バカと無知 の商品レビュー
バカは気付かない
人間にはバカだと思われないようにする防衛本能がある、それじぁあ仕方が無いと思ってしまった。
にょろ
また買ってしまった。 既出の書籍と言っていることは一緒なのに、なぜか買ってしまう。 それだけ、人間というものが、変わりにくく、同じ言説を何度も求めてしまうということなのだろう。
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社会性の生き物であることを念頭におきながらいきていくほうがよいなと思います。 正論に対する貯金を行っている自分を認識できたことが一番の収穫だと思いますね。正論のあとの不愉快wwな発言、思わずでてしまいますね。
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現代社会にとって正義が最大の娯楽 人間万事塞翁が馬でいると幸福度が上がる バカの問題は、自分がバカであることに気づいていないことだ。そして認知能力の低い者が自分を過大評価する一方、認知能力の高い者が一貫して自分を過小評価する(ダニング・クルーガー効果) 平均効果はなかなか恐ろし...
現代社会にとって正義が最大の娯楽 人間万事塞翁が馬でいると幸福度が上がる バカの問題は、自分がバカであることに気づいていないことだ。そして認知能力の低い者が自分を過大評価する一方、認知能力の高い者が一貫して自分を過小評価する(ダニング・クルーガー効果) 平均効果はなかなか恐ろしい 自尊心が高くてもなにもかもうまくいくわけではなく、教育や子育てで自尊心を高めようとすると、かえってヒドいことになる ボランティアという善意の名を借りて無力な人間をサポートする側に回ることは、自尊心の低いひとにとって、それを引き上げるもっとも簡便な方法 IAT(潜在連合テスト) インターネットで日本語でも受けられる ここからわかるのは人は誰しもステレオタイプ(偏見)を持っている 他者の信頼を裏切り、権威に服従して自分の利益を最大化するように、人間は進化してきたのでは 道徳の貯金ができると差別的になる トラウマ体験をしやすいパーソナリティは、性格分析のビッグファイブでいう「外向性」と「神経症傾向」 近年の脳科学のもっとも大きな発見のひとつは、脳には記憶が「保存」されていないこと 記憶はある種の「流れ」であり、思い出すたびに書き換えられている
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上方比較……損失 下方比較……報酬 キャンセルカルチャー……地位の高い者を貶める 「相補的認知」p31 二項対立関係にある、一方とその一方において、自身が所属する方の良いところだけ取り出し、もう一方の悪いところを持ち出すことで埋め合わせる認知。 公正世界理論 認知的不協和
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橘玲さんの書きっぷりは本当に面白い 馬鹿に引きずられる効果というのが本当であるならば、ある意味馬鹿は無敵だと思った。 自分がやりたいことを突き進んでやれるし、過大評価してしまうため自信に満ち溢れている。 そんな人もいるから、世の中って成り立っているのではないかと感じてしまった
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言ってはいけない きれいごと 人間の本性 知れば知るほど、世の中の見え方が変わる 自分はバカだと自覚すること
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最近の世の中の正義中毒への指針? 愛を深めれば深めるほど攻撃は激しいものになる。 まずはこのことを自覚し、自分の言動を改めることから始めよう。 記憶は事実ではないことを自覚しよう。 あなたの思い込みは何処から?それが刷り込まれたものでないと言えないからこそ、考えてほしい。
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初橘玲 面白かった。 以前から読んでみたいと思っていた論客、橘玲 本書は社会という集合体の中で一人のヒトという個人が、 どのようにな振舞いをみせ、どのように考えたり感じたりする傾向があるのかを、 行動経済学、進化心理学、行動遺伝学などの様々なエビデンスを基に解説している。 す...
初橘玲 面白かった。 以前から読んでみたいと思っていた論客、橘玲 本書は社会という集合体の中で一人のヒトという個人が、 どのようにな振舞いをみせ、どのように考えたり感じたりする傾向があるのかを、 行動経済学、進化心理学、行動遺伝学などの様々なエビデンスを基に解説している。 すごい。 ただし「傾向」は語られていても、「対策」は語られていないのは残念。 個人的に読んでいて面白いなと思ったのは、組織論と似たような話が多いと感じたところ。 組織の中で部分最適(個人=リベラル)を優先すると、全体最適(社会=ソーシャリズム)で不具合を起こす。 全体最適を優先すると部分最適が蔑ろにされるといった感じ。 当然、そのバランスをとるためにはどうするか?と言った難問には、ケースバイケースなので答えが出ない。(両方大切なので) やはり同じ人間なのでそのあたりの葛藤は、どこも一緒なんだなと感じてしまう。 近年、社会主義やネオリベラリズムが注目されるようになってきたが、 現在の行き過ぎた資本主義といった背景などがひょっとしたらあるのかもしれない。
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『利己的な遺伝子』をベースに多くの研究結果を肉付けし、現代社会における生きづらさを読み解いている一冊。PARTⅡ「バカと無知」は特に興味深かった。 頭のいい人が自分の実力をより正確に見積もることができ、バカであるほどそうでないのであれば、重要になってくるのは如何にして自分のバカ...
『利己的な遺伝子』をベースに多くの研究結果を肉付けし、現代社会における生きづらさを読み解いている一冊。PARTⅡ「バカと無知」は特に興味深かった。 頭のいい人が自分の実力をより正確に見積もることができ、バカであるほどそうでないのであれば、重要になってくるのは如何にして自分のバカ度合い、無知度合を認識するかだと思う。 自分が知らないことほど、自分の実力を過大に見積もる。しかし人が精通している物事(ジャンル)は様々だから、仮に自分がある物事については全体から見て偏差値70の位置にいたとしても、別の物事については偏差値30の位置にいる、ということがあり得る。 例えば私の場合はIT、魔術文化、料理、音楽、地理、歴史、宗教といったジャンルについては割合詳しいが、一方で芸能、美容、スポーツ、ゲーム、アニメ、ギャンブルといったジャンルは全く分からない。 また仕事で関わってきたITインフラでもLinuxサーバや仮想基盤については詳しい一方で、ネットワーク設計やクラウド設計についてはまだ全然詳しくない。 総合的な自分のバカ度合いを測るのは難しそうだ。IQだけでは一部の能力しか測れないし、同じくセンター試験(全国共通一次試験)だって受験する科目が人によって異なる。大人になったらそもそも受けない。 そういうわけで自分のバカ度合いを認知するには、任意の特定の物事に範囲を狭める必要があるが、この特定の物事の範囲で、自分のバカ度合いを可能な限り正確に測るにはどうしたらよいのだろう。 特定の任意の物事、範囲における自分のバカ度合いを認識するには問いに対する回答というフィードバックが必要で、その壁打ちにAIが利用できるかもしれない。ゲームのスコアのランキングのように順位が出されれば定量的にバカ度合いを測れるかもしれないが、プライバシーであったり精神的健全性であったり、ハードルは高い。 正確なデータをもとに測れない以上、大まかな捉え方で考えを進めることにならざるを得ないだろう。 そしてそれは他者を推しはかったり議論の礎とするには軟弱で、謙虚に生きるための心構え程度にしかならなそうである。
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