1,800円以上の注文で送料無料

ドーパミン中毒 の商品レビュー

3.9

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/09/21

アメリカの依存症医学の第一人者である筆者が、依存症のメカニズム、すなわち脳内物質のドーパミンが起こす快楽と苦痛の関係性を記した1冊。 特に快楽と苦痛を感じる脳内の部位は同じでありまさにシーソーの関係性である、という点は現代の容易に快楽にアクセス出来る環境では自戒の念を込めて常に...

アメリカの依存症医学の第一人者である筆者が、依存症のメカニズム、すなわち脳内物質のドーパミンが起こす快楽と苦痛の関係性を記した1冊。 特に快楽と苦痛を感じる脳内の部位は同じでありまさにシーソーの関係性である、という点は現代の容易に快楽にアクセス出来る環境では自戒の念を込めて常に意識しておくべきことだろう。 逆に苦痛をすべて取り除くことはせずにうまく苦痛を活用すること、正直に生きることの2点は大きな学びとなった。 本書では精神科医として臨床で出会った依存症患者が依存症に対する自責の念や前向きなマインドセット、治療法などがストーリーとして書いてあり、感情的に理解しやすい。 脳の仕組みを理解して、メタ的な視点を手に入れることでもう少し生きやすくなると思っているので、ぜひ多くの人に読んでほしいと感じた。

Posted byブクログ

2024/09/05

自分も寝る前や暇があれば携帯を見たりしてしまう。情報を制限して現実から目を背けず自分とも周りとも向き合っていきたい。

Posted byブクログ

2024/08/15

依存症からの脱出法ということで本書を手に取った。依存症はそれを断つことから始める。運動が効果的など、最終章の結論にまとめられている。依存症に関しては本書が初めてなので参考になった。

Posted byブクログ

2024/06/30

YouTubeをスクロールして見続けてしまうのを止めたくて読んだ本。即物的にデジタルドラッグから離れる方法というよりは、もっと深い、自己を掘り下げ本質的な解決へ導いてくれる内容だった。 自分に正直であること。自分の何が問題なのか、正直に認めること。正直に打ち明けてくれた相手を、問...

YouTubeをスクロールして見続けてしまうのを止めたくて読んだ本。即物的にデジタルドラッグから離れる方法というよりは、もっと深い、自己を掘り下げ本質的な解決へ導いてくれる内容だった。 自分に正直であること。自分の何が問題なのか、正直に認めること。正直に打ち明けてくれた相手を、問題ごと肯定でき認め合うことができる関係は、どんなドラッグより強烈なホルモンを分泌し、多幸感が長く続く。

Posted byブクログ

2024/06/11

現代的なSNS中毒よりも、ドラッグとセックスの記述がメイン。読み物としては興味深いが実生活には役に立つ場面は少なそう。 勉強になったところ要約→快楽と苦痛はシーソーの関係。薬物などで快楽を得ると揺り返しの苦痛が訪れる。逆に仏教における苦行と法悦のように意図的に苦痛を得ることで揺り...

現代的なSNS中毒よりも、ドラッグとセックスの記述がメイン。読み物としては興味深いが実生活には役に立つ場面は少なそう。 勉強になったところ要約→快楽と苦痛はシーソーの関係。薬物などで快楽を得ると揺り返しの苦痛が訪れる。逆に仏教における苦行と法悦のように意図的に苦痛を得ることで揺り返しの快楽を求めることもできる。

Posted byブクログ

2024/06/09

快楽と苦痛は脳の同じ場所で処理されている。苦痛を和らげるために薬を使い快楽を求めても根本的な解決にはならない。根本的な解決のためにはそれをはっきりやめなければならない。また、正直になることも大切だ。

Posted byブクログ

2024/06/08

快楽は苦痛とのシーソーのような関係である。 快楽を求めている行動も実は苦痛から逃げるために繰り返してる行動かもしれない。

Posted byブクログ

2024/04/30

自分を不完全な人間であることをみとめて正直に嘘をつかずにいること 自分の人生や世界から逃げずにちゃんと正面から向き合うこと そうすれば人生は生きやすくなる

Posted byブクログ

2024/04/27

アンナ・レンブケという精神科医の方が書かれた、依存症の新書です 彼女が診察した患者のエピソードを交えて、依存症について解説していきます 本書では、著者自身が三流ポルノノベル中毒を抱えていたため、患者と近い高さにある目線で語られているのが特徴です 男性のマスターベーション中毒に失...

アンナ・レンブケという精神科医の方が書かれた、依存症の新書です 彼女が診察した患者のエピソードを交えて、依存症について解説していきます 本書では、著者自身が三流ポルノノベル中毒を抱えていたため、患者と近い高さにある目線で語られているのが特徴です 男性のマスターベーション中毒に失笑してしまう不謹慎な態度も見受けられますが、その著者も人を笑えないだろうとツッコミを入れれる構図となっています 診察されている患者を見下せるような立ち場ではないため、鼻につくところなく読み進められます SSの性差ですが、体育的な性依存にハマる男性に対して、女性はポルノノベルや掲示板などの体験談といったテキストに耽る傾向があるなと感じました 変ゼミでネタにされていたように、肉感的な映像媒体に走る男性と、テキストから妄想を膨らませる女性といった性差は、大陸でも見られていて興味深かったです 依存から脱するにはコミュニティが有効とされていますが、鍵は「嘘をつかずにいられること」だそうです たとえば自身が「嘘をついた」と正直に償えれる関係性があれば、サードプレイスを用意せずとも家族や職場で足りるようです 自信の欠点ですら正直に見つめることが、回復のステップの1つで、大切なことだそうです それらの症例のエピソードに添えられていた注ように、社会的立場によっては正直にいることはリスクでもあり、実現の難しい理想論のような響きました 依存症の快楽と苦痛はホメオスタシスで、シーソーに例えられていて分かりやすかったです 快楽のあとに残る残像のような渇望は、中毒に導きます しかし脳は快楽に耐性をつけてしまい、何度繰り返しても破瓜の快感は得られません 苦痛も同じくです 思い返せば身に覚えのあるロジックで、納得させられました 最新であろう依存症メカニズムを、診察例を交えて飽きさせず読ませようとする工夫が見られ、最後まで読めました

Posted byブクログ

2024/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

トリガーとなる環境や物を一切断つことが、依存症の治療に有効であることは知っていたけれど、嘘をつかず正直に生きることも効果的であることは知らなかったので勉強になった。 携帯依存症治らないかな〜と思って軽い気持ちで読み始めた本だったけど、幸せな人生をおくるために必要な考え方や振る舞い方まで学べる良書でした。

Posted byブクログ