無人島のふたり の商品レビュー
余命4ヶ月を宣告されてからの日記 人が読むことを前提とした日記なので、あえて書かなかった気持ちやエピソードもあるんだろうけど、淡々とした文体で読んでいるこちらも覚悟していたよりも激しく揺さぶられることはなかった それでも、読み終わると「ちゃんと生きなきゃ」と思う 夫の存在が著...
余命4ヶ月を宣告されてからの日記 人が読むことを前提とした日記なので、あえて書かなかった気持ちやエピソードもあるんだろうけど、淡々とした文体で読んでいるこちらも覚悟していたよりも激しく揺さぶられることはなかった それでも、読み終わると「ちゃんと生きなきゃ」と思う 夫の存在が著者の支えになっていることがとても良く分かる さて、自分の身の回りの人が余命宣告された時には。。。自分が余命宣告を受けた時は? 今更ですが、ご冥福をお祈りします
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一日で一気に読み終わった。 膵臓がんで余命4ヶ月と分かってから、緩和ケアを行う日々の日記。 等身大な分かりやすい文体で書かれており、緩和ケアとはどういうものなのか、残された人生をどういう気持ちで過ごされたのかよく分かる。 筆者の言う通り、人生のデッドエンドはどこにあるのか分からな...
一日で一気に読み終わった。 膵臓がんで余命4ヶ月と分かってから、緩和ケアを行う日々の日記。 等身大な分かりやすい文体で書かれており、緩和ケアとはどういうものなのか、残された人生をどういう気持ちで過ごされたのかよく分かる。 筆者の言う通り、人生のデッドエンドはどこにあるのか分からない。自由に行きたい所に行き、会いたい人に会い、食べたい物を食べれる生活が急に幕を閉じてしまうこともある。当たり前のことだが、それを再認識させられた本だった。
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読み終わっちゃうのが嫌で、わざとゆっくり読んだり、終わりに近づくとカップ麺食べて休憩したり。山本文緒さんとご一緒させていただいたような気持ちになり、最後は別れ難く、そして、とうとう読み終わってしまいました。
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一次会を締め、二次会を始める。後は時間の許す限り。まだ続けられるかも、と思ったところで終わってしまう。”逃病”生活5か月の日記。120日は超えられた。…「登場人物の身体のなかに読み手を入れる」とは、角田さんの評。読んでる間は日記を綴ったその人になった。余命宣告。闘病しない。緩和ケ...
一次会を締め、二次会を始める。後は時間の許す限り。まだ続けられるかも、と思ったところで終わってしまう。”逃病”生活5か月の日記。120日は超えられた。…「登場人物の身体のなかに読み手を入れる」とは、角田さんの評。読んでる間は日記を綴ったその人になった。余命宣告。闘病しない。緩和ケアで穏やかな毎日を過ごす。何気ない日常。でも明日は来ないのかもしれない。自らが亡き未来を想像する感覚。無人島に一人でも寂しさすら感じない。…現実の自分にまだ先はある...はずだが、唐突にそれはやってくる。最期の瞬間まで今を生きたい。
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膵臓がんステージ4になった作者の毎日の日記。日常を淡々と綴っている。暖和ケアについても書かれている。色々な葛藤や薬のこと、クスッと笑える話やその時読んでいる本の感想も書いてあったり面白くてあっという間に読了。題名が読む前と後では感じ方が変わった。まさに無人島のふたりですね。 最後...
膵臓がんステージ4になった作者の毎日の日記。日常を淡々と綴っている。暖和ケアについても書かれている。色々な葛藤や薬のこと、クスッと笑える話やその時読んでいる本の感想も書いてあったり面白くてあっという間に読了。題名が読む前と後では感じ方が変わった。まさに無人島のふたりですね。 最後の方は読むのが辛かったけど生きること、命と向き合うことを考えさせられました。
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抗がん剤の苦しみや、病気を見つけてくれなかった恨みつらみ、なんで私!?の無念さ、キューブラー・ロスの死の受容…、そういうのはあまり無く、日々の喜びや感謝の表現が目立った。ポジティブ思考の人だからか、あまり深く考えないように過ごしていたのか、この日記が読まれることを念頭に、夫やお世...
抗がん剤の苦しみや、病気を見つけてくれなかった恨みつらみ、なんで私!?の無念さ、キューブラー・ロスの死の受容…、そういうのはあまり無く、日々の喜びや感謝の表現が目立った。ポジティブ思考の人だからか、あまり深く考えないように過ごしていたのか、この日記が読まれることを念頭に、夫やお世話になった編集者達が、読んでもなるべく辛い想いをしないような、最期の配慮からなのか。意識が朦朧としながらも、書くことを止めないのは、根っからの物書き、エンターテイナーだったんだろうな。
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●なぜ気になったか 未読だが気になっていた、僕と同じ1962年生まれの山本さんが亡くなったのを本書の出版で知った。残る生命力を投入して書いた人生最後の作品、心境を汲み取りながら読みたい ●読了感想 一歩一歩死に向かう中でも、知人への感謝や思いやりをあふれさせ、「嬉しい」とか「と...
●なぜ気になったか 未読だが気になっていた、僕と同じ1962年生まれの山本さんが亡くなったのを本書の出版で知った。残る生命力を投入して書いた人生最後の作品、心境を汲み取りながら読みたい ●読了感想 一歩一歩死に向かう中でも、知人への感謝や思いやりをあふれさせ、「嬉しい」とか「とても幸せ」と散りばめられていることに感動。僕もそうありたい。死ぬのがわかっても読書って楽しめるんだ、と教えてもらえた #無人島のふたり #山本文緒 22/10/19出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き https://amzn.to/3uRzIbm
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結末があらかじめわかっている本を読むというのは不思議なものだ。再読ともまた違う感覚。山本文緒さんのご冥福をお祈りします。
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膵臓がんステージ4bと診断され、緩和ケアへ進むことを決めてからの日記。 コロナ禍だし、夫とふたりでまるで無人島にいるかのような日々と語る。病状もよくなったり悪くなったりを繰り返し、やっぱり治らないんだと自覚するのは、とても辛かったと思う。色んな人へのありがとうの気持ちが何度も書...
膵臓がんステージ4bと診断され、緩和ケアへ進むことを決めてからの日記。 コロナ禍だし、夫とふたりでまるで無人島にいるかのような日々と語る。病状もよくなったり悪くなったりを繰り返し、やっぱり治らないんだと自覚するのは、とても辛かったと思う。色んな人へのありがとうの気持ちが何度も書かれていた。でも、悲壮感は、あまり感じられなかった。その辺は、さすがだと思った。ページが進むとともに命の残りがわかるようで、読むのが少し辛かった。この続きは天国で書かれているだろうな。 同じような病状で家族を亡くしたので、どうしても読みたかった本。山本文緒さんのご冥福をお祈りいたします。
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病院ではなく、自宅で最期をむかえた山本さん。 在宅医療で訪問してくれる先生に診てもらえるというのは理想だと思う。 山本さんの夫のような理解のあるパートナーであるからそれが成り立っていた。
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