逆転美人 の商品レビュー

藤崎翔(著者)

2024/09/19

美人であるが故にたくさんの不幸な経験をしてきた主人公の手記のはずが、途中からとんでもない展開に発展するミステリー。
今までに読んだことない一冊だった。なんとなく読みにくかった違和感みたいなものが最終的にそういうことかー！となった。内容はともかくトリックがすごい。

2024/09/18

逆転とは、そういうことか！とわかった時に、帯の惹句【伝説級トリックを見破れますか？】の意味が分かる。

ただ、個人的には読みにくかった。それは、素人が手記を出版したから、と言うことなのだから、それらしさを表現するためには仕方ないことなのだが、違和感に気づいてトリックを予想する、と言う以前に、読みにくい・・・が先に立ってしまった。

2024/09/16

筒井康隆『残像に口紅を』と同じく試みとしては評価するものの、物語としてつまらないとやはりトータルではイマイチ。

2024/09/14

「お梅は呪いたい」が面白かったので、この本を読んでみた。
最後の方まで美人に生まれてイヤな思いばかりしてきたという手記で一体何を読まされているんだ…と我慢しながら読んでいたら最後の仕掛けでびっくりした。我慢して読んで良かったなと思えた。まぁ、可哀想だと思わされていた人物がとんでもない悪人だったから読了後は気分のいいものではなかったけど。娘と息子が無事に生きて解放されるのかが凄くドキドキ・ハラハラしながら読みました。

2024/09/10

『世界でいちばん透きとおった物語』を読んだときに、こちらの本も「紙の本でしか体験できない仕掛け」があると知り、図書館予約して待つことおよそ３ヶ月。やっと順番が回ってきました。

飛び抜けた美人であるせいで、幼い頃から誘拐されそうになったりいじめにあったり、不幸ばかりな人生を歩んできたシングルマザーの香織（仮名）。ある事件の報道を機に、手記『逆転美人』を出版することに…。

前半の手記の部分が、香織の境遇も酷いし、文章もなんだかダラダラ気味で、読んでてちょっと辛かったですが、何がどう逆転するのか期待しながら読みました。結果、そのダラダラもある意味伏線だったとも言えるので、もしこれから読む方、挫けそうになってもぜひあきらめずに読んでください。

「伝説級トリック」と謳われている仕掛け、私はもちろん種明かしされるまでまったく分かりませんでした。これ、気づけた人いるのかしら？いやぁ、藤なんとか翔さん、一応プロの作家さんなだけあって、すごいですね！

いつのまにか逆転がシリーズになっているらしく、第二弾『逆転泥棒』に続き、来月には第三弾『逆転ミワ子』が出るようですね。そちらも気になります。

2024/09/10

☆3.4

これは力作。

やりたいこともわかるし、すごいと思う。
けど、前半つらい！
「美しく生まれただけで、こんなにしんどく生きてきた」話が結構エグいので少々疲れる。
でもそこを乗り越えて読む価値はある。

作中に起きた事件の関係者の手記って設定がミソで勝ち。

2024/09/08

学生時代に本作のような下品な軽口を叩かれてても目には優越感があったクラスメイトを思い出し、美人で困るということも確かにあるんだろうけど、それだけじゃないよなぁと美人でない私はもやもやしながら読んでたので、あとがきパートはすっきりした
（すみませんただの不美人の妬みです）

このトリックで完成させたのは脱帽です

2024/09/08

真実を知ったとき物語の見方が180°反転した。さらに手記に込められた真実とそれを伝えるトリックに驚愕だった。よくこんなトリックを入れ込めるとは！『世界でいちばん透きとおった物語』を彷彿とさせる作品だった。

2024/09/07

面白かったです。
読みたくて図書館で予約してたんだけど、程よく時間が経っていたお陰で、前情報を忘れてて本の裏のあらすじも見ずに読んだのでとても楽しく読めました。
とても自分好みの本でした。

手記の所々にある違和感と手記を書いてる人についてはなんとなく分かっていたけど、追記に書いてあることには気付けなかったので悔し面白かったです。
とても作り込んでこの小説を書かれたんだなと、作者様の発想力と根気強さに脱帽です。
某『〜の物語』のときも同じようなことを思いましたが。今後はこういう小説が増えていくのかもしれませんね。とても楽しみです。

2024/09/04

前半不幸話がだらだらと書き連ねられていて、少しうんざりした。

ミステリー好きだけど、この本は好みじゃなかった(^^;;