君のクイズ の商品レビュー
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「君のクイズ」読了。 ゼロ文字回答できたのは何故かというあらすじに惹かれて読み始めましたが、競技クイズについて丁寧に解説されており、競技としてのクイズの面白さがよく分かりました。 また、普段クイズノックなどクイズ番組を好んで見ているので、その裏側(クイズ出題者としての視点)も描かれており、とても面白かったです。 本作では、「クイズは、自分自身を肯定してくれるもの」という表現が繰り返し登場しました。クイズ一つ一つにどうやってその単語に出会ったのか、プレイヤーの回想シーンに繋がり、メインキャラ二人の人生が分かるストーリー構成はとても良かったです。 全体的に文章がとても面白く、なおかつ読みやすく、ゼロ文字回答の謎もすごく納得できるもので良かったのですが、終盤の本庄絆の言動は解釈違いでした。ここまでクイズを通した青春ストーリーだったのに、最後の最後で本庄絆が打算的な嫌な人間のように描写されていて、終わり方は自分には合いませんでした。
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クイズ好きなら読んでいてずっと面白い内容で、これがアリかはともかくクイズを題材に貫き通している。 なお全体の説明の印象は謝辞と参考文献見て納得しました、それのファンならなおさら楽しいと思う。
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事件ものではないミステリー。 謎はひとつ、シンプルで「なぜ問題が読まれる前に答えが分かったのか」 ウミガメのスープみたいな謎で、誰も正解を教えてはくれないけど主人公が純粋にそれを追い求めて答えに行き着く様子が書かれてた。 クイズは単純に知識として考えていたので、 戦法?があるこ...
事件ものではないミステリー。 謎はひとつ、シンプルで「なぜ問題が読まれる前に答えが分かったのか」 ウミガメのスープみたいな謎で、誰も正解を教えてはくれないけど主人公が純粋にそれを追い求めて答えに行き着く様子が書かれてた。 クイズは単純に知識として考えていたので、 戦法?があることを学び、クイズ番組を見るのが楽しくなった。
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クイズ番組の決勝で、対戦相手が1文字も聞かずに正解する。何故そんなことが出来たのか、ヤラセなのかを解明していく話。 決勝を振り返る時に、主人公が回答した問題に纏わる過去のエピソードが出て来る。例えば、日本刀の問題に答えられたのは、刀剣乱舞が元恋人と付き合ったきっかけで、2人で博物館に観に行ったこともあるから、とか。クイズとは人生だ、クイズに正解すると人生を肯定されている気持ちになるというのが良い。クイズのことは全然分からないけど、回答した問題の全てが過去の自分と繋がっているというのは素敵だなと思う。 回答までの思考が丁寧に主人公によって解説されていて、クイズをする人の非常にロジカルな脳内を覗けて面白かった。
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クイズ番組に出場する選手の物語。こんな人生もあったのかと驚いた。クイズができる事で承認してもらえる喜びで、ひたすらクイズの早押しに励む。知らない世界を知った感じだ。
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言語化するための小説思考を読んでとても腑に落ちて、じゃあ小川さんの書く小説ってどんなだろう?という期待から読み始めた。 フォーカスされた「クイズの世界」の解像度が高い!クイズを解くコツをこんなに知ってしまっていいのか…こんな事考えながら、日々知識を増やしてる人達なのか…!新しい...
言語化するための小説思考を読んでとても腑に落ちて、じゃあ小川さんの書く小説ってどんなだろう?という期待から読み始めた。 フォーカスされた「クイズの世界」の解像度が高い!クイズを解くコツをこんなに知ってしまっていいのか…こんな事考えながら、日々知識を増やしてる人達なのか…!新しい世界をキラキラしながら覗く感覚で読み切った。面白かったぁ! 真実を知りたかったのに、出てきた答えの無情さというか…一枚上手だったなんて言葉に収めたくないよなぁ!でも世の中ってこんなもんなんだろうな、生きるうえで真っ当さを求め続けるって難しいんだろうな、とも思える作品。
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過去の話なのか現在の話なのか、クイズシーンが飛ぶのでわからなくなることもあったが、クイズに対しての印象が変わって面白かった。 ラストも本庄絆の考え方が理解はできた。ただ、クイズを冒涜されたという他のプレイヤーの気持ちにも納得できる。 主人公:三島玲央は絆がクイズそのものに対して不誠実であったことに関係なく、最後まで謎を解き明かして、腐らず心に折り合いをつけた。自分のスタンスを変えず、これからも進んで行く読後感はとても良かった。
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"0文字回答の謎"の解明に期待をしすぎて拍子抜けしてしまった感は否めない。小川さんの頭の良さがよく分かるような作品だったけれど、少し文章にくどさを感じてしまいあまり入り込めず。クイズというものがここまで奥深いものだと知らなかったので、その点は興味深かった。クイ...
"0文字回答の謎"の解明に期待をしすぎて拍子抜けしてしまった感は否めない。小川さんの頭の良さがよく分かるような作品だったけれど、少し文章にくどさを感じてしまいあまり入り込めず。クイズというものがここまで奥深いものだと知らなかったので、その点は興味深かった。クイズやうんちくなど、そういうものが好きな人にはいいかも。
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【言葉が持つ魔力】を体感できる一冊 人が発する言葉にはその人の人生や文脈が連なっている。例えばクイズの答えであった「アンナ・カレーニナ」だってその背景には主人公の生活や想像力があった。言葉一つにも、人によって含意されるものが変わってくるし、何かしらのこだわりのようなものがある。主人公はクイズを人生のようにとらえているが、クイズそのものは言葉に内包されたものなのではないだろうか。 本庄と三島。この二人はクイズを人生の一部としてとらえている点で同じではあるが、より細分化してどう扱うかに関しては全く異なっている。本庄はクイズを利益を出すための道具としているが、三島は、自分の人生を生き抜くためのすがる道具(道具といっていいかはわからない)として利用をしている。前者は過去のマイナスを乗り切り、切り離し、利用しているのに対し、後者は過去のマイナスを感情的にプラスに捉えている。つまり、「本庄は未来を肯定するため、三島は現在を肯定するためにクイズを利用している」のだと思う。 最後に、この小説はメタ認知と事前の準備の重要さを解いているようにも見える。主人公である三島はクイズに真摯に取り組んでいる。問題を作ったり、知識を蓄えたりすることでクイズに答えようとしてきた。一方で、本庄はクイズ番組をメタ的に分析し、他の参加者の情報を集めるなど異なる角度から対策を行っている。三島の一歩後ろからクイズ番組を捉えていたのである。作者の小川さんや協力者はいずれも高い学力を有しており、その背景にはこう言ったメタのメタというものの見方があるのではないだろうか。
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