毒島刑事最後の事件 の商品レビュー
最後の最後でそうくるかーという感じ。 ちょっと取ってつけたような感じもしなくはないけれど、それが2回3回と読んでみたくなる要素かもしれない。
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毒島刑事の刑事時代のお話。 作家刑事毒島シリーズの第二作だけど、2つのポイントからみて私は今回の作品のほうが好きだった。 一つ目は、ひとつひとつの話が最終的につながるというところ。 一作目は特に繋がりがなくスッと終わる感じだったんだけど、今回のお話は最終的な悪の親玉的な人がいて、そいつが誰なのか?そいつをどう捉えるのか?という話が最後に出てくる展開で、後半に向けた盛り上がりがあって最後まで引き込まれ続けた。 二つ目は、毒島の出番が多い&毒島がちょっと苦戦してる様子が描かれているところ。 本作は毒島が現役時代の話ということもあり、一作目に比べて毒島の登場シーンが多かった印象。 また、最終的な悪の親玉もなかなか強敵そうな感じで、毒島も落とせるかわからない(結果、本人の死をもって無理にでも償わせるという形になったのだけど)というトーンだったので、歯応えのある闘いがみられたのではないかなーと思った。 毒島の闘いに痺れたのはもちろんだが、個人的に興味深かったのは芹沢央さんの解説。 正直、星ひとつ分はこの解説でつけた。 「読み手という安全地帯から、「サンドバッグ」になった作中の登場人物を嗤い、見下し、その破滅を悦ぶことができる。」(p384) 「〈あの男は己をとことん信じているのだ。自分の中にある正義、自分だけに通用する法律を持っているのだ〉」 「読み手が拠り所にしていた「客観的な正当性」が揺らいだとき、爽快感は居心地の悪さに変わる。」(p385) これらの文章にハッとした。 たしかに、自分も黒幕と同じになってたーーー!! 超安全地帯。 というか、私自身人間の嫌なところを抽出したような小説が大好きなのだが、安全地帯から人の嫌なところを見てニヤつく性格激悪人間だからなのかも、と気付かされてしまった。 恐るべし中山七里。恐るべし芹沢央。 とはいえ、こうしてストレスを発散し、現実世界では日々いろいろなものを飲み込みながら生きているのも事実。 それを表には出さないので、これくらい赦してください。
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軽快な語り口から被疑者を追い詰めていく毒島刑事が刑事を辞めるきっかけとなった事件。 一つひとつの短編が最後の章で結ばれる。あえてこの終わり方しかなかったのか?えっと思う終わらせ方。しかし、よく考えてみるとさもありなんと思う。毒島刑事もこの終わらせ方しかないと予測していたかのようで...
軽快な語り口から被疑者を追い詰めていく毒島刑事が刑事を辞めるきっかけとなった事件。 一つひとつの短編が最後の章で結ばれる。あえてこの終わり方しかなかったのか?えっと思う終わらせ方。しかし、よく考えてみるとさもありなんと思う。毒島刑事もこの終わらせ方しかないと予測していたかのようであった。
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毒島さんシリーズ第2弾。 今作は作家になる前の話。 刑事を辞めたきっかけの事件の話。 短編集のようで、実は最後に繋がり、どんどん物語に引き込まれていき、あっという間に読了。 相変わらず、いやそれ以上の毒舌で爽快! オススメです!
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短編を最後に繋いだような作品。つながってはいるものの、とても読みやすい。結果が出ないが故に膨らみ続ける承認欲求、歪んだ選民思想、目の前にある現実。 読み終わった後、自分は背伸びしていないかなぁ、人からの評価を気にしてばかりいないかなぁ、卑屈になっていないかなぁなんて考えてしまいま...
短編を最後に繋いだような作品。つながってはいるものの、とても読みやすい。結果が出ないが故に膨らみ続ける承認欲求、歪んだ選民思想、目の前にある現実。 読み終わった後、自分は背伸びしていないかなぁ、人からの評価を気にしてばかりいないかなぁ、卑屈になっていないかなぁなんて考えてしまいました。
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毒島シリーズ2作目。 本作はなぜ毒島が刑事を辞めることになったのか。なので、2作目だけど、舞台は1作目よりも前、という設定。 なので、犬養隼人シリーズの犬養がまだ若手で登場する。 前作に負けず、(むしろもっと勢いあるかもw)毒舌オンパレードで犯人の自我を徹底的に破壊していく様は爽快だけど辛辣。 若い時に、自分はまだまだこんなもんじゃないとかなんで評価されないのとか、犯人達と似たようなこと思ってた時期があったから、逆にグサグサ来るのかも。 中山七里作品のどんでん返しには何度も驚かされてきたけど、それにしても、本作のラストは衝撃だった。 このやり方が正しいとは言えないと思うけど、こういうカタチで決着つけさせたことが、今回の一連の犯罪の、いちばんしっくりくる決着の仕方なのかなとも思う。 また佐々木蔵之介さんでドラマ化して欲しい。
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今回は1作目より過去・毒島真理が刑事だった頃の話。 けれど事件の核心に迫るスピードが速い! 頭の回転の速さと知識量がすごい。口の悪さもすごい。 "教授"との取り調べも自殺するよう追い込んだのか…。
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作家刑事毒島シリーズ第二弾! 作家になる前の刑事の時の物語。 短編連作で、裏の真犯人を追い詰めていくというもの。さらに犬養も若手で登場、毒島の元で鍛えられている設定。 全ての事件で毒島の毒舌が冴えわたります(笑) ■不倶戴天 この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど...
作家刑事毒島シリーズ第二弾! 作家になる前の刑事の時の物語。 短編連作で、裏の真犯人を追い詰めていくというもの。さらに犬養も若手で登場、毒島の元で鍛えられている設定。 全ての事件で毒島の毒舌が冴えわたります(笑) ■不倶戴天 この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。 皇居周辺で二人のビジネスマンが射殺。 犯人は、自意識とプライドばかりが高い男。毒島がこき下ろします。楽しい。 ■伏竜鳳雛 まだ世に知られていない大人物と有能な若者とたとえ。 新人賞に落選し続ける男が出版社を連続爆破。 これまた、犯人はありがちの設定.. ■優勝劣敗 すぐれたものが勝ち、劣ったものが負けること。 結婚相談所のパーティ荒らしの女性たちが次々に硫酸で襲われる。 ■奸佞邪智 心がねじ曲がっていてよこしまなさま。 殺された息子の仇討ちするため、出所した犯人たちを殺害しようとするボケ老人 これまでのすべての事件で、その背後にあるのが「教授」と呼ばれる人物。 裏でどのように彼らに指示していたのか.. ■自業自得 自分の行いの結果を自分が受けること。 いよいよ、その「教授」の人物が明らかになりますが、そこから先はさらにもうひとひねり。 毒島が刑事をやめた理由も明らかに... それぞれで発せられる毒島の毒舌、追い詰め方のえぐさが、すっきりします(笑) お勧めです
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シリーズ第2弾 作家になる前の刑事の頃の話やから、前日譚になるんかな? 犬養さんをコキ使いながら、育ててもいる。 人物像も「狂犬みたいに言わないで!」に対して、麻生班長から、 狂犬の方がまだマシだ。狂犬は手に負えなくなったら処分すればいいだけの話だが、毒島は散々暴れた上に飼い主...
シリーズ第2弾 作家になる前の刑事の頃の話やから、前日譚になるんかな? 犬養さんをコキ使いながら、育ててもいる。 人物像も「狂犬みたいに言わないで!」に対して、麻生班長から、 狂犬の方がまだマシだ。狂犬は手に負えなくなったら処分すればいいだけの話だが、毒島は散々暴れた上に飼い主の喉笛を噛み切り、そればかりか死体をきっちり処分してまんまと逃げ果せるような犬なのだ。 複数の事件が発生し、それ自体は、解決に導くが、何か引っ掛かる… 裏で、そいつらを操ってるヤツがおる。 「教授」と言われるヤツは誰や。 「僕は、そういう自分では一切手を汚さず悪さする人間が一番嫌いでね。何故かというと、僕自身がそういうタイプだからなんです」 確かに、自分で手を汚さず、悪さするとか、嫌やな。 「私は、知りませんでした。全て秘書に任せてたので…」みたいな。 こういうヤツら、ほんま腹立つもん! 今回の操り方もネットという匿名性が罪悪感を薄めてる気もするし、あんまネットの世界に突入するのも控えんとあかんな!と言いつつ、ネットの感想に投稿する為に打ち込んでる自分は?(−_−;) 基本、取調室のやり取りが中心で、落し方が凄い!精神ボロボロにさせられる方はキツいけど、悪さしたからしゃーないな! 相変わらずのどんでん返しも良かった。 ラストは… 毒島さんも、自分自身のケジメとして、辞めたのかな? 単に飽きただけかも(^◇^;) その後、作家で活躍して、事件も解決していく… やっぱり、飽きただけかも… この作品は、編集者からの「中山七里を主人公にしてくれ」というオファーに応えて書いたらしい。 何でも描ける作家やな。 〆切月14本とか、解説にあったけど、他の作家さんから、 「中山七里はサイボーグ」 「中山七里は、七人いる」 とか言われてるらしい! 毎月、刊行とかやってて凄いけど、こら全読破出来ん…
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このシリーズ ドラマになったものを先に見たので佐々木蔵之介さんのイメージしかない。内容は好きだった。毒舌部分にそうそうと激しく同意しながらノンストップで読めた。
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