悪な嘘なのかは嘘の湿度にもよる。高校卒業したばかりの若い子の心情がリアル。思い出す過去の自分。 一番の嘘つきはアイツだな。天罰だ。
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読書記録 2023.6 #嘘つきなふたり #武田綾乃 誰でも生身の自分をさらすのは怖いので、殻を作る。嘘をついたり、人のせいにしたり。 でも結局人の強さって、他との関わりの中で、自分で見つけて得ていくもの。 武田さんの他の作品も、メッセージは共通かも。 #読書好きな人と繋が...
読書記録 2023.6 #嘘つきなふたり #武田綾乃 誰でも生身の自分をさらすのは怖いので、殻を作る。嘘をついたり、人のせいにしたり。 でも結局人の強さって、他との関わりの中で、自分で見つけて得ていくもの。 武田さんの他の作品も、メッセージは共通かも。 #読書好きな人と繋がりたい #読了
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この作家さんは10代の揺れ動く心理描写が非常に上手いと思う。タイトルも良いし装丁の絵も良く、内容にリンクしていると思いました。同年代の方が読むとより心に刺さるかな、と。
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表紙とタイトルのわりに、淡々としていたかな。 もっと毒々しい、息をのむような嘘を期待していたからやや残念。 一番の嘘つきは、中山かな。
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小説としては面白かった。どんでん返しが。 気付きとしては外っつらと本性は本当に見極めないといけないということ。 そして長く付き合うことでしか本性が見極められないことは多い。 人間関係に期待しすぎるのはよくないけど、ほのかな期待を長く持ち続けるのがいいかもしれない。
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